毎年たくさんの就職活動生にお会いすることになるのですが、いつもすごく不思議です。
大学に入学した時点で、「4年後に卒業だなあ。その手前に就職活動があるなあ」ということが分かるわけじゃないですか。
それなのに、大学3年生の就職活動時になって、「何をしたらいいのか分からない……どうしよう……!」と焦っている大学生がめちゃくちゃ多い。これが不思議なんです。
しかも、前年にそういう人がすごく多いのに、次の年も同じ人がたくさんいる。
「サークルでサブリーダーをやっていました。メンバーのやる気を引き出しました!」みたいなどうでもいい自己PRだけで乗り切ろうとする学生が、また今年もいっぱい……。何年も採用活動をしている担当者からすると、げんなりです。
もし自分がサッカーのプロチームを作ろうとして、選手を揃えようと思った時に、「サークルで会計係をやっていました。みんなの意思統一に貢献しました!」みたいな自己PRをしてくる奴がいたら、誰だって「は?」となるはずです。それなのに、就職活動になると、しかもいい年齢の大学生なのにそういうアピールをしてくる人がたくさん。
少なくとも大学1年生ぐらいから「何年後かに就職活動が始まるんだな」という意識でいれば、もっとアピールできることなんていくらでもあったはずなのです。
当社もこれまでに、たくさんの学生スタッフを預かってきました。累計でいうと300人を超えているかと思います。
私が学生スタッフの面倒を見始めたのは、当初は自社の仕事を手伝ってほしいということではありませんでした。
自分から「御社の仕事を手伝ってみたい」という学生が来たので、仕方なく受け入れたことがきっかけでした。
彼女はその時に大学2年生でしたが、「無給でもいいので手伝わせてください」と言ってくるので、
「ただ仕事を手伝うのではなく、自分で自分の企画を作ったら?」
と言ったのです。
うちの会社の企画を手伝うのではなく、「自分の企画」を立ち上げる。
そうすれば、その企画は自分だけのものであり、「その企画、面白そうだからうちも手伝わせてくれ」と言わせろと。
彼女はそれを聞いて、すぐに自分で企画を作ったんですが、聞くとあまりにも面白そうだったので、
「うちの会社の名前でやらせて! リーダーはあなたにして、お金はうちから出すから!」
と、頼み込んで当社のプロジェクトとしてやらせてもらったのです。
そのプロジェクトは企業相手の企画で、評判が良くてなかなかの利益を出して、プロジェクトを率いたその大学生も、普通のアルバイトの十何倍ものお金を手にすることになりました。
そして何よりすごいのは、彼女の就職活動が完勝だったことです。
「私、今、こういうプロジェクトやってるんですけど……」と面接で言うだけ。
すると面接官たちは会社人ですから、「え、それって我が社も使えるの?」と身を乗り出して聞いてきて、スマホでそのサイトを確認する。
つまり、面接が自己PRというよりも「自分のプロジェクトの営業」になっているわけですが、それでも面接はガンガン通って、ほぼ通過。
それで、営業のつもりで受けた有名な十数社にほぼ内定が決まるという快挙で、選り取り見取りの中から自分に合う会社を選んで、羽ばたいて行きました。
これを機に、当社では学生主導のプロジェクトをいろいろと手がけることになったのです。
その女子大生が見事な就職活動の成功を遂げたのは、「自分の企画を持っていたから」と言えるでしょう。
どこぞのサークルに参加しましたとか、誰々のプロジェクトにジョインしました、といったことではなく、「自分で企画して、自分でやりました」ということです。
自分ではない人たちが作った組織や企画に加わったという話は、そこでの貢献話はいくらでも捏造できますが、「自分の企画」は完全に自分の実力勝負で、嘘が効きません。
だからこそ、「自分の企画を持つ」というだけで、すでに「他の学生とは違うぞ」ということになるわけです。
だから私はよく学生スタッフたちに、「自分のIPを持て」と言っています。
IPとは知的財産のことですが、要するに「この企画の権利は自分にある」というものを作っておけ、ということです。
IPを作ることは、大学1年生にだってできます。
早くから意識しておけば、就職活動の頃には自分の持つIPが何個にも膨れ上がっていることでしょう。
企業の面接官でさえ、「会社員の俺は何も自分のIPがないなあ……」という人はザラなのですから、自分の企画があるというだけで人の先を行けます。
そしてそれは、たくさん時間がある学生時代にこそ取り組みやすいものなのです。
当社は、学生が自ら「自分の企画を作りたい!」「自分に権利のあるものを作りたい!」という意志を強く応援しています。
そういう学生には、どんどん企画を作ってもらい、そしてそれを持って社会で大いに活躍してもらいます。
そういう意識で、一緒に仕事をしているのです。
自分のIPを持ちたいという学生は、どんどん応援しますので、ぜひ一緒にいろんなものを作っていきましょう!
そんな企画力旺盛なあなたのご応募を、心の底からお待ちしております。