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「バリューが浸透した開発組織」根底にある想い、カルチャーとは

ウェルスナビには3つのバリューがあり、それが社内に浸透しているのが特徴です。「常にお客様の状況をイメージした設計・開発をしている」「お客様に価値を届けることを最優先にしたプロセスにしている」など、バリューが根底にあることで形成されたカルチャー、意思決定、開発プロセスが見えてきました。今回は、開発の現場においてバリューがどのような役割を果たしているかなどについて、創業初期からいるメンバーと最近入社したメンバーそれぞれの立場から開発組織のマネージャー陣に聞きました。

▼参加者

  • 佐藤:金融システム開発チーム ディレクター
    • 2016年10月入社
  • 鎌田:フロントエンド開発グループ グループ長
    • 2017年8月入社
  • 妹川:品質向上チーム ディレクター
    • 2022年10月入社
  • 伊代田:Webフロント開発チーム ディレクター
    • 2022年12月入社

写真は、佐藤(左下)、鎌田(右下)、妹川(右上)、伊代田(左上)

▼ウェルスナビのバリュー

「誠実に、正直に、お客様のために」
便利で使いやすいからこそ、信頼できるサービスを。
不器用かもしれませんが、誠実に、正直に。 私たちは、お客様の利益を最優先していきます。

「助け合おう、向き合おう」
ひとりひとりが自立し、お互いをリスペクトする。 足りないところを助け合い、感謝の心を忘れない。
チームの力をあわせ、ひとつの目標に向かっていきます。

「一歩を重ねて、大きな前進を」
必要なことを、コツコツと、地道にやり切る。 毎日一歩ずつ、着実に前に進めていく。
この積み重ねが大きな成長につながると信じています。

弊社は設立から今年で9年目となります。現在の3つのバリューは、5年前に作った二代目のバリューです。
当時「ウェルスナビにある良いところで、これからも長く引き継いでいきたいところは何か」という観点で全社員から意見を集め、経営チームで一貫性のあるものに集約したものが、現在のバリューです。
理想の姿ではなく自分たちの中に存在している最良・最善の価値観であり、かつ行動を伴わない価値観ではなく実際の行動や経験を元に作りました。
私たちにとってのバリューは、新しく入社した仲間に最初に伝える大切な価値観として守り受け継いでいく基本理念であり、判断に迷った時に頼りにする行動指針です。

―まずは自己紹介をお願いします

<佐藤>
サーバーサイドのエンジニア、金融システム開発チームのディレクターをしています。主にお客様が使うアプリのサーバーサイドと、社内システムの両方を作っているチームです。自分が使いたいと思うサービスの開発に携わりたいという思いから、ウェルスナビへの入社を決めました。

<鎌田>
フロントエンド開発グループのグループ長をしています。担当してる範囲は幅広くなっており、お客様が直接使われるサービスのUI/UXを中心にプロジェクトの推進、開発などになります。過去に投資で失敗してきた経験があり、自分が投資するときに使いたいサービスを提供しているウェルスナビに興味を持って入社しました。

<妹川>
品質向上チームのディレクターをしています。品質に責任を持つチームで、上流工程からの品質保証活動にも取り組み始めています。ウェルスナビはCEOの品質への意識が高く、品質保証活動で貢献したいと思い入社を決めました

<伊代田>
Webフロント開発チームのディレクターをしています。Webフロントエンド領域の責任者です。これまで投資経験はなかったものの関心はあり、ウェルスナビのサービスに興味を持ったのが入社の決め手の一つです。

「全員がお客様の方向を向いている」3つのバリューが浸透して形成されたカルチャー

―開発組織のカルチャーやどのような想いで開発に取り組んでいるのか教えてください

<鎌田>
私は新機能の開発や機能修正に携わっているのですが、やはりお客様の状況をイメージした上で、どんな機能が求められているかを考えて開発をすることが多いです。こちら側の思いだけで作ってしまうと、お客様のニーズとの乖離が発生してしまいます。お客様の状況を意識しながら、寄り添うような形で開発をしています。

<伊代田>
表面上の機能改修や文言の修正といった部分においても「それは何の課題を解決するのか」という根本的な視点でディスカッションしています。これは、「誠実に、正直に、お客様のために」というバリューが浸透しているからかなと思います。大きい改修はもちろんのこと、小さな改修やユーザーの目に触れないような改修でも「それは誰のために何を解決するのか」という議論を重ねています。

<佐藤>
バリューの中でも特に「誠実に、正直に、お客様のために」は常に意識しています。例えば開発の現場においては、お客様に届くまでにイメージしづらい個人のタスクもたくさんありますが、それでもきちんと意識して言語化した上で開発するようにしています。

少し変わったところで言うと、うちのチームでは事務やサポートのメンバーが使う社内システムも開発しているのですが、その際もシステムを使う社内メンバーをユーザーとして見るのではなく、その人たちが最終的にお客様に対してどのような価値を届けるかを見据えた上で、何を開発するか、どれを優先的に開発するかといったことを決めています。なので、社内システムの案件の話が、結果的にお客様向けのシステムの改修の話になることもあります。
「自分たちの業務効率化のためにこのようなシステムを作ってほしい」という表現で要望をもらいますが、根底においては、全員がお客様の方向を向いていますので、開発の優先順位付けが必要な際にもストレスなく意思決定ができている状況です。

またウェルスナビではいろいろなバックグラウンドを持つ人が同じものを作るために協力し合っています。例えばシステムのメンバーだけでなく、マーケティングや企画、コンプライアンスといったメンバーが集まってものを作る場面も多いので、そのときにはお客様の方を向いてものを作ることをベースに「助け合おう、向き合おう」「一歩を重ねて、大きな前進を」といったバリューが浸透していることを実感しますね。

<妹川>
私は品質保証を担当しているので、まさにユーザーに届ける一歩手前の部分をテストしています。「お客様のために」というのはお客様目線でいることだと思っていて「ここの文言はわかりにくい」「ここは使いにくい」といったことも指摘しています。

また「助け合おう、向き合おう」というのはこれまでの経験、各個人が得意な分野を活かして助け合う、否定せずにリスペクトし合うというカルチャーにつながっていると思います。

<伊代田>
弊社にはお客様の声を起点に改善していくという動きもありますね。お客様から頂いたフィードバックを精査し、サービスがより良くなるのであれば開発項目に加えることがあります。「こういう声が多いのであれば」「こんなインパクトがあるのであれば」といった議論をして改修につなげています。

<鎌田>
とはいえ、いただいた改善案がお客様のためにならないと判断した場合は採用しないこともよくあります。お客様に長く使い続けてもらうことを徹底的に考えているからです。

―これまで在籍された会社と比較してカルチャーの違いや驚いた点はありますか?

<伊代田>
職種を越えてプロダクトの開発に関わる人が多い印象です。コンプライアンスチームが法令に沿った開発ができているかチェックしたり、CSや事務のメンバー、さらにはCEOがプロダクトに対する意見を上げてきたりすることもあります。私の過去の経験では、経営陣に開発の知見がなかったり、関心がなかったりする企業もあったので、こういった体制には驚きました。全社的にただ良いシステムを開発することだけでなく、その上でより良いサービスを開発することに関心が高い人が多く、業務的にも関わっている人が多いですね。

<妹川>
経営層が品質に対して高い意識を持っています。かなり厳しい目線で指摘してくれるのでありがたいですし、今までいた会社とは違う部分です。例えば細かい文言や、一人だけにしか影響しない障害だったとしても、人が集まって対策を話し合うカルチャーがあります。
ツールの導入に対してもかなり潤沢に予算を組んでくれます。あるテスト自動化ツールに関してはウェルスナビでは様々な施策が試せる環境が整っており、会社として品質へのこだわりがあると感じました。

<鎌田>
マシンも基本的に高スペックなものが提供されています。ツールやマシンの導入に対して、きちんと理由が説明できれば、予算を理由に却下されたことはないです。

お客様に価値を届けることを最優先にしたプロセス

―開発組織の働き方、開発の進め方について教えてください

<伊代田>
開発において基本のフローやチェックポイントはありますが、ある程度状況や案件を鑑みて、具体的に何をしたいのかを明確にするところからスタートし、現場のメンバーがある程度の裁量を持って動けるようになっています。

<佐藤>
私のチームだと、担当するシステム領域が幅広いので、それぞれシステムの目的や性質にあわせて開発を進めています。例えば、お客様向けのシステムは、デザイナーやフロントエンドのエンジニア、PdMやマーケティングのチームとも連携しながら開発していきます。一方、社内で利用するシステムについては、システムの利用者と開発が一体になって企画からリリース、運用まで進めるので、進め方はかなり柔軟です。
ルールに縛られて開発組織が動きづらくならないようにすることには、かなりこだわってきた背景がありますね。管理のためのルールはなるべく小さく作って、ルールとは別に考え方のガイドラインを作って判断の軸がブレないように方向性をあわせています。いまは、組織が大きくなってきて人も増えているので、判断の軸がブレないようにガイドラインを見直したり拡充したりしています。

―品質を高めるために取り組んでいる工夫はありますか?

<妹川>
品質にはいろいろな観点がありますが、ユーザーの声を取り込んでサービスの質を上げたり、使いやすくしたりという点がまずあります。また今までできていなかった上流工程のレビューにも品質向上チームとして取り組み始めています。

<鎌田>
ユーザーファーストの観点で品質についていうと、犯罪収益移転防止法が改正されて、手順が一つ省略できるようになりました。そのステップというのが書留の本人受け取りで、郵送物の発送・受け取りをするために口座開設に時間がかかってしまう課題があったのですが、eKYC(本人認証)を導入して口座開設の利便性を高めました。

採用にもカルチャーフィットを重視

―社内にバリューが浸透している背景について教えてください

<鎌田>
大きく2つあります。一つは、バリュー策定の経緯でも触れましたが既に社内にある良いところをバリューに定めた点。もう一つはウェルスナビのカルチャーに合った人をこだわって採用してきた点です。最終面接ではカルチャーフィットを重視しバリューに合っている人かどうか厳選して採用してきたので、新しく入社する社員も当たり前のようにバリューに沿った行動をしています。したがってバリューを浸透させようと頑張ったという感覚は特になく、それがウェルスナビでの当たり前になっているという感覚です。
このカルチャーフィットはかなり重視されていて、専門性やスキルが優れていても、組織文化に合わなそうな人は採用を見送ることも実際にありました。バリューを浸透させる、守るという意識はかなり強いと思います。

<佐藤>
「助け合おう、向き合おう」のバリューもとても大切にしているので、個人としてのパフォーマンスだけでなく、お互いをリスペクトしながらチームワークを重視した開発ができるかどうかという観点も、採用では重視しています。無理にバリューに合わせて行動を変えるのではなく、自然とお互いを尊重できるほうが心地よいと感じる人が社内には多いです。

―最後にどんな価値観を持った人と働きたいか教えてください

<佐藤>
まっすぐお客様と向き合うので、そういう価値観を大切にしたい人は居心地がいいと思います。開発する上ではチームの中だけに限らず、バックグラウンドの異なる社員と協力して一緒に仕事を進めることになるので、さまざまな価値観を尊重しながら、自分がどんな貢献をしていくか考えて仕事ができる人と一緒に働きたいです。

<鎌田>
誠実に正直にお客様と向き合うこと、ひいては自分が使うことになるサービスになることだと思いますので、自分ごとに捉えて向き合える人に入ってきていただけると嬉しいです。

<伊代田>
ウェルスナビのミッション・ビジョン・バリューに共感できる人と一緒に働きたいです。エンジニアであれば、技術を通してお客様に何かを届けたい、便利に使ってもらいたいという思いを持った人と働けたら楽しいと思います。

<妹川>
お客様目線でいろいろと考えられる人でないと難しいかもしれません。またチームの一員として様々な観点からサービス改善に協力できる人。自分の役割を越えて協力できる人の方が力を発揮できると思います。


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