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株式会社TripBox創業ストーリー(創業編〜Tastime誕生〜)

前回の記事(出会い編)はこちらから

https://www.wantedly.com/companies/tripbox/post_articles/102442

代表の根本が「Tokyo Startup Gateway」のセミファイナルになり、次の審査のファイナリストに残るために、声をかけてくれたのが僕だった。

頼られて悪い気はしない。

彼が構想していたサービスが自分も目指していたグローバルな目線のサービスだったこともあり、事業内容の壁打ちやモックの作成を一緒に進め始めた。

今のTastimeの原型になるサービスで、「5th colors」という名前だった。


簡単に言えば、

「Tinder形式で、旅行に関する情報を直感的に取捨選択できる」サービスである。

この2015年当時、Tinder形式はすごい流行っていたのだ笑

そして、彼は12月の「Tokyo Startup Gateway」のファイナリストに残った。

(決勝プレゼンの様子)

サービスモック



今、見るとデザインがやばすぎる笑

小学生の図画工作でも、もっとマトモなもの作りますね。ただ、デザイン何も知らない当時は至って真面目だったのだ。

結局、優勝はできなかったものの、ファイナリストには創業資金100万円が与えれ、さらに副賞で作業スペースのTECH LAB PAAKの会員権が与えられた。

「お金も場所も揃った。よし!本格的に準備に取り掛かろう!」

ワクワクした気持ちで、僕らは本格的に起業の準備に取り掛かり始めた。


年が明けた2016年、TECH LAB PAAKで根本を待っていると、彼と一緒に背丈165cmぐらいの小柄だが、がっちりした体型で、肌は色黒、そしてキャップを被っている人が来た。


根本「これから一緒にサービスを手伝ってくれる、Nくん。」

N「はじめまして、Nです。」

僕「あ、どうも、はじめまして。よろしくお願いします。」


聞けば、Nくんは僕と同い年の26歳だった。中学の時にアメリカに移住。その後、コロンビア大学の神経学部に進学し、病院に勤務していたが、スタートアップがやりたくて日本に来日。

観光系のサービスを展開するスタートアップを始めるも、一緒にやっていたメンバーが抜けて足踏み、そんな時に根本を紹介され、意気投合し、一緒にやることになったそうだ。


僕らは、船に新たに強力なメンバーを一人迎え、動き始めた。

Nくんの参加は、僕らに新しい風を運んでくれた。今まで2人で話すと、

根本「これはどう?」

熊谷「データは?」

という感じで、感覚派の代表とデータ主義派の自分でなかなか話が進まないこともあったのだが、

そこにNくんのアメリカンな考え方の意見が加わることで、話を一個上の段階に高めることができるようになっていた。

ビジコンの時は、「Tinder形式で、旅行に関する情報を直感的に取捨選択できる」サービスを検討していたが、3人で外国人旅行客に対しての浅草でのヒアリングや、話し合いの末、


提供する情報のカテゴリは、見た目が重要視される「食・観光地・ホテル」に絞り、画像はクオリティと嘘がないという点で「instagram」から選ぶことにした。


サービス名もそれに合わせて、「5th color」から「Tripgram」に変化させるか〜という話が上がったが、

よくよく調べて見るとInstagramは、ブランドコンテンツ規約に、関連アプリが“Insta”と “Gram”をつけることを禁止していたので再度考え、

「TripBox」

というサービス名をつけることになった。これは今の社名にもなっている。

サービス内容も決まり、僕らはいよいよサービスを作り始めた。

フロント側は自分が担当できるものの、バックエンド側をできる人を引っ張ってくる必要が出てきた。

熊谷「あ、そうだ」

その前年の夏に、スダックスこと須田さんの集まりで、アクトキャットの元CTOでフリーランスエンジニアの方と知り合っていたことを思い出し、早速、連絡をすることにした。

熊谷「米本さん、こういうサービスを作りたいのですが、手伝ってもらえませんか?」

米本「わかりました、やってみましょう!」

米本さんが加入してくれ、サービス開発はどんどん進んでいった。

リリース日は、4月1日に決めた。最後の最後まで、サービスにコンテンツを追加する作業に追われていた。

根本「追加、終わった!」

2016年4月1日

β版ながら会社として初めてサービスをリリースした。そして、同時に会社を設立した。

当時のFBメッセンジャー)


TripBoxサービス画面)






サービスをリリースして、早速壁にぶち当たった。

「ユーザーが来ない!」

全てが画像だったためにSEOで勝負ができなかったのだ。

今見ると、そもそもこのサービスクオリティじゃユーザーを呼べても使われないのだが、またしてもこの時もいたって真面目だった。

そこで、SNSマーケティングに注力することにした。

Nくんが浅草に行って、2〜3分の動画を作ってくれ、外国人向けにFB広報を開始した。

https://www.youtube.com/watch?v=sR_ZvQ8vOnE

この動画は、広告費数千円で、FBで2週間ほどで数十万いいね!数百シェアされた。

この時、外国人(アジア)の人は、いいね!を気軽にするし、コメント欄にこの動画を見て欲しい友達をタグづけするという行動をすることを知った。


同時にこの時から、インスタグラムから集客をしようとインスタアカを作った。

最初、「食・観光地・ホテル」の画像を投稿していたのだが、2ヶ月ほど続けるうちに

食の投稿が、一番LIKE!がつくことがわかった。


根本「提供する情報を「食」に絞ろう!」


そこで「食」にサービスを絞り、サービスデザインも一新することにした。

というものの今までの経験から、「自分たちでは限界がある・・・!」

と強く思っていた。


ちょうどそんなことを考えている時、とある助っ人が現れた。

僕は、まだオフィスが無い時、土日も問わず、毎日のように常にTECH LAB PAAKにいた。

そこで、たくさんの知り合いができていた。

その助っ人もその知り合い中にいた。


それが、「STUDIO」の創業者でありCPOである甲斐くんだ。

「STUDIO」は、コードを書けなくてもプロダクトが作れるようにしてくれるデザインツールで、昨年10月にIDEOが出資するD4V等から、シードラウンドで5000万円の資金調達をしている。


甲斐くんは、超が10の13乗くらい優秀だ。


根本・熊谷「こういう価値を提供したくて、なので、直感的に探せるようにしたいんですよね〜」

甲斐「なるほど〜、となるとテキストは極力使わない方法がいいですよね。だったら〜ごにょごにょ」


傾聴能力が高く、相手が言ってることから、やりたいことを整理。

そして、それをどんどんUIに落としていく。まるで、ハリーポッターの中の魔法使いみたいだった。

目の前で、アイデアがどんどん形になっていくその様は圧巻だった。

こうして、2016年8月に

「Tastime」

は生まれた。

Tastime初期画面)




こうして、「TripBox」は「Tastime」に生まれ変わり、新たな道を進むことになった。

この時は、まだ新たな道に立ちはだかる大きな問題については想像しるよしもなかった。

創業編〜お金が完全に尽きた〜に続く>>>>

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