零細事業者クラスターの請負開発についての、もうちょい突っ込んだ話

今回は請負側の話。

実際には、いきなりこの構造でドン!と言う訳にはいかないので、今日の話はあくまで方向性についてって感じですかね。


1.どんなんやねん

JV(ジョイントベンチャー)方式とか、アライアンスとか、そういうたぐいのものを考えています。過去には多数の例があり、営業である寺野はいくつかの例を見てきました。

JV方式
主に建設業で、大規模な工事・事業を複数の企業が協力して請け負う事業体の事。
一件のドデカ案件の為に結集するケースも、通年で協業体制をとるようなケースもあるらしい。
ITでも例はいくつか。

ITで検索にかかるのは、やっぱ首都圏コンピュータか。この辺りは実は初耳で、事の成否についてもわかりません。SIと組むという形なので、比較的大規模なものだったのでしょうか? 今回のクラスターでは参加者の数はそこまで莫大なものとはならないですから、【大規模なSI案件を責任もって共同受注と言う方向にはいかない】と思います。

ITの場合、各参加者がエース格を引っこ抜いてきて一気に受託に投入!と言うのも難しかろうと思います。目指す方向は、もっと小規模。中規模の受託会社あたりが競合になってくるビジネスではないだろうかと考えます。(とはいえ、そういう会社とも助け合いの構造になりそうだけど。)



2.過去の失敗例

よくあるのは、フリーランスの集団によるアライアンスです。 もともと共通の目的や価値観を持って集合した組織ではないうえ、個々でリスクも最小化しようとする力が働きますので、あまり継続性をもって機能している集団は多くない気がします。(知ってる人達だけで継続的にやれてる小規模集団は、見えないけど存在するはず。)

またもちろん、ソフトハウス同士のアライアンス。前述のJVなども存在します。
寺野が見た失敗例は下記のようなものでした。

・JVの設立理由
 自社一社では無理だが、受託取りたい

・受託取りたい理由
 未経験者を投入したい。Javaの実務経験を付けたい。

・起こったこと
 新人だけがJVに送られてくる。

・結果
 ただの新人決定優先のSES営業が主業務に。

JV側が子会社の立場となり、親会社たちに対して利害(参加者が優秀なSEをアサインするほど、その参加者ではなく他の参加者が利益を受けてしまう構造。)の調整や、ルールの設定や運用を行えなかった(旗振りができなかった)事が、このケースでの失敗要因かと考えています。また、参加者(親会社たち)の受託開発を行う事へのコミットメント不足もうかがえます。



(簡単にいく話なら、もっと普及するわな。)

3.踏まえまして

下記の様なものになるのではないかなと。

・主管企業としての組合本体
ルールの設定役。利害調整役として、運営側が必要になります。法人でも構いませんが、別の記事で説明したように、最終的には組合化がよろしいかと思います。運営側にはほかに下記の機能も必要になります。

・独立性 (たとえば、BAMVが単独で運営するとかだと、微妙。)
・金融機能(キャッシュフローのコントロールや財務的な安全性担保)
・ディレクション (発注単位がかなり細かくなるはず)


・参加者
もちろん誰でもよくない。
スキルもさることながら、納品義務や瑕疵責任と言った法律面の理解、事業者としての自覚などを持つなど、常識的に考えて信用に値する事業者である必要があります。最低でも下記のいずれかをクリアする必要はありそうです。

・他参加者からの紹介
・準委任常駐等での実績がある
・もともと多数の実績を有す
・リスクコントロールが可能な小規模受託のテスト発注


・ターゲット案件

・小~中規模程度の短商流案件。(またはエンドからの案件)
参加者の加入ハードルを鑑みるに、いっきに急拡大するタイプのクラスターではありません。本来大手SIerが得意とする様な大規模案件の納品能力は当面は有さない組織です。

・受託会社同士のネットワーク
受託会社同士のネットワークと言う物もあります。
受託ビジネスの厄介な点は、リソースの過不足が発生しやすいことですが、これらはネットワーク内で相互に補填されていたりします。


4.副業案件

これまた誰でも良い訳ではないのですが、発注単位を細かくすれば、正社員向け副業レベルの規模での発注も可能となります。(あんまり細かくても逆にコストかかるだけだろうけど)

ほか、インフラの構築であったり、小規模なデザインの発注であったり、様々な小規模発注ニーズの発生が予想されます。元々運営側はディレクションの機能を持っていますので、大きなコスト増加要因とはならないと思います。


(なお、アヤシイ副業ではないので)

5.〆

まーね。やってみないとわかんないんだけどね。

いかにリスクヘッジしつつ、参加者を増やしていくのかと言うところが一番のキモになる気がします。

焦らないことだね。

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