新規事業、第2ステージへの挑戦。安定を捨てて夢中で積んだ経験が突如つながったとき。

今回紹介するのは、大企業からベンチャー畑へ転身し、ウォンテッドリーに入社した山口 勝伍(やまぐち しょうご)。守られた立場を捨ててベンチャーで働く道を志した背景には、「自分の人生を自分で切り開きたい」という強い思いがあった山口が、シゴトでココロオドル瞬間とは? その仕事観や展望に切り込みます。

大企業の守られた環境で抱いた“焦り”

初めまして、山口です。現在ウォンテッドリーでは、名刺管理アプリ「Wantedly People」のビジネスサイド全体を担当しています。

「Wantedly People」は名刺のデジタル管理というソリューションを通じて、ビジネスパーソンのつながりを強化するアプリ。新規事業域として2016年11月にリリースしてからというもの、2018年10月にはユーザー数も300万という大台を突破することができました。“立ち上げ期”が終了した今は、収益モデルの確立や、体制のさらなる強化が必要な第2ステージ目だと思っています。頼れるチームメンバーたちと、毎日手探りながらも前に進んでいるところです。

多彩なチームメンバーを取りまとめながら、ビジネスサイドを統括している。

新卒で入社したのは電機メーカーでした。売上高1兆円規模のいわゆる日本的な大企業です。もともと携帯電話が好きで、端末のカタログとかを見ているのがすごく楽しくて。当時iPhoneが出始めだったこともあって、「スマートフォンを作ってみたい」という気持ちで入社しました。

そこでは法人向けのタブレットやビジネスPCの営業を担当してきました。希望通り、端末に近い部署を経験させてもらったと思います。大企業らしく社員を強力に守ってくれる環境があり、リスクが少なくて安定志向の企業でした。人間的に尊敬できる社員に囲まれて、得たものは多かったと思います。一方で、受け持つ範囲が狭く、成長スピードが緩やかなように思えたことが、今後への焦りとなっていきました。

僕はもともと当時でいうiPhoneのような、最先端の技術を扱いたかった。最後に担当したのは、とある大企業専任の営業部隊。3、4年後までの案件が決まっていて、予定通りにこなしていけば、新しいことや難しいことをしなくてもある程度売上を立てられる仕事でした。

「この環境で自分らしくシゴトができているのか?」。徐々に疑問が大きくなっていきました。もっと広い業務範囲に携わってスピーディに成長したい。そして誰かに守られるより、自分の力で人生を切り開いていくことをしたくなりました。

巨大メーカーからベンチャーへ。がむしゃらに吸収した3年間

3年間のメーカー勤務を経て、次に選んだのはウェブ広告のプラットフォームを扱うITベンチャー企業。小学生の頃にウェブサイトを制作したことがあったり、大学時代にはゼミでマーケティングを学んだりしてでいたので、ウェブや広告には興味を持っていました。「安定や安心は全て捨てよう」と決意しての転職でした。

ここでは、これまでの仕事内容から一転して、ベンチャーらしく「自分で考えて自分で行動する」ことが求められました。自社広告媒体の案件運用を担当した後、他社広告媒体の代理販売事業の立ち上げと自社動画広告事業の再建を手がけました。

広告代理店事業は、もともと取り扱っていた自社広告商品に、他社の広告商品も抱き合わせようという方針のもとに立ち上がった部署。動画広告事業は、当時の新商品だった動画広告の専門部署。どちらも売上を順調に伸ばすことができ、2年目の終わりに社内事業部側でもっとも優れた実績を収めたとして表彰されて、嬉しかったですね!

事業の立ち上げや再建に挑戦した2社目では、ベストスタッフ賞を受賞した。

新しい学びも多かった。例えば自分で解決できる領域を広げたくて、SQLを独学で身につけました。これまでシステムサイドに繋がなければわからなかったことも、ある程度一人で対応できるように。

望んだ働き方ができて、成果も出ていて、成長できている実感がありました。

ですが3年目で、新しいことがしたくなった。もっと未成熟な新規事業でマーケティングをやってみたいと思うようになったんです。一つのプロダクトに関してユーザーやファンを増やして育てていくような、これまでよりもっと幅広い領域を手がけたいなと。

BtoCのプロダクトを持っていて挑戦できそうな環境を探していた時に、ウォンテッドリーからスカウトをもらいました。裁量権が大きく、自律自走が求められるチャレンジングな環境でありながら、社内の人の雰囲気はとても温かく感じられました。当然“シゴトでココロオドルひとをふやす”という価値観にも共感できたし、自分の成長と共に社会的なインパクトにつながることができそうな予感もあり、入社を決めました。

立ち上げ期の壁を乗り越えた先で、「自分しかいない」と思えた

入社後は、順風満帆という訳ではなかったと思います。最初の配属は、新規事業だった「Wantedly People」に付随する自社広告の営業部隊。その後に、営業が受注してきた広告案件の運用に回りました。

この期間は今から思うと暗黒期だったなと思います(笑)。社内に「集中部屋」って呼ばれてるすごく暗い部屋があるんですけど、当時の僕はそこで朝から晩まで一人で仕事をしていて(笑)。思っていたよりもずっと泥臭い業務が必要で、厳しさは想像以上でした。新規事業の大変さを味わったと思います。

最初の関門となった“暗黒期”は、「集中部屋」で一人戦った。(写真は再現)

そんな中、新境地が突如開けるような出来事がありました。社内の組織変更でビジネス側の体制を作り直すことになったんです。

誰がイニシアチブを取るのかが争点になったとき、僕も色々考えて、いろんな人と話をして。そのときに「ビジネスとして、Peopleを次のステージに連れていくのは俺の役割なんだな」と思ったんです。社内のメンバーからの期待や、当時の自分の置かれたポジションを考えても、「俺しかいねえな!」って(笑)。目の前に急に挑戦できるステージが現れた感じでした。

ガバナンスを意識した仕組みづくりに、大企業での経験が生きてきた

自分が新規事業室で出会った最初の責任者は、“天才”と言って遜色ないような人間でした。前職で新規事業の立ち上げ経験をたくさん積んでいて、スピード感や知識の幅がめちゃくちゃある。圧倒的にすごいなって思いました。

ただ僕に関していうと、大企業出身で、コンプライアンスとか法令遵守意識を叩き込まれていて。“ゼロイチ”フェーズでは何よりもスピード感が重視されますが、今のPeopleは第1ステージを経て新たにマネタイズの仕組みを確立していかなければならないとき。だからこそ、僕の経験が生かせると思いました。

今、Peopleのビジネスフローを整理し直しています。例えば見積もりをどう作って、どこで管理して、どういうフローで対応して、どこに証跡を残して……、事業として継続的に立ち行かせるために考えられることは全て作ります。コーポレート側のガバナンス的な観点を考慮することも大切。営業や広告運用メンバー、インターン生も含めたチーム全員でやっています。

“イチジュウ”とか“イチヒャク”は、より強くガバナンスを意識しながら仕組みを整えていく必要があります。法務や経理だとか、地味だと思っていた大企業でのルールに即した仕事が生かせています。

これまでの経験が、ここにきて一気にうまく噛み合った実感があるんです。例えば先日もレポーティングの仕組みをRPAで自動化して効率化したのですが、前職でSQLを覚えてデータ分析できるようになったからこそ。広告の取り扱いに関しても経験があるし、前述のガバナンスに関しても……。これまで夢中で覚えてきたことが、ついに今武器として使えるようになった。とても気持ちがいいです。自分に助言してくれた人全てに感謝してますね。

チーム、機能、収益構造をもう一つ上へ。「Wantedly People」の次なるステージ

今後は、このPeopleチームで頑張ってきた人たちがもっと認められて、報われる状況を作りたい。というのも新規事業だった「Wantedly People」がここまで来れたのは、他の事業部の人たちの努力のおかげ。今後はさらに他の事業部のメンバーや社外からも評価してもらえるように、事業の収益化の部分をしっかり確立させたい。

そのために一体感を持って、一つ上のステージに事業を引き上げられるチームでありたいです。僕一人の世界は狭いからこそ、僕とは違う分野で知識があるとか、今チームにないユニークさを持っているような、新しいPeopleを見せてくれる人がジョインしてくれたらとても嬉しいです。

それからチームの源にあるのが、エンジニアへのリスペクトですね。ウォンテッドリーには、いいものを作って世の中に貢献したいと考えている才能あるエンジニアが揃っています。自分はビジネス領域でその手助けができたら。

そしてもちろんアプリそのものの価値も、もう一段階上のステージに行くとき。ちょうどこの3月に実装する大型のアップデートによって、「Wantedly People」はこれまでよりも“つながり”にフォーカスした新しいUI/UXに生まれ変わります。これから先は会社訪問サービス「Wantedly Visit」とのシナジー創出も意識していきたい。まだ詳しくは言えないんですけど(笑)、ぜひユーザーには楽しみにしていてほしいですね!

社内クリスマスパーティーでの一コマ
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