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自由な研究環境の元、活発な議論で知の源泉の創出へ。

株式会社FRONTEOに入る前

学位研究はまったく別の分野での研究でした。有機化合物の地球環境変動に対する挙動に関する研究で、地球表層の大気や海洋での物質の動きを時間軸(地球環境変遷)も加味しながら、有機化学の観点から明らかにするという実験科学でした。卒論から加えて6年間の長い研究スパンはまずは分析手法作りからはじめるために、手持ちのデータがありません。実験手法を確立し、新たなデータを得ることになります。得られるデータは貴重なものですが、非常に数少ないため議論が限られたりもします。このように実際の議論するためのデータに飢えていた、ということもありますが、研究していくうちにせっかく得られたこれらのデータが活用されていないことが多く、使い捨て状態のデータで何かもっと多くのことが言えるのではないか、と強く思うようになりました。

その後は様々なデータを使って、誰も知らない結果を得るために様々なことをしました。上記研究はもちろんのこと、新たに質量分析の会社を作って研究開発を行ったり、企業のアドバイザー、食品分析鑑定による犯罪捜査の協力、趣味の自転車競技から得たデータを基に運動生理学の研究(これは趣味にとどまりましたが)、大規模マーケティングデータによるデータサイエンスも実務上行っています。上記の経験より様々なテーマ、データの縦断横断的要素やこれらを活用するための代数学、統計学などの数学的なスキルを習得し、現在に至っています。

現在

現在社会学や犯罪学、心理学を活用した行動科学と情報科学の学際的な研究を行っています。自分のこれまで大学で行ってきたものとは直接は関係ないのですが、研究の進め方としては共通です。すなわち、 ①現在までの研究の到達点として何が分かっているのか、その着想にいたった背景、 ②何をどこまで明らかにしようとするのか、どのような手法を用いるのか、 ③予想される結果と意義、明らかになった場合、どのような展望が開けるのか、 を質的量的に考え、進めていきます。 新しいことばかりですが、これまでの経験が端々で活かせる場合も多く、それらが繋がったときや新しい発見は研究者冥利に尽きます。

株式会社FRONTEOについて

行動情報科学研究所はクリエイティブネス向上のため、服装が最近自由になりました。 もちろん社会人としての規範的な行動は求められますが、自由闊達な雰囲気のもと研究ができる環境は非常に良いと思っています。普段の何気ない経験や生活からも必ずヒントは得られると思っていて(実際キャリアの中でそうであることがしばしばあったように思います)、その意味では行動情報科学研究所は、研究の幅が広く多様なキャリアを持った方々などと様々な議論、経験できる環境という点において、知的好奇心を満たしてくれることでしょう。

今後どういうことをしていきたいか

研究を生業としている我々の使命と考えますが、今後は我々のアイデアが多くの人々に喜んでいただけるような、また世の役に立つようなプロダクトについての知の源泉となるよう、常に努めていきます。なおかつそれらの知が集積し、ひとつの学問体系を築いていければ研究者としては最大の満足です。個人的にはハーバード大学やプリンストン高等研究所のような、静かで落ち着いた、そして広くて自然あふれる研究所になってくれると理想的ですね(笑)。

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