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色々なことがオンライン化するなかで「リアル」なことの価値はさらに上がっていく。危機を経て自分の存在意義を考えるクリエイターのモノローグ。

こんにちは、トーコン ホールディングス前原です。前回に続き、「あの日あなたはどうしていたシリーズ」第4弾、お届けしたいと思います。

ついに緊急事態宣言が、全ての都道府県にて解除となりましたね。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済の停滞によって明らかに企業の求人ニーズは減少。HRogさんが出していた「5月第2週 正社員系媒体レポート」の求人掲載件数 推移をみると、正社員系媒体 求人掲載件数の合計は、前週比-1,937件の78,016件。昨年の同週対比で掲載件数を比較すると、-14,033件と84.8%の変動率となっています。

5月第2週 アルバイト系媒体レポート」の求人掲載件数 推移をみると、アルバイト系媒体 求人掲載件数の合計は、前週比-59,847件の899,408件。昨年の同週対比で掲載件数を比較すると、-833,281件と51.9%の変動率となっています。

コロナショックにより、企業の求人出稿状況は上記のような縮小傾向であることは事実ではあるものの、HRogさんの調査によれば2020年1月の掲載件数TOP100社のうち、コロナショック後の4月末時点で求人媒体への掲載の一切を取りやめた企業は9社あるものの、一方「1月と比較して出稿件数を増やしている企業は10社。この状況下でさらに採用を強化している企業も存在している」「コロナショックの前と後でのTOP100社の移り変わりを見ると、44社が入れ替わっている」とのデータも。

つまりただ縮小しているだけでなく、これまでの当たり前が通用しない、新しいマーケットへと変化している瞬間だと感じられます。おそらく、緊急事態宣言解除により、さらにここからまた変化が継続していくことでしょう。

こうした変化を乗り越えるヒントは過去にもありますよ!・・・ということで、今回はリーマンショックよりもその前から、求人広告の最前線を走り抜けてきた制作スタッフのKさんの話を聞いてきました。求人広告制作歴20年近く、モノづくりやメカ系の求人から、人情系の”語る”求人まで幅広い守備範囲。ターゲット設定・訴求ポイント・・・イチから相談できる超ベテランクリエイター。そんな彼に今回、インタビューをいたしました! ※写真は会社のパーティーでカレーをいただく食いしん坊なKさん。

K 前原さん、お疲れ様です。ところで、在宅中ってみんな無音で仕事しているんですかね。

前原 うーん、私は家族の生活音がノイズになっちゃうんで、集中して記事書いたり修正作業しているときは音楽聴いて雑音をシャットダウンしますね。あと、BOSEのノイズキャンセリングイヤフォンはいいですよ、高いけど。

K あー、僕は無音は集中できないな~。自分は完全なラジオ派です。この辺個人差ありそう。お昼休みに制作のみんなはどうしているか聞いてみよっと。

前原 さて、今日の本題ですが「変化」ってことでいうと思い出すのは、リーマンショックですかね。

K そうですね。あの時は世の中全体の空気がとても重苦しかったのを覚えています。トーコンも当時、退職者は多くいました。自分はフロアの比較的すみのほうの座席に座っていましたが、映像として頭の中に記憶されているのは、僕らの部署の横を通って退職に関する手続きに向かう人の顔。覚悟というか・・何と表現したらいいか分からない顔で横を通って行く様子を覚えています。

前原 厳しい時代でしたよね。当時私は、人材ではなく製造業の世界にいましたけど、その会社でもエレベーターを半分停止していたりフロアの電気も蛍光灯が間引かれて薄暗くて・・採算がとれない部署はすべて廃止され急きょの人事異動が一斉に行われたりしていました。当時、日本の失業率は2009年7月過去最悪の5.6%まで悪化して、アメリカはさらに10.0%を超えたていたはず。
※現在のコロナウイルスでは、アメリカは4月失業率が戦後最悪となる14.7%に上昇したとの報道が。

K とはいえ、当時僕も実際に同業他社はどうなんだろうと、仲のいい制作マンから自社の状況とかトーコンの状況を教え合ったりしました。でも、外の話を聞けば聞くほどむしろどんどん危機感を感じました。もっと深刻な状態の会社が多くありましたし、実際に無くなった会社もありましたし。

前原 景気が悪くなると、もちろん全体的にどの会社も業績は悪化するんですけど、その中でも差が出ますからね。そんな激動を社内だけでなく、制作という横のつながりや人脈の中でも感じていたKさんだと思うんですが、そこから学んだことや今につながっている考え方はありますか?

K 長年、僕自身が大切だと感じているのは「できることを増やす」ということです。景気がいい時は案件数も多いので1つのジャンルに絞って高めていく仕事でも問題なかったのですが、景気が悪くなるとそもそも案件が減ってしまうので、自分の守備範囲を広げないと給料泥棒になってしまうと思うんです。

前原 「多能工」として自身の活躍の場を広げるということですね。今まさに、トーコンでも色々なスタッフがこれ目指していますね。

K そうです。例えば制作なら、リクルートメディアの求人広告も作れるし、他の媒体の広告も作れるし、作るだけじゃなくお客様先に行って取材もできる、人材育成もできる。完璧な答えじゃなくてもいいので営業さんからの相談には幅広く答えられるなどなど、さらに知識や経験を身につけて、1人でも多くの人から頼られるようにならないといけないという思いはずっとあります。今回のコロナによってリモートワークなど働き方も大きく変化してきているわけですが、そうした中でもこれは変わらない考え方です。あとはいろんな可能性を探ることでしょうか。

前原 「可能性を探る」、って例えばどんなことですか?

K 色々なことがオンライン化するなかで「リアル」なことの価値はさらに上がっていくと思うんですよ。ネットだったりで色々情報を得るのも大事なんですけど、直接・リアルに見聞きすることももっと大事。同年代の集まりも楽しいけど、あえて年代が違う人が集まるコミュニケーションの場に飛び込んで、様々な価値観にリアルに触れること。それで世界が広がる!

前原 それは本当にそうだと思います。個人としても「わざわざ時間を作って話をしたい」と思われるか?これけっこう問われるところですよね。今後ビジネスはますます、「人を介さず自動化・省略化」が進むものと「あえて人を介し価値を付加していく」ものとで2分化していく。そんななかでも、コストをかけても選ばれるということ、そこが問われていきますね。

さて、「あの日あなたはどうしていたシリーズ」はこれで終了。営業・スタッフ、色々な立場の人に、リーマンショックや震災など危機的状況においてどんなことを思いそして乗り越えてきたかをインタビューしてきました。

第1弾 不安で立ち止まるのではなく、勢いよく時計が回りだしたときに置いていかれないよう今を大切にしよう!リーマンショックで無職になりトーコン入社1カ月目に震災を経験した男の回想録

第2弾 リーマンのあの時、自分の生活の未来を考えるよりもお客さまに潰れてほしくなかった。求人広告をこえて、ひたすらお客さまの事業を前に進めるヒントを考えていた男の回想録

第3弾 皆コロナ影響と言うけれど。大きな変化の中を流されることなく、柔軟に突き進みたい。12年前の変化を振り返る営業女子のモノローグ

・・・今に活かせるヒントがあるかもしれませんよ。ぜひ、改めて読み返してみてください!

さて、次回はこのコロナという時代のターニングポイントで、トーコンは更なる変化を進めています。

感染防止と社会・経済活動を両立するべく「新しい日常」を創っていく。働き方、我々の介在価値。実際にそうした新しい挑戦に取り組んでいる社員を取り上げていきます。お楽しみに!

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