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期待される中国のVR市場とこれから

中国でも米国同様、VR市場は盛り上がりを見せている。そこに新たなチャンスがないかと弊社も取り組んでいる。その際に、知っておくべきは中国VR市場の現状である。まずは現状を捉えて行きたい。

■中国のVR業界の現状:
・深センという”ハードウェアのシリコンバレー”がある背景で、中小VRハード開発メーカーが数多く存在する。
・大手はVRビジネス自体が成立するかしないか判断つかない段階では行動が遅いが、huaweiはgear vrのようなハードも出し、tencentにいたっては、スマホゲームと同じようなソーシャル、課金など完備のプラットフォームを構築していると、戦略的に動いている。 ・現段階で一番注目を集めているのは以下の数社:『3glasses、deepoon、antvr』
理由はかなり早期からハードウェアを世に出して、オンライン販売はもちろん、中国で数万店舗あると言われるオフライン体験ショップでも展開されていて、ある程度影響力を持っている。

■3glasses社の簡単紹介:
バックにはデジタル王国と中手游で、かなり潤沢な資金を元に、一番はやいペースで製品を開発されている。最新作品はS1シリーズで、OculusRiftと似たセット製品+360°防水マグネット式カメラ、携帯型PCなど、面白いハードがいくつ発表されています。また、S1のHMDはシャープ制の専用ディスプレイ搭載で、解像度が高く、OculusやViveより綺麗だという評価です。
ソフト面でも、vr showというプラットフォームが開発されており、全世界に展開しようという野心を持つ。(apple storeではなく、それぞれの国でパートナーを見つけ、共同で展開するイメージです)

■Deepoon社の簡単紹介:
迅雷という大手ソフト会社に”ほぼ”買収されている。VRの未来は一体型と信じ、最新作はサムスンのgear vr+s6とほぼ同等の性能を持つ一体型HMD。中国とヨーロッパで開発コンテストを行うことで、優秀コンテンツを囲い込む戦略をとっている(VR動画も同じ戦略)

■AntVR社の簡単紹介:
2014年の最初のハードはKickstarterで26万ドルも集金できた
レノボと提携してハードを作っている
VR以外にはAR、光学ステルス、スマートグラスなどの分野でも研究している
中央テレビ(日本でいうNHK)と提携し、スポーツ番組をVRで体験できるようにした


ここまでが現状である。やはりまだ普及率が低いので、メインビジネスはやはりBtoBである。たとえば、体験ショップ(フランチャイズ制で全国展開)用とか、研究用とか、開発会社用など、数万程度の需要である。しかしこれからVRはより消費者に近い形で普及すると考えられており、その予兆も見られている。それではVRのこれからはどういうものと考えられるのであろう。


■VRのこれから
・VRライブ
ライブは中国でものすごく流行していて、VRカメラと安価なVRハードの普及率があがれば、一気に普及できると予想される。
・VR動画
大手動画会社はすでに各ハートメーカーと提携して、観光、アイドルなどの動画を提供している
・不動産、展示会場
モデルルームの展示など広く利用される

これから13億人という大規模な消費者マーケットの中国ではVR市場のようなコンテンツは潜在性が高いと言える。これからもVRだけでない新しい市場に目を向けて中国ならではのローカライズされたコンテンツを作っていきたい。

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