入社された経緯について教えてください
もともと海外で働きたいという意思があって転職活動をしていたところ、たまたま転職エージェントから「アメリカ駐在のプロダクトマネジャーのポジションが見つかりました」ということで連絡があり、興味を持ちました。
FRONTEOの会社概要や製品について調べていた時に「AI系の企業に私のスキルがマッチするのだろうか?」と懸念していましたが、求人要項を見ると求めているスキルが全てWEBエンジニアに関連するものだったので、トライしてみました。
(元々WEBアプリケーションエンジニアだったので、AIや統計のバックグラウンドを持っていませんでした。)
業務内容について教えてください
私が所属する製品開発LTAIチームでKIBIT Automator(以下、KAM)という製品を担当しています。 主に以下の3つの業務を行っています。
① プロダクトマネジャーとして米国支社のデータサイエンティストや日本のレビューマネジャーなど KAMを利用する方々と会話し、 KAMの改善ポイントや追加して欲しい機能の要件を固めていきます。
② KAMの導入は日本と米国が先行しているため、日本と米国の経験を台湾・韓国支社のスタッフに伝え、キャッチアップを早くできるようにするための橋渡しをします。例えば、データサイエンティストと協力してお客様の実データを利用した、 KAMの実証実験を行う際に、台湾や韓国の現地営業および日米のデータサイエンティストの間に入り、うまく進められるようにサポートします。
③ 製品開発上で、アプリケーション間連携を行っている米国のソフトウェアベンダーとの協調が必要な時、それをサポートします。具体的には、我々がやりたいことが、提供されているAPI上で見つからない場合、他の実現方法があるか、また期待するパフォーマンスが出ない場合など米国企業と直接やりとりして解決策を見つけます。 またインフラについても、アメリカの環境は全て米国支社が担当しているため、彼らとも調整事項が多く発生します。
案件の面白話や苦労話があれば教えてください
台湾のテクノロジー企業から KAMを使った実証実験の依頼がありました。
そこで、KAMの経験が豊富な我々がサポートする事になり、現地の営業とお客様、日本のデータサイエンティストの間を取り持つ役として私が台湾に行きました。
現地ではお客様のオフィス内で作業をしようとしていたのですが、タイミング悪くコロナの影響で日本人が入室できなくなってしまいました。そのため急遽アメリカからデータサイエンティストを呼び、現地の台湾メンバとアメリカのデータサイエンティストがお客様のオフィスで作業を行い、私たち日本のメンバは近くのホテルから緊急時の対応などを行いました。
面白かった点は、営業やインフラエンジニアは現地台湾のメンバで、データサイエンティストはアメリカから呼び、私たち日本人はKAMサポートとして一緒に台湾に行くという国際色豊かなメンバで案件に臨んだところですね。これはグローバルに展開しているFRONTEOならではだと思います。
実証実験の結果は非常に好評で、その後の実案件の受注に繋がり、非常にやりがいのある仕事でした。
苦労した点としては、とにかく時間に追われたということです。
タイトなスケジュールの中で、対象データのインポート~データ解析~結果まとめ~報告までを行う必要がありました。日々、日米のデータサイエンティストの間を取り持ったり、実証実験の結果まとめや資料作成を行ったりと、スピーディーに行う必要があり、精神的にかなり削られました。
製品開発LTAIチームにはAIや統計のバックグラウンドがなくても入れますか
製品開発側は KAMなどのWEBアプリケーションを作ることがメインのチームなので、ないと手が出ないということはありません。ただしデータサイエンティストや研究側のエンジニアと会話する際、AIや統計の知識がどうしても必要になるので、キャッチアップは必要になります。
よってWEB系のスキルだけでなく、AIや統計の知識もあるのであれば非常に活かしやすいと思います。
プロダクトマネジャーとしての業務の面白さややりがいを教えてください
プロダクトマネジャーというポジションでは入社していますが、元々はWEBアプリケーションエンジニアだったので入社後、まずはKAMの仕様を理解する為、設計開発を行っていました。また、KAMの実証実験を行った際はデータサイエンティストにデータ解析の仕方を教えてもらいながら一緒に解析作業を進めていきました。更に米国側のインフラに問題が発生すると、米国側のインフラエンジニアと打ち合わせをしたりしていましたね。プロダクトマネジャーだからといって業務が決まっているわけではなく幅広いスキルが求められます。
これからどのような業務を行っていきたいですか
今は KAMの製品開発に携わっていて、アメリカや日本からの機能要望を取りまとめています。今後はKAMだけでなくeDiscovery全般の製品に関わっていきます。またユーザからのリクエストをそのまま取り入れるだけでなく、ユーザが要望を挙げた背景や使いやすさをさらに深堀して、特定の人だけでなくみんなが使いやすい製品にしていきたいと考えています。
近い将来にはアメリカに渡り、日米間の橋渡し役として新しいeDiscoveryサービスを切り拓いていく一端を担いたいですね。