こんにちは。株式会社UsideU(ユーサイドユー)の採用広報担当です。今回は当社創業者で代表取締役CEO 高岡淳二のインタビューVol.2をお届けします。Vol.1は以下に掲載されておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひご覧ください!
東京大学法学部出身の高岡は、中国でHRテック分野の起業に参画後、ブーズ・アレン・ハミルトンでコンサルティングに従事。その後、アリババで日本事業の立ち上げに携わり、MBA取得のために渡米。Draper Nexus Ventures(現:DNX Ventures)を経て、2017年6月、UsideU を創業しました。
Vol.1のインタビューでは、高岡の幼少期の原体験から、UsideU の創業前のビジネスパーソンについて話を聞きました。今回のVol.2ではUsideU創業の経緯や現在取り組んでいるプロダクト、今後の展望などについて話を聞きました。また、候補者の方に向けたメッセージもお伝えします。
■「エンハンス・ヒューマン」を軸に UsideU を創業
――起業しようと思った一番の理由は何だったのでしょうか?
会社員としてできることの限界を感じた、というのが正直なきっかけです。戦略コンサルやアリババのような大手ではもちろんダイナミックなプロジェクトに携わることができましたが、やはり誰かが作った仕組みの中でしかものごとがインパクトが出せない、そんな気持ちで、アメリカの大学院で勉強しながらアイデアを模索していました。周りはみんな就職活動をしていましたが、私は一人で起業の準備をしながらあっちこっちふらふらしていたので、心配がられていましたね(笑)。
――創業当時の事業内容について教えてください
企業直前でシリコンバレーででブロックチェーンの投資調査をしていて、プライバシーを保護しながらも取引を健全に保つ仕組みに関心を持ちました。誰しもがインターネット上でプライバシーを守りながらも信用を可視化して助け合う世界ができないかなと。
アリババ時代に従事していたEコマースは非常に面白かったのですが、知識や体験などの無形のサービスのプラットフォームを作ることに関心がある自分が常にいました。コンサル時代に人員整理プロジェクトなどで非常に苦しい気持ちを味わって座禅修行をしたことが原体験となって、人間の能力を向上させたり、人生を前に進めることを助けるような技術に携わりたいと心の底で思い続けていたのだと思います。
起業の最後のひと押しは、メンターがアメリカ留学の前後にヨーロッパ縦断とアメリカ横断を僕を連れて行ってくれたことですね。自分に素直な自由に選択をすることで解放感を味わったり、時には自分で招いた危機に直面したり。技術やビジネスは、人に自由を与えて能力をフルに活用するためにあるんだと心から思うようになりました。
そこで帰国後、ハウステンボス様と共同で、遠隔でアバターに扮したスタッフがお酒をおすすめしながら話を聞いてくれる「変なバー」を手掛けました。自動モードとヒトモードのアバターが交代交代で話をしてくれて、おすすめされたカクテルのボタンを押すと、マシーンが作動してカクテルが提供されるという、いわゆる無人バーです。
■プライバシー・信用・バーチャルアイデンティティが作る新たな助け合いのネットワーク
――今後はビジネスを展開する上でどのようなことが重要だと考えていますか?
信頼関係がある中で生まれる情報は確実で有用なものが多いですが、同時になかなかインターネット上に現れにくい情報でもあります。プライバシーを守りながらもきちんと信頼関係を作って相談に乗ってあげたり、何かを教えてあげるようなプラットフォームを作っていきたいですね。よくアバターの会社ですかと言われますが、そうではありません。アバターはプライバシーを守るだけでなく、インターネット上で特有のアイデンティティを作るという意味でわかりやすいという特徴がありますが、やはりアバターだけで新たな価値は生まれず、弊社サービスの詳細などはここでは割愛しますが、プライバシー、信用、バーチャルアイデンティティのあり方を再定義することがリモートサービス(更にはバーチャルサービス)の鍵だと考えています。
――ところで、UsideUという社名の由来は何なのでしょうか
“You side You(自分のそばに自分がいる)”という意味です。例えば「ドラえもん」と「ドラミちゃん」の例で言うと、ドラえもんは得てして安直な道具を出すだけじゃないですか。でも、ドラミちゃんは道具はあまり出しませんが、ちゃんと問題解決して癒してくれるんですよね。色々な意味で、ドラミちゃんの方が非常によくできたロボットなんです。結局は、自分を理解するのは自分。最終的にはもうひとりの自分がいるようなコンテンツを作ることが、これからのインターネットのあり方だという思いを持って、UsideUという社名を付けました。
■今後は問題解決思考があり、自己変革を求める人材が必要
――今後、事業を拡大していくうえで、どのような人材が必要になってくるのでしょうか?
まず弊社の採用要件の大前提としてあるのが「問題解決思考」を持っているということ。何にも役に立たない人型ロボットを作っても意味がないんです。具体的な問題意識を持てているかどうかが重要です。そういった意味では技術志向が強すぎるタイプの方は合わないかもしれません。例えば私もAIを活用したプロダクト開発に携わっていますが、はじめから今も一貫して、技術好きというタイプでもありません。技術はあくまでも問題解決のための手段でしかありません。
――最先端の技術ありきではなく、それを手段として考えられる人ということですね
そうですね。弊社は一貫して遠隔でサービスを提供することでサービス格差をなくすことをミッションにしていますが、そういことにビビッとくる方には、エンジニアであってもビジネスパーソンであっても、デザイナーであっても面白いんじゃないかなと思います。自分自身も自己成長をしたいと強く望む人にはぴったりだと思います。エンジニアとしてのスキルが多少低かったとしても、自己成長を求めていなくてエンジニアスキルが高い人と比べたときには、前者を採用すると思います。
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