1
/
5

TV、ネット動画配信の次に選んだフィールドはバーチャル-VTuber音楽番組「ぶいおん!!」プロデューサーに話を聞いてみた。

Wright Flyer Live Entertainment 人事の松田です。
皆さまにもっともっとREALなWFLEを知っていただくため、社員を紹介していきます。

今回はREALITYで配信されている音楽レギュラー番組「ぶいおん!!」の演出/プロデューサーを務める川崎 亮さんです!

◆ まずはこれまでの経歴を教えてください。

昔から音楽に関わる仕事がしたいという思いがあり、学生時代からラジオ局で音楽番組のADの仕事をしていました。
20代半ばでキー局系のテレビ制作会社に入り、バラエティ、ドラマ・映画、報道情報等、さまざまなジャンルの現場を経験させてもらったのですが、
やはり音楽に関わりたい気持ちが強く、歌番組のディレクターを務めました。

音楽×映像の仕事はとても楽しかったのですが、一方で地上波の番組作りはどうしても制約があって難しいと感じていた頃、
当時インターネットの動画配信が伸びていたこともあり、2011年にドワンゴに入社しました。

音楽ライブをニコニコで生中継する、という当時はなかった新しい座組みを作って、
それからしばらく音楽ライブに特化した撮影収録、MVやライブパッケージの制作をレジェンドクラスからメジャーデビュー前のアーティストまで、ジャンル問わずさまざまな方とご一緒させていただきました。

その中で、毎年開催されるニコニコ超会議の音楽ステージ「超音楽祭」を担当させてもらっていたのですが、
2018年にキズナアイさん、小林幸子さんのコラボライブを企画して、それが想像以上に盛り上がったんですね。

VTuberと仕事として関わるのも初めてのことで、インターネットの世界だけじゃなくて、幕張メッセの会場にこんなに人が集まるんだ、という発見があって、心に残りました。
その後、海外で開催されたキズナアイさんのステージに携わった時も現地の方々が日本の会場と同じように熱狂していて、
VTuberが世界共通で盛り上がっているのを目の当たりにして、すごいと思いました。

40歳になるタイミングも重なり、これからまたもう一つ全く新しいものを創る経験がしたい、と思ったんですね。
WFLEに入社を決めた理由の一つは、REALITYという自社プラットフォームを持っていることです。
運営、開発、スタジオ、デザインほか各チームと密に関わり、自由度の高いクリエイティブができるのが、プラットフォーマーのメリットだと感じています。

でも、
私が初めてREALITYの公式番組を見た時は、まだ背景が真っ白な空間の中でVTuberがトークしている、という状況でしたので、
ここから色々作っていくんだろうな、やることが多くなりそうだな・・・と思ってました。(笑)


◆ 入社後2ヶ月で立ち上げた音楽番組「ぶいおん!!」とは?

VTuber専用ライブ配信・視聴アプリ「REALITY」で配信している音楽レギュラー番組です。
MCはミュージシャンで、アニソンシンガーとして知られるオーイシマサヨシさん。
アシスタントはVTuberユニットKMNZのお二人が務め、毎回ゲストのVTuberに出演いただきトークや音楽ライブを生配信しています。

「ぶいおん!!」のテーマは2つあって、
1つは、多くの方にVTuberを知ってもらう新しい窓口になること。

自分がそうだったように、まだまだ世の中にはVTuberを知らない方はたくさんいると思うので、
リアルな世界で活躍されている方にバーチャル空間へ出演してもらうことで、
その架け橋になってもらおうと、オーイシマサヨシさんにMCを務めていただくことにしました。

そしてもう1つのテーマは、
誰が見てもわかりやすい構成にすることで、VTuberの魅力を、多くの方に慣れ親しんでもらうこと。
MCがゲストのプロフィール、人となりを紹介し、音楽活動のトークを行って、最後に歌唱してもらう。
これはごく普通、王道の音楽番組の流れです。
バーチャルの世界だからといって奇抜なことをやっても、すぐには受け入れてもらえないと思うので
まずはなるべくわかりやすく、多くの方々に見てもらうことを心がけました。


・・・とまぁ、
そこまでは、自分の構想していた通りだったんです。


◆ そこまでは・・・?

その構想をバーチャル空間に落とし込むのが大変でした。

私自身、エンジニアと一緒に何かを作ることは初めてだったので、初めは共通言語がなく、
自分の構想や思いを伝えても、それを作るためにかかる工数、実際に出てくるアウトプットがどんなものか、わからないことだらけでした。

REALITYとしても音楽番組を作るのは初めての試みだったので、
音楽ライブ特有のカメラワークや、ステージに照明、キャノン砲とかスモーク(CO2)など特効と呼ばれるライブエフェクト、
そういった自分のやりたいことをメンバーに伝え、チームで協力しながらステージをバーチャル空間に創造していく、ということが難しかったです。

特にカメラは、レンズの倍率やミリ数とか、ワークのディテールを伝えるのがとても難しく、
「それなら自分でやってみよう!」と思い、私もUnreal Engine4を使い始め
バーチャル空間上のカメラ1台1台に動きを付けてパラメータを作って・・・とエンジニアと一緒に開発していきました。

振り返ると大変なことばかりでしたが、
今まで真っ白だったREALITYの空間に、リアルでは作れない派手なステージができあがってくると
エンジニアやデザイナーのモチベーションも高くなり、各々が「こういうのやろう!」って作業に取り組んでくれて、チームは常にやる気に満ち溢れていたと思います。

みんなで、どんどん自分たちの首を絞めていくのですが。(笑)


◆ バーチャル空間の音楽ライブならではの面白みは?

今はまだ、リアルの音楽ライブでできることをバーチャル空間で再現しているフェーズなんです。

例えば現実のライブだったら、メインステージ、サブステージ、観客席があって、アーティストは縦横無尽に駆け回ったりしていて。
でも、バーチャル空間だからこそできることを、今後は作っていきたいと思っています。

例えば、火山が噴火する地底、深海のクジラの背中、空に浮かぶ竜の頭、
果ては観客が宇宙船に乗っていろいろな星(に見立てたステージ)を巡りながらライブを楽しむとか・・・
SF映画や小説の中のような世界感が、バーチャルなら生み出せると。

あとは、花火をたくさん上げたりカメラの台数を増やしても、お金がかからないことですかね?(笑)
一方でカメラの動きは、ステージ演出が変わっても普遍的というか
出演者の息使いや感情を感じ取ってもらえることを一番に考えています。

不思議なんですよね。
VTuberもカメラを向けると、良い表情をしてくれるんですよ。
人間ぽさを感じるというか。リアルなアイドルを撮っているかのような錯覚に陥ります。

例えば、4月に開催したREALITYフェス2の「ぶいおん!! SPECIAL」にご出演いただいた銀河アリスさん。
キレのいいダンスに、飛んだり跳ねたり回ったり、左右を向いて歌ったり、動き回ってましたよね。
“出演者の動きに合わせて撮っている”という感覚があって。
あ、これ、リアルのライブ撮ってるのと同じ?という、不思議だったしとても面白い感覚でした。


◆ 今後やりたいことや目標は?

20代で仕事を覚えて、30代では力を付けながらそれなりに実績を積ませていただくことができたと思っています。
40代ではこれまでに経験したことのない全く新しい創造をしたい、という思いでこの会社に入社しました。
入社して数ヶ月ですが、今こうして「ぶいおん!!」の立ち上げや、新しいコンテンツ作りができていることにやりがいを感じています。

今後やりたいことはたくさんあるのですが、
その一つは、全世界の同時間帯でバーチャル音楽フェスを開催し、全世界生中継をすることです。
例えば、ロンドンでUKバンドがライブやってて、ロスではEDMのライブ、日本ではアイドルがライブしてていて・・・
それを各国が代表するプラットフォームで同時生配信する。
リアルとバーチャルの境界ももちろんですが、国境も越えて、みんなが同じ空間に集まって楽しむ。
そういうものを創りたいです。

実現する頃には、もう年齢的にリタイヤしているかもしれませんが・・・
私もアバターを纏って、20代のクリエイターとして関わりたいですね。(笑)

誰もが「なりたい自分で、生きていく」ことのできる、新しい世界の実現に向け、
Wright Flyer Live Entertainmentでは一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただいた方は、ぜひお気軽にご応募ください。

REALITY株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
5 いいね!
5 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
REALITY株式会社からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?