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「目標を確実に達成するのが良いチーム?」日本の組織を変革するのに必要な5つの法則

「個」の時代が叫ばれて久しいです。

フリーランスや複業などの働き方は一般的になり、インフルエンサーという単語にいたっては、もはや陳腐化しつつさえもあります。

そんな時代の波に一見、抗うかのように今月4月3日に発売されたのが『THE TEAM 5つの法則』

しかし「個」の時代だからこそ、それを束ねる「チームの法則」が求められているとも言えます。


また、我らがwevnal(ウェブナル)はこの4月で9期目をむかえ、絶賛「50人の壁」をよじ登り中。

事業部の数、組織階層が増えていくなかで、いかに縦・横のコミュニケーション図りつつ、スピード感をもって施策を実行していくか。

創業当初からの歴史を知るメンバーの割合が小さくなっていくなかで、いかに会社の良きカルチャーを受け継いでいくか。

そういった数々の壁を突破するためには「チームの法則が必要だ!」ということで、本書40冊を会社でまとめ買い。

そこで今回は、40冊の購入を決断したwevnal代表の磯山(いそやま)に、現状として会社に感じている課題、そしてその内容を踏まえた上での『THE TEAM 5つの法則』を読んだ感想について、インタビューしました。


Aimの法則 〜旗を立てろ!〜

――この本では5つのチームの法則が紹介されてました。そして各法則の頭文字を合わせると、ABCDEのアルファベットで、かつ実行すべき順番もその通りになってます。まずはAimの法則、意味は「目標設定」ですね。

磯山:もうね、この本は第1章を読むだけでもいいんじゃないかってくらい笑。それくらい、この「目標設定」は重要。本のなかでも「目標を確実に達成する」こと以上に「目標を適切に設定する」ことが大事って書いてあったけど、まさにそうだなって。

ーー目標設定の仕方に関しては、目標を「意義」「成果」「行動」の3タイプに分けているのがすごい分かりやすいなって思いました。

磯山:これ、超いいよね。こういうフレームワークがあることによって、いま自分がやろうとしていることを俯瞰できる。というのも、これまでのwevnalは「何円の売上を目指そう!」みたいな「成果目標」までしかなかったじゃん。けどこの9期からは「想像以上の効果」や「期待を超える仕事」っていう「意義目標」も設定して。

ーーちなみに今回、wevnalはその意義目標の達成度合いを測る、指標のひとつとして「継続率」を使っています。本中では著者である麻野さんのチームも「変革」という意義目標を決めたあとに、ぼくたちと同じ「リピート率」を成果目標として立てられていたときは「あ、同じだ!」と思いました笑

磯山:「リピート率」という成果目標を設けて、そこにとことん向き合ったことで麻野さんのチームの快進撃が始まるんだけど、それも元をたどるとやっぱり最初に「意義目標」を決めたからなんだよね。

ーー本中にも「意義目標が私たちのチームの成果目標を変え、成果目標が私たちのビジネスそのものを変え、そして最終的には私たちのチームが会社そのものを変えたと言っても過言ではありません。」っていう箇所がありましたけど、それくらい適切な「意義目標」を立てるのが大事ってことなんですね。


Boardingの法則 〜戦える仲間を選べ〜

ーー2つ目Boardingの法則は、「人員選定」です。

磯山:この法則の章だと、小見出しにもあった「人が入れ替わるチームは本当に駄目なのか?」っていうことについて最近は考えてて。まず大前提として、人が辞めちゃうと自分含めて会社のメンバーみんな、一回テンションが下がっちゃうんだよね。「一緒に働きたくない」って言われてるわけだから。

ーーまぁ確かに、下がることはあっても上がることは絶対にないですよね...

磯山:でも最近は、万人が付いてこれる組織にしたらダメだなと思ってる部分もある。

ーーどういうことですか?

磯山:高い山に登りたいのなら、そこまでの道のりは絶対にキツいはずで。会社がどんどん次のフェーズに進むなかで、同じ人たちがずっと組織に居続けるのは、ただのぬるま湯なのかもなとも感じるんだよね。

ーーメンバーにとって「居心地のいい環境」と「ぬるま湯」を、履き違えたらいけないってことですね。

磯山:だからこの話に関しては、人が辞めない会社がいい会社で、人が辞める会社が悪い会社っていうような、単純なことじゃないなというのはある。


Communicationの法則 〜最高の空間をつくれ〜

ーー3つ目はCommunicationの法則、「意思疎通」です。「ルールとコミュニケーションの関係」の図が、すごく分かりやすいなと思いました。

磯山:ウチはルールは少ないほうだと思うんだよね。基本的に、気づいた人がやろうよっていうスタンスだから。ただまあ結局、これまではそこの阿吽の呼吸で成立してたからこそ、いまは不具合を起こしてる箇所もあって。だからそこに関しては、ルールの再設定をするべきだなとは感じてる。

ーー人数が増えてきて、阿吽の呼吸だとうまくいかない場面が出てきてるってことですか。

磯山:そう。ただ、あくまでも気づいた人がやろうよ、主体的にやっていこうよっていうところは大事にしていきたい。そうしないとこれから人が増えれば増えるほど、ルールでガチガチの組織になっちゃうから。


Decisionの法則 〜進むべき道を示せ〜

ーー4つ目はDecisionの法則で「意思決定」です。「独裁」「多数決」「合議制」それぞれの意思決定のメリット・デメリットが整理されていて、分かりやすいなと思いました。

磯山:あとここに出てくる「ファーストチェス理論」っていうの、すごい良いよね。

※ファーストチェス理論とは
チェスにおいて、「5秒で考えた手」と「30分かけて考えた手」は、実際のところ86%が同じ手なので、できる限り5秒以内に打った方が良いという考え方のこと。
ソフトバンクの孫さんは、この考え方をもとに素早い意思決定を行っているそうです。

ーーただ多数決や合議制も、独裁に比べるとスピードは劣りますが、その分メンバーの「参画感」が高まるというメリットがあります。

磯山:ここは使い分けだね。実際、wevnalもこの9期のタイミングで経営指針を刷新したけど、その一部の権限を現場のメンバーに委譲して話し合ってもらったから。

ーーメンバーに選ばれた人たちは、合計で40時間以上の会議をしたと言ってましたもんね...!経営陣だけで決めたほうがスムーズさは上だったかもしれませんが、できあがった新しい経営指針への現場メンバーの当事者意識や納得度は、絶対に今回のほうが大きいです。


Engagementの法則 〜力を出し切れ〜

ーー最後5つ目はEngagementの法則、「共感創造」です。エンゲージメントを高めるための4Pという概念を、今回初めて知りました。

磯山:Philosophy(理念・方針)、Profession(活動・成長)、People(人材・風土)、Privilege(待遇・特権)っていう4Pのなかで、wevnalはやっぱりPhilosophyとPeopleで惹きつけていきたいっていうのはある。

ーー実際、wevnalへの入社理由で「人が良かった」っていうのはすごい多いですよね。

磯山:あと、エンゲージメントを構成する式「報酬・目標の魅力(やりたい)×達成可能性(やれる)×危機感(やるべき)」っていうのも分かりやすい。最初にも言ったけど、こうやって図式に表してくれたり、フレームワークに落とし込んだりしてくれたりすることによって、ものすごい再現性が高まるよね。


いいチームを作るために、5つの法則より大事なこと

ーー最後の麻野さんからのメッセージも、すごく刺さりました。「組織を変えるのはあなただ」と。。。

磯山:もちろん、組織に一番大きな影響を与えるのは経営者である自分なんだけど、逆に自分だけじゃ絶対にムリ。経営陣や人事、マネジメント層だけでどうにかなる問題でもない。今回40冊まとめて買ったのは、メンバーみんなにこの本が行き届くようにという意図を込めてる。『THE TEAM 5つの法則』を通して、ひとりひとりが「会社を作っていくのは自分だ!」という当事者意識をもった組織にしていきたいね。


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