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就活生へのメッセージ

先日大学3年生の方から3年生がそろそろ就職活動を開始したと聞きましたので、今日は主に新卒として就活中の方々への応援の気持ちを込めてメッセージを書かせていただきたいと思います。

【就活の心構え】

良い悪いは別にして現在の日本の仕組みの中では、「今が人生最大のチャンス」だと考えてください。

この後、皆さんが社会人として優秀な成績を残しても、トップMBAを卒業しても、戦略コンサルとして成果を出しても、今の皆さんより簡単に大企業の人事の方が、メールや手書きの履歴書一通で、説明会を用意して、面接をして、OBを手配してくれるなんてことは今の仕組みが大きく変わらない限りもうありません。

勿論、ヘッドハンターを通じて良い話はくるようになりますし、会うとなれば人事部の上の方や、役員クラスの方と会えるようにはなります。しかし、数多くの会社の方とお会いして気軽に話を聞くなんてことは不可能となります。

ですから、皆さんは「こんなチャンスはもうない!」と肝に銘じて活動すべきです。他にやりたいこともあるでしょうが、今、ここで頑張らないと、もう二度とこんなチャンスは来ないと思ってください。


【まず始めにやるべきこと】

就活セミナーなどでは、まずは「自分がどんな仕事をしたいのかなどを考える」と聞きましたが、私はこれ順番が違うと思っています。

何でそんなこと考えないといけないのか分かりませんし、そこを乗り越えたとしても、「働いたことがないのに、その中からやりたいことを選べ」と言われても答えられるとは思えません。

そんなことよりも、「自分の価値観」「どんな環境が好きで、どんな価値基準に基づく判断であれば納得がいくのか」について考えた方が良いと私は考えています。なぜならば、「会社は選べますが、自分は選べない」からです。自分が幸せに感じられないことをやり続けなければならない仕事は苦行以外の何者でもありません。修行として苦行を積みたいという方を除くと、選択の起点は常に自分にあるべきではないでしょうか。

そして、「自分の価値観」については、どんな友人と自分はつきあっているか、つきあっていないのかから判断すればわかりやすいと思います。


【活動して何をすべきか・すべきではないか】

始めにすべきことはどうやって自分をアピールするかを考えることではありません。まずは、アピールよりも先に会社をよく見て自分に合うのかを判断することです。自分にその会社が合うとわかれば、そのわかるに至った根拠こそが自分のアピールポイントになります。

厳しい言い方かもしれませんが、日本で大学生として普通に暮らす中で身につけることが出来たスキルや知識・経験レベルで、企業側に「これは凄い!欲しい!」と感じさせると思うほうが稀でしょう。

会社が自分に合うかを判断するためには、出来るだけ多くの会社にアポを取ってください。大企業の場合は、OB/OG訪問の機会があれば、一人ではなく出来るだけ異なったタイプの先輩に話を聞きましょう。中小企業の場合は、社長や創業者の方と会う機会を得て話を聞きましょう。

そして、その話を聞く中で、(1)自分と同じことで幸せを感じるタイプの人がその会社にいるのか、(2)その人は幸せそうか、(3)その人の仕事に自分が就けそうかの3つを判断するのです。

無論、面接を受ける際には、相手に対する礼儀として、最低限、その会社、業種、職種について勉強をして自分なりになぜ興味を持ったのかを整理する必要はあります。その程度のこと、人生最大のチャンスと思えば屁でもないはずです。

さて、最後に「すべきではないこと」です。これもまた明快で、「受ける企業・業種を絞ること」です。

考えてみてください。企業で働いたことも無い学生に、どうして仕事が分かるのでしょう?分かるわけがありません。そもそも知らない仕事だってあるのではないでしょうか?そうしたら、分かりもしない仕事、知りもしない仕事をどうして選べるのでしょうか?

「本で調べた。周りの社会人から話を聞いた。人事カウンセラーから言われた。」という方もいるでしょう。しかし、それが何でしょう。なぜ第三者からの又聞き情報で自分の人生の選択肢を初めから狭めてしまうのでしょうか?こんなに大事なことなのに、他者に判断を委ねるなんてあまりにも馬鹿らしい行動だと思いませんか?

また、同じ業種でも、同じ職種でも会社によってその内容は大きく異なります。「この業種は、A社で聞いてみて自分に合わないと感じたから、もう受けない。」というのは、チャンスを自分でつぶしているようなものです。自分のチャンスを自分でつぶすほど馬鹿らしいことはありません。

更にいえば、多数の人事の方、役員の方、先輩方、他学生の方々と、真剣に向き合い、話し合う経験は、必ずあなたを社会人として成長させてくれます。時間、体力、精神力が許す限り、多数の企業を受けましょう。

繰り返しになりますが大切なことなのでもう一度書きます。

就活(特に新卒のそれ)は人生最大級のチャンスです。ここで、チャンスの幅を狭めるよう必要性はありません。可能な限り幅広い業種、職種の面接を受けるべきだと私は思います。

私の就活はずいぶんと昔の話ですので、現状から見ると的外れな点が多いかもしれませんが少しでも皆さんの活動の参考になれば幸いです。楽しみながらがんばってください!

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