こんにちは。FRONTEO 行動情報科学研究所の市川です。
今回はFRONTEOのメイン事業である、リーガル事業の面白さについて開発チームの井口さんと樋口さんに加えて、レビューマネージャーの西野さんも交えてお話を伺いました。
FRONTEOのリーガル事業とは
米国の民事訴訟には、法廷での審理の前に原告被告双方がお互いの証拠を出し合う「ディスカバリ」という手続きがあります。このディスカバリを支援する「ディスカバリ支援」サービスがFRONTEOの祖業であり、リーガル事業と呼ぶものです。
リーガル事業ならではの特色はありますか?
西野さん:弁護士事務所や弁護士と一緒に仕事をするのが特色ですね。
扱う内容もきっちりしないといけなくて、間違っていないことが当たり前、正確さをすごく求められます。それをいかにテクノロジーを使って行うかだと思います。
市川:開発サイドから見たリーガル事業の特色はありますか?
井口さん:技術を作ったときの説明性が求められます。新しい技術を作ってスピードが速くなっても、必ず「何で?」と聞かれます。こういう仕組みなので、スピードが速いという説明性が常に求められるので、性能が良いだけではダメなんです。
西野さん:相手方の弁護士や裁判官に対して説明ができないと、どんなに素晴らしい技術を使ってもダメと言われてしまいます。
井口さん:トランスペアレンシー(透明性)、ディフェンシビリティ―(堅防性)、アカウンタビリティー(説明性)、これらの3つのキーワードがリーガル事業の特色ですね。
リーガル事業ならではの達成感はありますか?
西野さん:案件では、レビューが完了して、弁護士からもOKが出て、プロダクションまでもっていくというのが達成感ですね。今はそれをどう工夫していくか、TAR(テクノロジーアシステッドレビュー)を使ってどれだけ効率化していくかということに、達成感を感じるようになってきました。あとは、法律事務所が納得してくれて訴訟に役立ったとか、またFRONTEOにお願いしようと思ってくれるのもうれしいですね。
リーガル事業におけるレビューとは
ディスカバリで提出する証拠の多くは、企業内の文書の中に存在します。そこで、そうした文書の中から証拠を見つけ出す作業を「レビュー」と呼びます。これまでは人手で一つひとつの文書をレビューしていましたが、近年、機械学習などの技術を使ってレビューを支援、効率化するTAR(テクノロジーアシステッドレビュー)が注目を集めており、それらの技術の総称としてリーガルテックという言葉があります。
市川:樋口さんは入社以来、ずっとリーガル事業での開発に携わっていますが、どういうときに達成感を感じますか?
樋口さん:製品をリリースしたときですね。
市川:リーガルの開発は社内にユーザがいますよね?使いやすいとか使いづらいとか具体的なフィードバックはあるんですか?特に良いフィードバックとか?
樋口さん:たまに良いフィードバックがありますよ。結構シンプルな改善に対してフィードバックが多いです。
市川:例えばボタンが新しく設置されたとかですか?
樋口さん:そうですね。フィードバックが良いものは技術的には簡単な改善が多いです。
市川:井口さんはどうですか?
井口さん:僕は日々達成感を感じますよ。
市川:それってどんな時ですか?例えば、会議が終わった時とかもですか?
井口さん:そうです。今、ひとつひとつの会議に真剣勝負しないといけなかったり、資料作成が結構大変なので、会議が終わると達成感を感じます。あと、リーガルテックの未来について考えた時に、業界を変える技術をどうすれば作れるのかを考えているのですが、そのアイデアをひとつでも思いついて、資料としてまとめることができたら、非常に達成感がありますね。今日はひとつ現実に落とすことができたと。
リーガルテックの未来はどのように考えていますか?
井口さん:例えば、レビューの全自動化。訴訟が起こったときに、すぐにレビューが自動的に始まり、その結果を踏まえて、弁護士がすぐにアクションできる世界が、2026年頃にはできると思うんです。
一同:2026年!?
井口さん:なぜ2026年かというと、プレシンギュラリティが来ると言われているのが2026年なんです。
一同:来るんですか?
井口さん:僕は来ると思います。自分が作るつもりでいます。
一同:おー!
井口さん:そのあたりもアイデアがあって、順番に落としていけると思います。自動レビューに必要な技術要素も考え始めています。ただ、まずは今ある目の前の業務をやりながら2年ぐらい実績を積もうと思っています。
一同:すごいですね!
FRONTEOの魅力は?
西野さん:リーガル事業は、オペレーションチームと開発チームの両方がいるところがいいと思っています。お互いフィードバックし合いながら、良いものを作っていけるので良い仕事が出来ていると思います。
市川:井口さんのチームのプロジェクトが始まってからは、双方の距離感が大分近づきましたよね。開発はどうですか?
樋口さん:現行バージョンの開発で言うと、スピードが早く、途切れることなく改善を続けているというところですね。ひとつの製品を改善し続けていくということはあまりないと思います。あとは、日本にいながら海外と仕事ができるというのも魅力です。
井口さん:FRONTEOは上場しているので、企業としての信頼感がありますね。組織もある程度しっかりしているけど、ベンチャーみたいな部分、例えばスピード感や柔軟性、自由さ、人材などに多様性があるんですね。この二つのバランスを持っている会社は、なかなかないと思います。
市川:私もそれは感じますね。上場をしてある程度出来上がっている感じがありつつも、緩さも残っているというか。
一同:そうですね!笑
市川:皆さんの考えるFRONTEOの魅力がわかって良かったです。今日はありがとうございました。