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インターン体験記Ⅱ

こんにちは、2018年9月から3か月間WASSHAでインターンをしております中田渉と申します。
WASSHAでのインターンの体験談ということで、どのような仕事をしているか何を学んだかを簡単に紹介させていただきます。

そもそも何故私がWASSHAインターンへの応募を決めたかという点を簡単に紹介させてください。私は、大学院で経済学、公共政策学を専攻しております。その中で、途上国開発という目標は同じであるにもかかわらずセクターによってアプローチや視点の位置が違うためにお互いに協働する土壌が生まれない、それ故に問題解決を行ううえで非常に大きな非効率性や損失が生まれていると感じてきました。その中で、2010年前後から「社会課題解決のためには公的機関、ビジネス、NPOのような多様なセクターが協働する場やそれを喚起するリーダー(トライセクターリーダー)が重要である」と論じられ始めていると知り、この協働こそが自分が実現したかったことだ!と思うようになりました。そういった意味でJICAのような公的機関や丸紅のような大手企業から期待を集め協働や融資の話が集まっているWASSHAの存在は自分にとって途上国開発を促進するうえでなくてはならないロールモデルでした。その実態や可能性、またその限界が知りたくて応募を決めました。

私はランタンレンタル事業における在庫管理オペレーション作りや課題解決を行っております。現在、WASSHAが抱えている課題の一つとして、各キオスクが保有するランタンの中に売上に結びついておらず取り残されている「余剰ランタン」が発生していることです。限られたリソースの中で売上を上昇するためにも在庫稼働率を改善することは会社にとって重要なことです。また、需要の大きい地域に多くのランタンを供給したくても、多くのランタンはタンザニア全国のキオスクに散らばってしまっているため手元に在庫が足りていないという状況が生まれてしまうなど、在庫の最適配置が出来ていないことで機会損失にもつながっています。
この状況を解決するために、私はランタンを需要に応じて効率的に最適配置ができるような仕組みづくりを行っています。

仕組みづくりと口で言うのは簡単ですが、実際に現地でオペレーションを回している現地スタッフに理解し共感してもらわなければオペレーションが実際に回るという事はありえないのでコミュニケーションをしつこいほどにとり続け、それでもうまく回らないので現地スタッフと一緒に村のキオスクに何度も訪問してトライアンドエラーを繰り返したりと、日々頭を抱えながら取り組んでいます。

このように現場に飛び込んだ環境で、課題発見からオペレーション提案まで全て任せていただける経験は自分にとって本当に貴重なものだと思っておりますし、このような経験を学生のうちにできたことがとても幸運だったと思っております。問題が大きすぎて全て投げ出したくなっても、WASSHAのランタンを待ってくれているエンドユーザーの方々やWASSHAで働く社員がより生き生きと働けるような仕組みを作るためにはゴリゴリおし進めるしかない!という気概のようなものをWASSHAを通じて鍛えられました。

WASSHAの理念に共感していただける方でしたらインターンの中で濃密な時間を過ごせると、自信をもってお勧めいたします。
タンザニアでお待ちしています!!