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若手の熱意×シニアの経験のコラボレーションで生まれる“リアル”な事業開発支援

Tryfundsには様々な業界で長年活躍してきたメンバーが顧問として在籍しており、「若手とシニアのコラボレーション」はTryfundsの特徴の一つとなっています。その中で今回は、2018年から顧問としてTryfundsに参画しているパナソニック出身の川島に、話を聞きました。

顧問 川島孝一

松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)にて米国勤務、商品企画部長、事業企画部長等を経てグローバルに展開するB2B系AV機器事業を担当。AVCカンパニー常務経営企画部長に就任し、事業戦略とともにM&Aを推進。2018年3月末退任し、Tryfundsに参画。Tryfundsではエレクトロニクス業界の知見を活かした投資先支援、助言業務支援等を担当。

パナソニックで経験した、事業経営の難しさとその面白さ

-先ずは、パナソニックでのご経験について教えてください

大学卒業後パナソニックに入社して以来約40年、一貫してグローバルなB2Bの事業を経験してきました。最後の10年近くは経営に携わっており、プロジェクターやディスプレイ等の映像表示装置の事業部、事業者向けカメラやオーディオ機器等の映像関係事業全般の担当、また、売上高1兆円強の社内カンパニーの経営企画部長も担当させて頂きました。
事業部の経営に加え、M&A、事業構造改革、成長戦略の立案など、多彩なテーマにも取り組ませて頂きました。ターゲットは常にグローバルなので、仕事で訪れた国は35か国ぐらいになるかと思います。

-事業部の経営で苦労したことやご自身の”挑戦”について教えてください

映像表示装置の事業部長として業務用フラットパネルの事業を担当することになったときは本当に大変でしたね。ご存知の通りテレビも含めてフラットパネルの事業は韓国や中国との競争が激しく、私が就任した2011年当時はパナソニックも赤字が続いていました。そのような中で事業部を経営していくにあたり、「いかに赤字から脱却するか」が当時私に課されたミッションでした。さらにプラズマから撤退することも決まり、パナソニックが自前で持っていない液晶を使ってディスプレイ事業を成り立たせなければならなくなり、どのようにパートナーシップを構築し、液晶で事業を成り立たせるか、というところに尽力しました。

自身の“挑戦”として印象に残っているのは、ロンドンオリンピック前のプロジェクター製品の開発でしょうか。新たに開発を進めていたプロジェクターをオリンピックで使用してもらえるチャンスが出てきたのですが、オリンピックに間に合わせるには元々予定していた製造工期を半年近く前倒ししなければ間に合わないという状態でした。納期を半年前倒すというのは通常ではありえない話です。事業トップとして「やる」と決めたものの不安がなかったわけではありませんが、技術・製造メンバーも一緒にパナソニックチーム一丸で製造プロセスに変革をもたらせたこと、業界でその後デファクトスタンダードとなるような製品を世に出せた経験は、私にとって大きな財産になっています。


クライアントに寄り添うTryfundsの事業開発

-Tryfundsでの業務について教えてください

Tryfundsでは、経営会議に参加してガバナンス面でのアドバイスをしたり、個別の案件にメンバーと一緒に入って支援したり、事業会社出身者の視点で多面的にアドバイスを行っています。Tryfundsの出資先に当社メンバーがCFOとして出向していた際には、私の知見が活かせる領域でもあったため、海外進出における論点整理やリスクについて一緒に討議をしたり、アライアンスの提携をサポートしたりしていました。また、私の製造業での経験が活かせる案件においては、事業戦略からリスク面でのアドバイスまで、時間をかけて取り組ませてもらっています。”事業会社におけるマネジメント”という点では、リアルな視点をお伝えすることができるのではないかと思っています。

Tryfundsに参画して約3年経ちますが、一番嬉しく思っているのは、自分の年齢や顧問というポジションを忘れるくらいのテーマを頂き、私自身も挑戦ができる環境に置いてくれていることです。私はこれまでパナソニックという所謂大企業にずっと所属していましたので、Tryfundsというスピード感のある会社で、自身の専門分野を越えて新たな挑戦をし続けることができるのは大変ありがたいことです。Tryfundsが持つネットワークと私自身が持つネットワークを組み合わせながら、クライアントの挑戦を後押しし、今後もより多くの事業開発に貢献できればと思っています。

-川島顧問から見たTryfundsの魅力は何でしょうか

パナソニックでもコンサルファームとのお付き合いはありましたが、Tryfundsは「クライアントに寄り添う」ことへの熱意・こだわりが一段と大きいように感じています。丹野社長もよく言っていることですが、「寄り添う」というのは決してクライアントが言うことをそのまま受け入れる、鵜呑みにするということではありません。クライアント自身が真の課題に気づけるようなアプローチを、我々が前に立ち、旗を振って進めていくことです。
これは私自身がパナソニックで部下に話していたこととも通ずるのですが、「こんな商品が欲しい」と顧客が答えた言葉を額面通り受け取ってはいけません。顧客の目線のさらに先を見据えて、「数年後にはこのような新しいテクノロジーが生まれてこんなことも出来るようになる可能性がある。それでもこの商品が欲しいですか?」と打ち返す。そうすることで顧客も考え直すんですね。企画から製造して販売するまでは時間がかかりますから、ヒアリングしたものをそのまま製造して製品ができたときには、既に世の中では必要でなくなっている可能性もあります。どの仕事でもそうだと思いますが、目を利かせるためには本質をいかに見極めるかが大事で、本質を見極めた上で寄り添っていかなければ、実際のアクションに繋がっていきません。日々事業を運営していれば課題はいくらでも出てきますし、実現していこうとする中で足りないものも出てきますが、それらを充足し、応えていくことができるのがTryfundsだと思います。


「フェア」で「フラット」なTryfundsの組織文化

-Tryfundsの組織や働くメンバーについてはどのように映っていますか

「挑戦の幅が半端ない会社」だと感じています。ポテンシャルがあり、努力ができる素養があれば、若いメンバーであっても自らがプロジェクトリーダーとして推進していける機会があります。テーマも経営・プロモーション・新規事業開拓・事業再生等様々なので、特に事業会社出身の方からすると、短期間で非常に幅広い経験ができるのではないのでしょうか。
私自身、Tryfundsの若手のメンバーとも日々会話をすることがありますが、皆さんに共通して言えることは、大変努力家で謙虚であるということです。努力家というのは、やみくもに頑張るということではなく、「意志」や「想い」を持ち、向かうべき方向に向かって、良い意味で手段を択ばず突き進むことです。それなりの修羅場もくぐっているかと思うのですが、苦労を感じさせることがない強い想いがあると思います。謙虚さというのは、人と接するときの姿勢という点も勿論なのですが、特に「物事を素直に見る」という点です。自身の経験や知識からヒントを得ることはあってもそれに固執したり壁をつくったりせず、常に吸収する姿勢を持っているように感じます。
そのような優秀な若手メンバーが集まり、「フェア」に評価やアサインがなされ、業務においては年齢やバックグラウンド問わず「フラット」にコミュニケーションしていくという組織文化が、Tryfundsには根付いているように思います。

若いうちから、厳しい局面に飛び込んで自分のものにしたい人、自分のやりたいことをしっかり持っている人はぜひ一緒に挑戦してみませんか。Tryfundsの環境を活かせるかどうかは、あなた次第です!私たちのようなシニアが横について、若手が全力を発揮できるような環境で働きたいなら、いつでもウェルカムです。

Tryfundsでは、共に挑戦していただける方をお待ちしています。

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