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世界を豊かにするデザインがしたい。未経験からUXデザイン最前線で働くまでの軌跡

2017年末にFringeへ入社した橋本崚。前職では制作会社でWebデザイナー/ディレクターとして従事し、現在はUniposのUXデザイナー兼チームリードとして成長を遂げています。一介のデザイナーでしかなかった橋本の大きな成長の裏には何があったのでしょうか。

“世界を豊かにする”ためのデザインが実現できないもどかしさ

私は2018年12月現在、Unipos(共に働く仲間と送り合う新しい成果給“ピアボーナス”を実現するwebサービス・アプリケーション)のUXデザイナー/グロースハッカーとして、Uniposの成長に関わるチームをけん引しています。ユーザーインタビューなどの定性調査や、データ分析から仮説を立てる定量調査を駆使して、ユーザーにとってUniposが人生の一部となるようにプロダクトを成長させるべく、日々試行錯誤しています。

私はもともと大学でプロダクトデザインを専攻していました。そこでは、「“モノをつくるため”のデザインにとどまらず、“世界を豊かにする”ためのデザインで人々へ貢献すること」を学びました。今でもこの考え方は自分の中にあり、いつまでも変わらない根っこのようなものです。

大学の研究室に所属していた際、ユーザーインターフェースデザインやフィジカルコンピューティングを学び、デジタルデザインの面白さに触れました。その頃からデジタル製品は工業製品よりも、つくったものを短期間のうちに全世界の人に触れてもらえるチャンスが多く転がっていると感じたため、Webの世界に行く決意を固めました。

大学卒業後は制作会社にて、エンタメ系アプリや証券系取引アプリ、ソーシャルゲームからメディアサイト、ECサイトなど、様々なデザイン制作に関わってきました。Webの常識をまったく知らない状態から、様々な先輩や上司の方に指導していただきつつ、グラフィック、UIデザイン、コーディング、ディレクションなど、自身が考えるデザイナーとしての基礎を身に付けることができました。

一つひとつのスキルは伸びていきましたが、自身が根っことしている「“世界を豊かにする”ためのデザイン」を実践できていないことにモヤモヤしていました。今やっているデザインは本当に“世界を豊かに”できているのだろうか、「いつかはやりたい」と言いながらいつまでこのままでいるのだろうか、こうした想いが自分の中で強くなり、成したいことに挑戦することを決めました。

すべてのメンバーを巻き込んでデザインできる環境がFringeにはあった

転職活動をする中で出会ったFringeは、「Reshape The World」というビジョンを掲げていました。より良い世界をつくっていこうと本気で考えているところに共感し、興味が湧いたことを覚えています。

様々な事業会社、制作会社に伺って話を聴きましたが、Fringeは知れば知るほどユニークで、社員に会う度に「次はどんな話ができるだろう?」と楽しみになるほど魅力を感じた会社でした。Fringeの選考では、社員の人となりや組織文化を知ることができるよう、多くの社員と会って話をする機会があります。それが、私にとって入社の決め手になりました。

あるときは野望を語りあったり、あるときは私のキャリアについて親身に話を聞いてくれたり。人によって面接のスタイルは違いつつも、ミッションやビジョンを体現したFringerな人たちばかりでした。

高い技術力を持ち、頭の回転も早い人ばかりで、この人たちと働けるFringeでなら、本気でより良い世界をつくることができるし、ワクワクできると感じたんです。

人の良さもポイントではありますが、Fringeのデザイナーの在り方にも惹かれました。Fringeのプロダクト開発にはディレクション専任のメンバーはいません。デザイナーとエンジニアがすべての責任を持ち、プロダクトをつくり上げていきます。

全体の組織体制も、ビジネスの成長にコミットするCEOとエンジニアリングを統括するCTOに加えて、デザインに責任を持つCXOと言われるトップがいて、ビジネス、エンジニアリング、デザインが平等に考えられています。

デザイナーがビジネスサイドやエンジニアのメンバーも巻き込みながら、プロダクトをつくっていける環境は多くありません。ここまでデザイナーを信頼してくれて任せてくれるFringeに驚きました。

コミュ力には自信があった。初めて感じた何も伝わらないことへの危機感

2017年12月から入社して一番感じたのはメンバーの能力の高さでした。予想を超えるエンジニアの技術力、事業理解の高さ。ビジネスサイドの最速な実行力。

入社前からFringeメンバーのスキルの高さは感じていましたが、エンジニア全員コミュニケーション能力が高く、ビジネス側にもプログラミングができる人がいることには衝撃を受けましたね。

そのようなメンバーの中で、デザイナーは、仕様や要件定義の推進、体験設計、情報設計の知識と実践、そしてUIデザインの能力が必要とされます。今までのデザイナーの枠組みを超えた範囲での活躍が求められるんです。

Fringeの幅広いデザイン業務の中で、コミュニケーションの重要性に改めて気づかされることがありました。

機能開発をしていく際に、デザイナーがプロダクトオーナーにつくるべき機能の背景や仕様などを共有したり、進め方を伝えたりするレビューMTGがあります。入社してまもない頃、こんなフィードバックをいただきました。

——何か言ってるようで、何も言ってないから、何も伝わらない。

自分自身コミュニケーション能力には自信があったので、このフィードバックはがくぜんとしましたね。

このままでは他のメンバーにも伝わらず、つくるべきものがつくれなくなる危機感を覚えました。この課題を解決するために、原因を整理したところ、浮かびあがってきたのはふたつの課題でした。

1つ目は「本当に伝えるべきことを頭の中で整理できていない」ということです。自分の癖として、様々な角度で必要のない情報も出しすぎて、本当に伝えたいことが伝わりにくくなっていることがわかりました。この課題に気づいてからは、この問題に本当に重要なことは何か?をすべてノートやホワイトボードに書きながら整理することを徹底して行なっています。

当然、最初はうまく整理できませんでしたが、この行為が習慣化していくことで最低限必要な情報だけをアウトプットできるようになり、徐々に自分の考えがメンバーに伝わるようになりました。

2つ目は「ひとりで考えすぎ」ということでした。気づけばひとりで考えようとして、アウトプットに抜け漏れや詰めの甘さが残っていることが多くありました。

唐突ですが、Uniposチームでは下記の言葉がくりかえし言われます。

「私たちの中の誰よりも賢いのは、『私たち全員』である。」

設計や要件定義にしても、ひとりで考えるのではなく、最初から全員で考えればわざわざ伝えるよりも、全員の意識がそろいます。この課題を解決するために、自分の頭だけで考えきらずに早い段階でメンバーに共有し、皆を巻き込んで一緒に考える時間を多く取るようにしました。

早い段階でチームで一緒に考えるので、ボードメンバーやエンジニア、ビジネスサイドのメンバーも見ている視点や課題意識が一緒になり、スムーズなプロダクト開発ができるようになってきたと感じています。

デザイナーは、相手に伝えることがすべてです。成果物が言葉や環境になったとしても、伝える力の大切さを改めて実感しました。

ひとりが手を動かすよりチームでつくった方が何倍もプロダクトが成長できる

この1年で、UXデザイン、グロースハック、チームリードと私にとって未知なる領域に挑戦させてもらっています。今までのキャリアの中で、この1年ほど流動的にポジションやスキルを変化させながらデザインする経験はありませんでした。

この1年、毎日がお祭りの準備のように楽しみながらUniposのデザインに関わり、今までの数年を超える成長ができたという自負があります。ここまでの成長を遂げられたのは信頼できるメンバーと会社があるからに他ならず、感謝しかありません。

「プロダクトが成長し続ける仕組みをつくること」

これが今の私のミッションです。

Uniposが世界中で「すべての働く人たちにスポットライトを」当てられるよう、チームを加速させるため、新たな挑戦へとDiveします。

もっとプロダクトの進化を加速させるために、効率的にチームで動ける仕組みをつくり、みんなで結果を出せる形をつくっていくことにこれから挑戦していきます。ひとりが手を動かす以上に、チームでつくった方が何倍にもプロダクトは成長できますから。

私は、これからFringeは世界を豊かにするプロダクトをもっとつくり出していけると確信しています。そのためにデザイナーが組織の中で全体をつなぐ大事な幹として、プロダクトに関わっていけるような組織づくりもしていきたいです。

モノに対してもコトに対しても、楽しみながらデザインをして成長し続ける。これを大切に生きていきたいですね。

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