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SNSを使って行う、価値を提供することで自然と生徒が集まる仕組みづくり

突然ですが、生徒の集客にSNSを使っていますか?

「塾の集客」というと、近隣の学校の前で朝と夕方にビラ配りをしたり、近所の住宅街を回ってポスティングをしたり、Webサイトで記事を書いたり、、、ということが一般的だったと思います。

私たちが運営する大学受験専門の個別指導塾Withdomでも、開校当初は認知してもらうために積極的にビラ配りやポスティングを行なっていました。ノベルティとして蛍光ペンや消しゴム、お菓子などを入れて、チラシを配りに行って何枚渡せるか、を日々表計算ソフトでまとめて、目標の数を配りきれるかを見ていくという集客方法です。

もちろん効果はあり、ビラ配り経由での問い合わせや入塾もありました。しかし、近隣高校へのビラ配りを毎日行うとなると、チラシのコスト、ノベルティのコスト、配りに行く人員のコストなどかなり負担が発生してきます。そして何より、数日ビラ配りをすれば明らかに高校に在籍しているであろう全生徒数以上のビラを配ることになります。

これはつまり、同じ生徒さんに何枚も同じビラを配ってブランディングしているということです。認知を広げるという目的では悪くないですが、生徒さんからするとうっとおしいと感じることもあるでしょう。

さて、そんな中でふと始めたのがTwitterによる情報提供や相談受け付けです。開校当初のスタッフは教室長経験者、塾講師アルバイト経験者が半数を占めていて、勉強の相談はもちろん大学生活の相談もかなりの経験値を持って行うことができました。

勉強方法や志望校選択についての記事を書くとともに、SNS上での質問相談という形で新たな集客チャネルを開拓していきました。

今では基本的には教室長宛ですが、特にこちらからアプローチしなくてもSNS経由での相談が日々寄せられています。

「SNSでの集客なんてできるわけない」「邪道だ」という風潮

中高生が利用する代表的なSNSの一つ・Twitterはサービス開始が2006年だそうです。Webですら1990年後半から2000年に入って急速に発展してきたものでかなり新しいものです。そうしたWebやSNSを活用しての塾集客というものに、「SNSでの集客なんてできるわけない」「邪道だ」という声もよく耳にしていました。

私自身、高校生時代にTwitterを友達から教えてもらったものの周りであまり使っている友達もいなかったためそんなに使わないというSNS後発組です。

塾運営をされている方々で、SNSを使ったことがないという方も珍しくないのではないでしょうか。

また、SNSを日常的に使っている人であれば、胡散臭い儲け話があるといったプロフィール文でフォローしてくるアカウントに一度や二度出会ったことがあると思います。

そんな側面を持つSNSに対して「肩書きを出して、実名でやっているとしてもSNSで中高生と大人が繋がるのは好ましくないのではないか?」という考え方を持つことも非常に良く分かります。

社会の中でSNSに新たな役割が出てきた

さて、自社で自立学習支援アプリ「tyotto me(チョット・ミー)」を開発していることもあり、エンジニアやデザイナーの採用にも力を入れています。

社員の知り合い経由で教育とITに興味がある人を探すことはもちろん、求人媒体を利用することもよくあります。

今の時代、求人媒体 は膨大にありますが私たちがメインで運用しているのはWantedly(ウォンテッドリー)です。こちらのサービスは、今までの採用とは大きく異なった、「仕事そのものの面白さ・やりがい」にフォーカスさせた求人媒体です。

求人の募集もブログ記事のような文章ベースの内容になっていて、

  • なにをやっているのか
  • なぜやるのか
  • どうやってやるのか

というシンプルな3つの問いかけを元に自分たちの会社のビジョンと求めている人物像を表現していきます。

そして、この募集は基本的に社員のSNSで流すことで世の中に広めていきます。

このWantedlyを皮切りにSNSを使った採用や、仕事内容の面白さ・やりがいを重視した採用が始まったように思えます。

さらにここ数年では、SNS上で採用をしている会社も良く目にするようになってきました。自分の持っているスキルやどういう条件での就業を希望しているかを発信したり、今求めているスキルを発信したりする投稿が日々飛び交っています。

それらに共通しているのは、「履歴書や一発勝負の面接ではお互いのことが良くわからないから、様々な角度から時間をかけて見ていこう」という点です。

採用でも、塾集客でも”ミスマッチ”は誰のメリットにもならない

採用の形態がWantedly、SNSの活用を通して徐々に変わっていったのは、やはりそういったプロセスを経て求職者と雇用者をマッチングさせることによって双方の利益が最大化されるからです。

求職者側としては、より自分にあった条件で次の職業を探したい。雇用者側としては、よりマッチした人材を、予算の範囲で迎え入れたい。面接等での一発勝負の採用の場合、どちらかに理想と現実のズレがあった途端に満足度が下がります。高いコストを払ったのにも関わらず、意図した成果に繋がらない、ということが起こります。

さて、私たちは塾の集客も全く同じだと考えています。チラシをたくさん配って生徒たちの頭の中の検索順位1位を目指すことはブランディング戦略としては正解かもしれません。しかし、それで入塾を決めていただいたとしても、自分たちが提供する教育と生徒さんにあった学び方にズレがあれば、もちろん望ましい成果は上がりづらくなります。

塾としても、入塾した生徒さんに望ましい成果を出させて上げることができなければ、それがその塾の実力として評価されていきます。

目先の入塾にこだわってしまいミスマッチが発生すると、結局誰も幸せにならないという自体を招きかねないのです。

立ち返って、「お客を集める」ではなく「お客が集まる」を目指すということ

塾集客でミスマッチを発生させないためにできること、その一つがやはりSNSを使っての情報発信や悩み相談受け付けだと考えています。

  • 「この塾にはどんな先生がいるのだろうか?」
  • 「科目の指導力はどんな感じなのだろうか?」
  • 「自分の悩みに答えてくれそうか?」

こういったことを直接相手とのコミュニケーションを通して確認することができるという点で、SNSは特に活用していくべきだと考えています。

やることはシンプルで、「自分たちがどんな教育を提供することができるかをわかりやすく伝えること」です。

それは、勉強への取り組み方であっても、志望校の選び方であっても構いません。自分たちが良しとするものをしっかりと伝えればそれで良いのです。

「生徒を集めるために情報を発信する」という形ではなく、「自分たちが提供する教育を熱意を込めて紹介した結果、生徒が集まる」という形が理想的です。

時間に対して価値が積み重なっていく、理想的な集客活動ができる良い時代

SNSや自塾のブログで質の高い情報を発信することで、結果として集客に繋がるということであれば、やらない理由がありません。しっかりと経費を割り振って、講師さんに勉強の解説記事を書いてもらってSNSに流したり、ダイレクトメッセージで勉強や志望校についての相談に乗ったりしてもらうことができます。

そして、一度発信した内容は発信して終わり、ではなくインターネット上に残り続けます。過去の情報を見て他の人が学びを得ることができたり、新たに入塾を検討して問い合わせてくれたりという可能性が無限にあります。

「やればやるほど成果につながる」

こんな理想的な方法がある今の時代は、塾だけでなくあらゆる業種にとって理想的だと思います。

それぞれのビジョンを外部に向けて発信していきませんか?

塾業界でも既にSNSをフル活用して生徒向け、塾関係者向けに情報発信しているところは結構あります。価値ある情報を提供することで、自分たちとマッチする生徒を集めていく、そんな塾運営をこの機会に始めてみてはいかがでしょうか。

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