【COOインタビュー】学生時代に考えていたコンセプトをビジネスにするタイミングを迎え、「UsideUがこれまで積み上げてきたことがあるからこそできる独自の領域」と自負

こんにちは。株式会社UsideU(ユーサイドユー)の採用広報担当です。今回は、当社取締役を務める中沢剛のインタビューをお届けします。

東京大学文学部出身の中沢は、NTTデータに新卒入社し、エンジニアを経て戦略コンサルタントに従事。在職中に、ソフトバンクグループの後継者育成機関「ソフトバンクアカデミア」の外部1期生となり、その後、社長室のマネージャーとしてソフトバンクに転職。そして、2018年4月、株式会社UsideUに参画しました。

そのような経歴を持つ中沢に、幼少期の原体験や大学時代のエピソード、参画に至るまでの社会人歴、今後の展望などについて、詳しく話を聞きました。また、候補者の方に向けたメッセージもお伝えします。

■ルールに縛られることが嫌いだった中高時代、多重録音に夢中になる

――どのような子供時代を過ごしていましたか?

東京都板橋区で育ったのですが、地元の区立小学校から私立中学校に進学したんです。当時は、受験する人が周りにいなかったので寂しかったですね。地元の友達と離れてしまったので、そういう孤独感と疑問があった中学時代でした。親から勧められて受験をしたのですが、自分の意思で動いていない感じがすごく気持ち悪かったですね。ある意味、私の人生のターニングポイントだと思います。

それなので、中学時代は結構ひとりで過ごしていて。いじめられてもいませんでしたし、非行にも走っていませんでしたが、周りと交わることもなく、家で曲づくりにハマっていました。そのきっかけは、中学1年生のときにラジカセをもらったんです。そのラジカセがちょっと故障していて、カセットテープに何回も録音していると前の音が残っちゃって。それで多重録音を楽しんでいました。

ギターもピアノもキーボードも持っていなかったので、缶を叩いたり、リコーダーを吹いたり、身の回りにあるもので音を出して。そして、中学3年生のときに、川柳大会に応募して賞金をもらったので、マルチトラックレコーダーという録音機材をそろえました。音楽好きとはちょっと違って、洋楽も邦楽も知らなかったのですが、自分で曲を作ることが楽しくて。昔から、オリジナル志向なんですよね。

――高校生になっても、多重録音に夢中だったのですか?

そうですね。勉強しながら、多重録音も引き続きやっていました。そのころは、親との関係があまり良くなくて……。とても厳しい家庭だったので、事あるごとにすごく怒られていたんです。0歳から18歳までずっと怒られ続けてきたような感じですね(笑)。その反動からか、他人からは、「穏やかな性格ですね」と言われることが多いです。育ちが穏やかではなかったため、どんなにヒステリックなことを言われても、免疫ができちゃってるんです。多少きつい言われ方をしても何とも思わないし、打たれ強い性格になったなと思います。

そして、中学高校時代は、学校があまり好きではありませんでした。つまらないルールが多くて、とても苦手な場所でした。今はそんなに攻撃的な性格ではありませんが、当時は先生方を論破することが多々あって。「指定カバン以外で登校するのは、何が悪いの?」「それで殴るのは、どういう合理性があるの?」ということを、文章にして提出したりしていました。今振り返ると、いちいち反発する可愛くない子供だったと思いますね。

■“傾聴スキル”が高い良い聞き手がいると、自分自身のパフォーマンスが変わる

――その後進学した東京大学では文学部だったそうですね。

はい。多重録音で曲づくりを始めたころから、「言葉と音楽をどう使うか」というところに興味を持っていたので、言語学を専攻したくて。また、歌人の寺山修司さんが、「言葉で人を生かせるようになりなさい。そのためには、言葉で人を殺せるくらいに、言葉に対してプロフェッショナルになりなさい」といった趣旨のことをおっしゃっていたのですが、私も同じことを思っていたんですね。

どのような人と話しているかによって、自分自身のパフォーマンスが全然違ってきます。人に対して、どのような言葉を投げるかということも重要で、その言葉によって良い気持ちになってパフォーマンスが良くなり、頭も良くなっていく。一方で、言葉に負けてしまうと、そのままひねくれてしまう人もたくさんいる。交わす言葉によって、人は大きく変わるなと感じていたんです。

後々の話にもつながるのですが、良い聞き手がいると、自分自身にも気づきがありますよね。良い聞き手というのは、必ずしもすごい知識を持っている必要はなく、興味関心があるという雰囲気を出してくれたり、うなずき方が上手かったりといった“傾聴スキル”が高いんです。普段の仕事の中でも、良い相槌をしてくれたり、良い質問をしてくれたり、良い言葉の投げ方をする聞き手がいると、自分自身のパフォーマンスが変わるということを感じています。10代から今に至るまで、そのフィールドに興味があるんです。

――まさに、現在のビジネスにつながっているということですね。大学時代の印象深いエピソードはありますか?

中学高校時代とは違って、学校に対する反発もなく、音楽サークルで活動していました。元々、多重録音にハマっていたくらいでしたから、シンプルな構成より、たくさんの音のレイヤーがある方が好きだったので、9人編成のバンドを組んでいました。CEOの高岡とは、その音楽サークルで出会ったんです。当時、仕事の話は一切しませんでしたが、ベースを弾いて飲んでいるヤツだなという印象でしたね。

■“人を賢くする道具”の最たるものは、聞き上手な壁打ち相手だが……

――大学卒業後の進路として、IT業界を目指した理由を教えてください。

IT業界に行きたいと思った理由のひとつは、インターネットとの出会いです。大学1年生で初めてインターネットに触れたのですが、大学2~3年生のときに、ネットバブルが来たんですね。そのときに、「これだ!」と思いました。長引く不景気を過ごしていたなかで、初めて面白いなって思ったんです。言葉にしろ、音楽にしろ、絵にしろ、自分の中にコンテンツがたくさんあり、それを世に出したいという欲がすごく強かったので、自分でスクリプトを書いてプログラミングをしていました。そのときの興奮が、今に至るまで続いてるんですね。

そして、もうひとつのきっかけは、大学の特別講義で、「人工知能論」という授業があって。人工知能研究者の中島秀之先生の授業だったのですが、そのとき、色々なことがバチッとハマりました。中島先生が、D.A.ノーマンの『人を賢くする道具』という本を紹介してくれたのですが、その内容にインスピレーションを受けて。例えば、何も持たずにウーンと考えているだけでは、考えがまとまりませんよね。そこで、紙や鉛筆、ホワイトボードを使って、書きながら考えると考えがまとまったり、広がったりする。これらは、“人を賢くする道具”なんです。

■メタファーの知識を駆使して、情報収集に注力したNTTデータ時代

――IT業界の中でも、NTTデータに新卒入社した決め手は何だったのでしょうか?

壁打ち相手としてのロボット、パートナーAIというコンセプトは持っていたのですが、当時は、どうしたらそれが実現できるのかまったく分からなかったんですね。また、5年、10年、社会人をやっていても、世の中そんなに進まないだろうとも思っていました。すぐに実行可能なITと、10年後くらいに実用化するITの両方を考えていたので、今は、すぐに実行可能なインターネットビジネスの方が面白いだろうと考えました。

NTTデータの当時のコンセプトは、「未来の仕組みをITで作る」だったので、私の考えとズバリ同じで。今の時代は、ベンチャー企業の方が面白いと思いますが、本当に面白いITシステムを作ろうとすると、大企業であるNTTデータの方が面白い案件が集まるだろうし、ITの最前線がそこにあると思って入社を決めました。大学受験のときも、東京大学しか受けませんでしたし、就職活動もNTTデータが最初に受かったので、それ以外の企業は受けませんでしたね。

――NTTデータではどのようなお仕事をされていたのですか?

入社してからの4~5年間は、金融システムのエンジニアをしていました。メインフレームのレガシーシステムを、当時最先端だったUNIXに乗せ換えたり。設計書がないので、60歳くらいの生き字引みたいな人たちに上手く聞かないといけなくて……。その人たちは丁寧に説明する気がないので、いかに上手く入り込んで情報を聞き出すかということに注力しました。

――大学時代に学んだことが活きたんですね

そうですね。大学の言語学ではメタファー(隠喩)を勉強していたのですが、例えば、「話がズレる」というのもメタファーなんです。話には形がありませんが、言葉としてつながっているというイメージで捉えられているので、“ズレる”と表現するんです。もし、話は回るものと捉えていたら、「話が転がる」になります。

「情報が漏れる」というのもメタファーです。“漏れる”という言葉は本来、液体や気体に対して使うもの。情報が固まっているイメージだったら、「情報が砕ける」「情報が粉々になる」という表現をするはずなんです。情報が漏れるのを止められないのは、漏れるものだと考えているから。くっついたり、砕けたりするものなんじゃないですかと。

ほとんどの会話はすべてメタファーなのですが、「パソコンを立ち上げる」「ファイルを壊す」「データベースを舐める」をはじめとするIT用語は、メタファー祭りなんですね。形のないバーチャルな世界の中で、色々な情報を処理しているので、それを理解したり、説明したりするために、頑張ってメタファーをたくさん詰め込んでいるんです。

そして、そういうメタファーから、相手がどのように考えているか想像することができます。あるいは、メタファーを変えることで、新しいアイデアが生まれます。そのため、60歳くらいの生き字引みたいな人から情報を聞き出すときは、「こういうメタファーを使ってるから、こういう風に考えているな」と想像しながら、心の内を探っていましたね。




■ソフトバンクの社長室マネージャーとして、孫正義氏のもとで働いた6年間

――NTTデータ在職中に、「ソフトバンクアカデミア」に参加されていたそうですね。

はい。面白い人がたくさんいそうだなと思って、外部第1期生に応募しました。そこでは、戦略上のテーマに対してプレゼンするということをやっていました。出来が良いと、孫正義さんの前でプレゼンすることができるのですが、あるテーマのときに私が選ばれたんです。

そのとき、孫さんに、「プレゼンの内容はまあまあだけど、そろそろお前は世の中のために働いた方がいい」と言われて。口説き文句だったのかは分からないですけど、ちょうど、そのころ大阪にいて、「頻繁に東京に行くのも大変だから、ソフトバンクアカデミアを辞めようかな」と思っていたのですが、良い機会だと思いソフトバンクに転職することにしました。

――ソフトバンクではどのようなお仕事をされていたのですか?

社長室のマネージャーとして、孫正義さんの言葉を世に出す仕事をしていました。そのときも、孫さんの言葉をどのように伝えるか、どのようにプレゼンテーションするかというところに、メタファーがたくさんありました。そして、世の中のために働くというか、孫さんのために働いた6年間でしたね。

――UsideUに参画したきっかけは何だったのでしょうか?

そのころ、ソフトバンクは、企業として完成形に近いと思っていて。事業を成長させていくという戦略において、最も成長させることができる戦略を的確に選び抜いているんです。そのような状況を目の当たりにしたときに、最後に近いところより、最初に近いところからやってみたいと考えるようになりました。

そんなときに、日本に帰国した高岡と久しぶりに再会して。「AIは今後どうなるか?」という話でディスカッションをしたときに、かなり盛り上がりました。タイミング的に、自分自身が次のことを考えているときに、自分と近い考え方を持った高岡と会ったことで、起業への決意が芽生えました。

■「どこにでも行ける」というアーリーステージならでは魅力があるUsideU

――参画して2年になりますが、どのような2年間でしたか?

私にとっては、包括的に色々な経験をすることができた2年間でしたね。今までビジネスパーソンとして働いてきたなかで、事業戦略、営業、システム開発、バックオフィスなど、それぞれ少しづつ経験はあったのですが、それがすべて同時にやってくるという。とにかく、仕事の種類が多かったですね。

それと、大きな話と小さな話を同時にしないといけないことも初体験でした。ベンチャーなので「このように成長します」というビジョナリーな話と、「今月のキャッシュは……」というスモールスケールな話を同時に考えなければならない。これは、私の中でとても新鮮なことでした。

会社目線で言うと、ひとつの大きな流れはありつつ、あっちに行ったり、こっちに行ったり、色々なことを試しながら試行錯誤した2年間でした。現在は、「フリーランサーがファンを募り、簡単に自宅で開業できるオンライン動画配信ツール」という新事業が定まってきたところなのですが、UsideUがこれまで積み上げてきたものがあるからこそできる独自の領域だと思っています。

また、対話というところにフォーカスしているので、広い意味で、これまでの関心事とビジネスが重なってきたなと感じています。20歳くらいのときに、コンセプトとして考えていたものが、形にできるタイミングがきたのかなと思っています。

――次のフェーズに移行するにあたって、今後、どのような人と一緒に働きたいですか?

明るいキャラクターの方と一緒に働きたいですね。日々、細々とした出来事がたくさんあるので、自分の中で大きく受け止めてしまう方だと「ダメだ……」と思ってしまうかもしれないので。もちろん、能力やスキルも必要ですが、明るく楽観的に「できる!」と思えるような方だと、色々なことが上手く回っていくんじゃないかと思います。

それと、「自分で何とかしよう」という気概がある方がいいですね。未経験で答えを知らないという状況は、みんな同じなので、誰かに答えを聞こうと思っていると難しいかなと思います。「分からないことが楽しい!」と思えるくらいの方が、UsideUには合っていると思います。

また、「フリーランサーがファンを募り、簡単に自宅で開業できるオンライン動画配信ツール」という事業テーマに対して、大枠での共感は欲しいかなと。それは、コミュニケーションや対話をデジタル化していく、ITを使ってさらに面白くしていくということに関して、面白いと思ってもらえるレベル感で構いません。将来的には、心理相談やカウンセリングなど1対1で深い話ができるコミュニケーションへと進化する可能性もあり、それを皮切りにして広い範囲で興味が持てそうだというのがベストですね。

――ありがとうございました。では、最後にメッセージをお願いします

現在、アーリーステージなので、どこにでも行けるということが大きなポイントになると思います。一方で、基本的な事業を組み立てる材料もそろっているので、自分で料理をしたいという方にとっては良い材料があるのではないかと感じています。ここに来れば新しい出会いがたくさんあると思いますよ。

株式会社UsideU's job postings
9 Likes
9 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
If this story triggered your interest, go ahead and visit them to learn more