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サービスではなく「業界」を作りたい。まだスタンダードがない分野へ挑戦し続けるCTOのVoicyアプリ開発秘話

声を主軸としたビジネスと聞いて、あなたはどんなサービスを思い浮かべるでしょうか?

動画や写真、テキストによる情報共有市場が成熟している中で、声を使った情報共有はまだまだ未発展の市場。

そんな業界にチャレンジをし続けるVoicy株式会社のCTOの窪田さんに、Voicyへジョインした経緯やアプリ開発秘話、今後のVoicyの展望について伺いました。

お客様のものではなく、自分達のサービスを作りたい。自社開発への憧れがベンチャー界隈へ導いた

ーー まずは窪田さんの現在までのキャリアについて教えてください

私は学校を卒業してから一貫して技術畑にいます。

新卒ではWebシステムの開発を行う会社にエンジニアとして入社し数年働いたのち、休暇を兼ねて渡豪してワーキングホリデーをしました。帰国後はフリーランスとして、銀行や航空券の予約システムを開発。その後、縁あってコンサルティング会社に入社し、金融から広告まで様々な業界のプロジェクトに参加しました。コンサルタント会社といっても、ビッグデータのシステムを提案から実装まで一人で行ったり、若手技術者向けに週末勉強会を開催したりと、主に技術部門を担当していました。


スキル的には、主にJavaを使用したWebシステムの開発は10年以上経験があります。また
必要に応じてRuby、PHP、Pythonといった他の言語も使用。フロントではAngularJSやReactを1年程度やっています。Voicyの開発をはじめてからはSwiftも使っています。


ーー そんな技術畑の窪田さんと、Voicyの社長・緒方さんの出会いはどのような場だったのでしょうか?

緒方とはトーマツベンチャーサポート主催の勉強会に参加した時に出会いました。

その時に緒方が私の隣に座っていて、「ベンチャーに興味があるんですか?」と話しかけてもらったことがはじめての会話でしたね。でもその時は、お互い登壇者の話を聞きながらだったり、緒方が他の用事で途中で退席したこともあり、深い話はあまりできませんでした。正直、何を話したのかも覚えていないくらいです。(笑)


しかし名刺交換はしていたので、後日Facebookで連絡を取り合うようになり、一緒に飲みにいくようになったんです。そこで緒方のビジネスアイディアや、私が将来チャレンジしたいことなどを語り合いました。

ーー 当時はまだ会社もなく、あるのは緒方のアイディアだけ。ジョインを決めるまでに不安はありませんでしたか?

不安よりワクワク感の方が大きかったです。そもそも私は、とにかくベンチャーに強い憧れがあって、緒方に誘ってもらっただけでも嬉しかったんです。


前職までは受託で開発することがほとんどだったのですが、どうしても「他人のものを作っている」という感覚になってしまっていたんですよね。お客さんに喜んで貰えたらそれはそれで嬉しいのですが、やはり「このサービスは自分で作ったんだ!」と胸を張って言ってみたいというのがあって。


そんな時に、緒方に誘われて「草ベンチャー」的に色んな人が集まって議論を重ねている場に参加させてもらって。何もないここから自分たちでサービスを生み出すんだといった雰囲気や、みんなでワイワイと議論している場がとても楽しかったのを覚えています。
あとは、もちろんVoicyの構想が面白いと思ったこともジョインの理由の一つです。今は「声のサービスと言ったらコレ!」といったスタンダードがないじゃないですか。そんなまだ未開の分野へチャレンジができることに魅力を感じました。また声という人の個性や温もりを感じられるサービスだというところもいいですよね。

武器を作りながら走る。アプリ開発はとにかくリーンではじまった

ーー Voicyアプリの開発は、どのようにスタートしたのですか?

2015年6月頃にVoicyのアイディアが固まってきて、その翌月からは前職で働きながら、空いている時間に1人で開発をスタートしました。でも週末だけで開発しているとなかなか思うように進まないんですよね。このペースでやったらいつまでたっても終わらないなと思い、10月頃に前職のプロジェクトの切れ目で退職し、Voicyに正式ジョインしました。


最初はアライアンスを組みたいメディア企業さんや投資家に見せるために、HTMLメインのハイブリッドな言語で簡単なプロトタイプを作りました。ですがどんどんと開発を進めるうちに、HTMLメインだと作りづらいところが多々出てきてしまったんです。なので途中からはSwiftに切り替えて、全部作り直しました。私はSwiftでの開発ははじめてだったのですが、やっぱり音声を扱うにはSwiftが一番適切だという結論になりました。

ーー 今まで作ってきたものを、しかもはじめての言語で作り直すことに抵抗はありませんでしたか?

むしろ新しいことができるので楽しみでした。しかも当時は私しかエンジニアがいなかったので、私がやらないとどうにもならなかったというのもありました。最初は本を一冊買って勉強をはじめたのですが、やってみたら意外と言語の設計がしっかりしていて、思っていたほど学習に時間がかからなかったのはよかったと思います。


あとはサーバーサイドの開発を自分の得意分野であるJavaを使うことで、時間を短縮しました。インフラもそこまで専門分野ではなかったし、Swiftでかなり時間をロスしてしまっていたので、RubyやPHPではなくあえてJavaを選んで開発をしました。

ーー ベンチャーに飛び込んで、はじめてアプリの開発をしてどんな感想を持ちましたか?

やっぱりユーザーの声が直接届くのは、やっていて面白いです。

以前の職場でもユーザーのフィードバックは受けていたのですが、受託開発だと声が自分に届くまでに複数人を経由していることが多く、どこか遠くで誰かが言っているな、という感覚になってしまっていました。一方のVoicyでは、ユーザーさんからメールやSNSを通じて積極的にコメントをもらえるので嬉しいです。先日開催したユーザー交流会にもたくさんの方が参加してくださって、感想や改善案を直接聞けて感動しました。


あとは、自分が思ったよりビジネスパーソンとして未熟だなと実感しました。ベンチャーで働いていると、開発だけしていればOKという訳ではありません。経営についてもエンジニア目線で意見を求められますし、徹底的にユーザーファーストで開発をしなければなりません。また採用やアライアンスなどで人と会うこともかなり増えました。そういった時に、まだまだ視野が狭く、学ばなければいけないことがあると思います。

上流も下流も。アプリからインフラまで。こんなに柔軟に仕事ができるのは、本当に今のフェーズだけ。

ーー Voicyにはどのようなエンジニアが合っていると思いますか?

Voicyにはあちこちにチャンスが転がっているので、成長欲求が高い人にとってはとても楽しい環境だと思います。


Voicyは本当にスタートしたばかりの小さな企業です。開発体制もがっちりと決まっている訳ではありません。アプリやインフラ、サーバー、Webサイト……希望の分野をお任せすることもできるし、フルスタックエンジニアになりたいのであれば満遍なく仕事をお任せすることもできます。もちろん手を動かしてプログラミングを組むことがメインになりますが、経営陣と話しながら要件をまとめ、仕様に落とし、スケジュールを引くことからお願いすることになります。きっと、こんなに柔軟に仕事ができるのは、本当に今だけだと思います。(笑)


スキルや経験に関しては、どれか一つの言語を極めていれば、SwiftやJavaをやったことがなくても大丈夫です。マインドが合えば、アプリ開発経験や、ベンチャー経験、個人向けサービス開発経験なども問いません!

ーー 今後、Voicyをどのような組織にしていきたいですか?

Voicyはまだまだ、やりたいことがたくさんあります!

現在はアプリだけですが、今後はWeb機能も進めていく予定です。ですのでエンジニアはどんどん増やしていきたいですね。Voicyに集まったメンバーがお互いの足りないところを補完しあって、成長していけるような組織にしていけたら素敵だと思います。

今回は現在のVoicyのメインサービスであるVoicyアプリを開発した、CTOの窪田さんにVoicyジョインから開発までの秘話、またこれからのVoicyについて伺いました。


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