【経験1年でフリーでリモートで1000万!】 と言う方々は、そのままそのワードでググっていただいた方がよろしいかと思います。特にそういうことは書いてないです。
その他の初心者の方。『フリーランスになりたい』系のニーズに関しては、こちらの記事が詳しいかと。
https://www.wantedly.com/companies/trash-briefing/post_articles/137274
今回はやや、業界構造理解のできている方向けの話になります。
1.不況くるんか?
くるんやろなあ・・・。
下記のフィードが、地味~にView数を稼ぎ続けておりまして。Wantedlyフィードのランキングにしつこく顔を出してきます。(その間ずっと、ミクダヨーの変なアカウントもさらされ続けている訳ですが。)アナリティクスを見てみますと、Twitter経由もありますが、多くはGoogle検索経由。閲覧しに来る方の職種もバラけています。それだけ今、検索されやすいワードになっているのでしょう・・・。実感している人が増えてきているのかもしれませんね。
なんかよく聞く『2020東京五輪後に不況が来るぞー』って話と、エンジニアバブルについて。
https://www.wantedly.com/companies/trash-briefing/post_articles/153646
2.不況時の零細事業者(含む フリーランス)への影響
そりゃ営業面ですわ。 契約が続いている間は、なんの影響もありません。リーマンショックや震災の時期においても、そんなもんだったようです。
ですが一回外に出れば、【椅子取りゲーム】の始まりです。
〇ゲームの構造
1.プレイヤーたち。
(勝ち組ゾーン)
業界ピラミッドの上位から順に椅子を取っていきます。仕事が多い場合などは、セカンダリーも上手に人員を配置し、BPアサインでお金を稼げる様な体制を取る訳ですが、仕事が少ないとなれば、セカンダリーSIの社員(特に新卒など)の業務へのアサインが優先です。
また、ある程度の格のソフトハウスになってきますと、リーダー中心に体制参画。その指揮下の範囲に関して権限を持った形で仕事をしている人たちもいます。(中小のSIerとも言える。)
この指揮下の人材アサインに関しては、このソフトハウスがキーパーソンとなります。
受託に関しても似たような業界構造になっていますが、近年は受注する方法が多彩なので、有利不利含めて一概には言えません。ま、普通は不況の影響は出ます。
(営業力勝負ゾーン)
体制が組めないとなれば、平場の勝負です。上記勝ち組ゾーンのキーパーソンをいくつ知っているか。ニーズの種類と発生時期を抑えているか。信用を得ているか。ですね。
足で稼ぐ人もいれば、昔の技術者時代や大手社員時代のコネを手繰る人もいます。
なお、体制が組めない原因はいろいろあります。
・各メンバーのスキルがバラバラ・スキルが低い
・頭数が少ない(ゆえに)撤退タイミングが合わない
・SIerなどの口座開設ができず、中間会社を挟んでる。
(負け組ゾーン)
体制なし・営業力なしとなりますと、苦戦必至となります。営業的な準備を怠らずともタイミングが悪いと同じ状態になります。営業力勝負ゾーンの人々にお金を払って案件を得る事になります。
(持っている情報のギャップがカネになる状態。)商流は深くなりますし、単価は安くなります。あまりものの案件なので、案件の質も悪くなります。案件を選ぶ側ではなく、選ばれる側になります。
営業力不足については、やむなしかと思います。各社方針もあり、金銭的な理由もあり。
・自社で営業を雇用できない。
・自社で営業を雇用『しない。』
・営業を雇用しているが能力が低い。
・営業を雇用しているが、武器が与えられていない。
TwitterランドでのSESガー的な文脈はだいたいこのゾーンでの話。受託でも似たような構造だったりする。多くの零細事業者・フリーランスはこのゾーンに入ってきます。(営業力勝負できる人もいる。特に好況期だとハードルが低い)
2.個人由来の勝ち負け要因
単純に、『経験年数』『年齢』『値段』で決まってる感じがします。そりゃー。職歴偽装も跋扈しますなー。商流が増えると、『値段』で不利になるので決まりづらいです。不況期・好況期でこの辺の仕組みの差はなく、不況期はただ単純に足切りゾーンが厳しくなるだけです。
椅子に対する権限を有している勝ち組ゾーンの企業群をいくつか確保。信用を得ておけば、『ああ、〇〇さんならいいよ』と、あっさり決まる話でもありますので、こういう信用を確保しておくのが個人・零細の戦い方ではないでしょうか。
実際、SIerへのフリーランスの提案の際に決め手となるのは、勝ち組ゾーンの企業からの『この人実績あるんで大丈夫っすわ。』と言うひとことが強いです。(面談不要になったりする。)
3.こういう構造を作ればいんじゃね?
本題。
・各メンバーのスキルがバラバラ・スキルが低い
・頭数が少ない(ゆえに)撤退タイミングが合わない
・SIerなどの口座開設ができず、中間会社を挟んでる。
と言った問題を回避できる組織を作り、かつ、個々の参加者の自由度を担保してやればよい。
各参加者の意思決定や自由度を妨げないと考えると、組合の様なものがベター。おそらくは協同組合のようなものが理想に近いのかと思います。共同で営業を雇用するところはジョイントベンチャー方式やエージェントにも近いですが
・利益出せない。(搾取目的に向かない)
・情報開示度が高い
・組合員どうしで共同受注方式を取る(過去に例がある)
・規模・信用・ブランドの確保ができれば、大手の口座開設も可能であろう。
・組合員間でのマーケティング的なナレッジのシェア
実績のある同士であれば、受託開発も可能となるでしょう。(高度なセキュリティを要求される案件は無理)仕組みづくりとディレクションの問題が解決できれば、小さな単位での発注。所謂正社員向け副業の様な発注が可能になるかと思います。
零細向けで重要な事柄として、『採用』と『育成』があります。
受託前提で採用し、育成する事が可能になる上。組合員間での新人育成案件のシェア(報酬払うルールは必要)が可能になってきます。
小規模・中規模受託の商流を確保・同時に、体制を組んでいるマトモなソフトハウスの情報をシェアして行く事ができれば、現実的に構築可能な構造と思えます。
4.問題点
あります。なかったらとっくにだれかやってんだわ。
1.低質な事業者の流入。
QCDの概念もなく。事業者としての自覚もない輩はこの市場に多数存在します。信用を片っ端から潰し、たの参加者や運営側にコストを押し付けてくる類の存在です。経験1年でフリーでリモートで1000万!な人たちや、実態は労働者で労働者の権利も主張しながら、フリーの売上は貰うというタイプの事業者はすくなくありません。これらを徹底排除する枠組みが必要になります。
いきなり協同組合でスタートした場合、これらの排除ルールの策定がむずかしくなります。
(原則、参加を断れない。)
2.儲からない。スケールしない。
参加者の質を重視した場合、ビジネスはスケールしづらいです。
また、そもそも利益を出すことができません。運営側には目先の利益以外の動機が必要になります。
3.レッドオーシャンである。
『フリーランス』はレッドオーシャンのワードです。本質、組合の運営は他のエージェントとは異なるビジネス形態ですが、広告面ではモロに競合しますし、同じような募集手段は難しいでしょう。
上記の様な問題点と付き合う事を考えた場合、特に初期の参加者については、『口コミ』を重視した紹介制の募集方法になるのではないかと思います。(必殺アフィリエイトブログ爆弾するほどの利益は取れない。)
5。〆
マトモなリソースがまとまった規模感で存在したら、そりゃニーズはある訳だし。
フリーや零細企業の集合体でしっかり受託が回せるとしたら話題性もある。
働き方改革の影響で生活残業もできないから、正社員向けの副業あっせんもニーズあるしな・・・。
まあ、やってみる価値はあるのでやってみようかなと思います。
構造上、誰でもノールックで参画!と言う訳にはいきませんが、お問い合わせはお気軽に。
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メッセージ無しの通常応募が多い為、判別がつかなくなります・・・。