「夢はバカにされるぐらい人間的なものがいい」独学でエンジニアになった男が語る熱い想い
皆さんはエンジニアという職種を知っていますか?
サイバーエージェントの新卒採用は大きく分けて3つの職種別採用を行っています。
総合職に当てはまる広告営業やメディアサービスのプランナーやディレクターなどの業務を行うビジネスコース、様々なインターネットプロダクトの開発を行うエンジニアコース、メディアやゲームのデザインをするデザイナーコースです。
今回はその中でも地方出身のエンジニア内定者に取材。
エンジニアとはどういうものなのか?やりがいやおもしろみ。
そして彼の思想まで幅広く聞いてきました。
取材対象者紹介
堀内拓磨さん
徳島県徳島市出身 徳島大学卒。株式会社サイバーエージェント19卒 エンジニア内定者。
現在はメディア統括本部 Client Advanced Technology Studio(CATS)で内定者アルバイト中。
趣味はアイドルを応援することで、欅坂46・けやき坂は46握手会に参加するほどの大ファン。
「プログラミングは独学!!」とある社長との出会い
三浦:
さっそくですが堀内さんがプログラミングを始めたキッカケは何ですか?
ぼくも地元が徳島なのですが、プログラミングと出会う環境はなかなかないように思います。
堀内:
きっかけは大学1年生の時に出会った、ある会社の社長さんです。
当時のぼくは、何かのサービスを世の中に出したいけど、自分一人ではできず、大学内にも仲間が見つからずどうしようか迷っている時期でした。
そんなぼくを変えてくれたのが大学の教授に誘われて、会うことになった社長さんです。
三浦:
どうしてその時は会おうと思われたのですか?
堀内:
特に深い意味はありません。ただ教授に言われたから会おうと思っただけなので。しかし、その出会いが今のぼくにつながっています。
三浦:
本当に偶然ですが今考えればそれが運命だったのかもしれませんね。
その社長と出会い、堀内さんはエンジニアを目指そうと思われたということですが何か理由があったのですか?
堀内:
正直、深い理由はありません。ただ「その社長のようになりたい。」と素直に思い、その会社で働いているエースのエンジニアの方にお会いしたことがキッカケでプログラミングを始めるようになりました。
三浦:
そうだったのですね。もう少し深く聞かせてください。
堀内:
その社長は徳島でも珍しいIT関係の社長です。
話していて思ったことは、ぼくが20年間徳島で生きてきて出会ったことのないタイプの人だなと感じました。
(自分もいつか運命の人に出会うのだろうか。)
三浦:
具体的にどのような方なのですか?
堀内:
とにかく自分の熱い思いや考え方を熱く語ってくれるような方でした。
初めて会ったにも関わらず、フレンドリーでその日にオフィスへ伺わしてもらえることになり
自転車を走らせてオフィスへ行ったのを覚えています。
三浦:
(スピード感がすごい。)なるほど。そこで堀内さんがプログラミングを始めるきっかけとなったエンジニアの方とであったのですね。
堀内:
その通りです。綺麗なオフィスで働いているエンジニアの方はとにかくかっこよく見えて仕方ありませんでした。
そんなエンジニアの方から「きつい仕事だけど、やれば楽しくなるからやってみなよ。」と言われ、
自分の中で覚悟が決まり次の日には親に借金をしてMacBook proを買いました。
三浦:
堀内さんの行動力とスピード感が早すぎて驚いています。どうしてそこまで自分を奮い立たせることができたのでしょうか?
堀内:
とにかく自分自身の行動を自分の目標のために最短で最高のことをしようと意識し続けていたからです。
エンジニアという職種を知り、ぼくの目標を達成するためにこの道が、最短で最高な行動だと思いました。
三浦:
未経験ながらもエンジニアになるというモチベーションの継続は難しいと思うのですが、どのようにして継続していましたか?
堀内:
昔からなのですが、ぼくは一度決めると、絶対にやりきるまで気が済まないタイプだったんです。
エンジニアになれるとサービスの隅まで理解できるようになったり、いずれ起業したいと考えたとしても0→1を自分で開発できると思っていました。
またぼくが諦めてしまうと自分の考えているサービスが世の中に出ず終わってしまう。と自分にプレッシャーをかけていたので強い覚悟は持っていましたね。
だからこそ高いモチベーションを継続して持ち続けたのだと思います。
三浦:
その覚悟を大学1年生の時から継続して思えていることは本当に人として尊敬します。
そんな覚悟も、社長に出会えたからこそ持てたものなのですね。
堀内:
そう言っても過言ではないと思います。
あの出会いには今でも感謝しています。
三浦:
素敵なお話をありがとうございます。
話は変わりますが、ぶっちゃけ、徳島でプログラミングを学ぶのは難しかったのではないですか?
堀内:
そうですね。でも環境をできない言い訳にしたくなかったので、すべて自分で調べて勉強していました。
最初は基礎中の基礎のような本を読むとこから始めて、慣れてきたら他のエンジニアの方が書いている記事を見ながら真似をするんです。それだけでも十分力はつきますし、半年ほど勉強した頃から自分で簡単なアプリを作れるようになりましたね。
三浦:
独学ですか!?
プログラミングは教えてもらわないとできないものとばかり思っていました。
堀内:
おそらく大半の人がそういうイメージを抱いていると思います。
でも、プログラミングって当たり前のことを当たり前にやるだけでいいんですよ。
三浦:
当たり前のことを当たり前にやるだけでいいとは…?
堀内:
プログラミングは自分が「こう動かしたい」と思った通り動くコードを書けば、その通りに動きます。
これがプログラミングの仕組みです。当たり前のことだと思いませんか?
(僕は堀内くんの心を開くコードを打ち込みたいです。)
三浦:
確かに納得はできるのですが、いざ自分でやるとなると難しい気がします。
堀内:
勝手に苦手意識を持つのは良くないのでまずはやってみてください。
小学校や中学校の国語や数学とほとんど変わりないものですから。
三浦:
勝手な先入観で決めつけるのは確かに良くないのでやってみます。
初めてのインターンでボコボコに。そこから這い上がって得た成長実感
三浦:
堀内さんがサイバーエージェントに出会ったキッカケを教えてください。
堀内:
サイバーエージェントに出会ったのは去年の夏のインターンがキッカケでした。
三浦:
実際夏のインターンに参加してみてどうでしたか?
堀内:
自分の実力が周りと比べてあまりに劣っていて、ボコボコにされました。
そもそも僕がこれまで使ったことのない、フレームワークやアーキテクチャがあり、まずはそれを理解しないといけないというとこからのスタートだったんです。
フレームワーク…プログラミングにおいて、一般的な機能を持つ共通コードをユーザーが選択的に上書きしたり特化させたりすることで、ある特定の機能を持たせようとする抽象概念のこと。(参照:Wikipedia)
アーキテクチャ…コンピューターにおける基本設計や設計思想などを意味する。(参照:Wikipedia)
(初耳の横文字に翻弄されてきたぞ。)
三浦:
そんな散々な夏インターンを経験したあと、堀内さんのプログラミングに対する姿勢の変化はどんなふうに変化したんですか?
堀内:
徳島に帰ってから、まず苦戦したフレームワークやアーキテクチャを使ってそれまで作っていたアプリを全て書き換えました。
そこから「もっと成長したい」という思いを強く持つようになって、これまで以上にプログラミングに打ち込みました。結果、多くの企業の方々からお仕事をいただくことができて自分のスキルアップにつながりましたね。
三浦:
インターンで辛い思いをしてからの這い上がりは尊敬します。プログラミングに打ち込むなかで、嬉しかった経験はありますか?
堀内:
自分が作ったアプリを使ってくれている瞬間に出会うことですね。
ぼくはアイドルが好きでそれにちなんだアプリを作ったのですが、アイドルイベントのとき前に座っている人が自分のアプリを使ってくれていたことがありました。その人にはすぐに話しかけて、フィードバックをもらいましたよ。
三浦:
確かにその瞬間に出会えるのは間違いなく嬉しいですね。
堀内:
はい!自分の作ったサービスが世に役立っている。と思った時に自分自身の成長を感じます!
まずはブレない夢や目標を見つけろ!
三浦:
ずばり、徳島でプログラミングを独学でしか勉強できない環境にも関わらず堀内さんがここまで熱中できるのはなぜですか?
堀内:
自分のブレない夢があるからです。この夢は中学時代から1度も変わっていません。
三浦:
なるほど!ぜひその夢を教えてください!
堀内:
誰しもが一度は憧れるようなものです(笑)
(なんだそれっ!)
三浦:
例えばですけど、
芸能人と付き合いたいな。とか結婚したいな。とかですか?(笑)
堀内:
まさにそんな感じですかね。
でもかなり人間的なものであることには変わりません。
三浦:
なるほど。もう少しツッコみたいところですがこの辺にしておきます。
ところでなんですが、最近の就活生は「夢や目標が見つからず不安」と言う子が多い気がしているのですが、夢を持つと良いことってありますか?
堀内:
もちろんです。夢を持つと今の行動が変わりはじめます。
ぼくは、夢や目標はだれになんと言われようとブレないような、
馬鹿にされるぐらい人間的なものがいいと思っているんですよ。
そうするとモチベーションの概念が無くなって、考えなくても本能的に叶えようとするようになります。それは今の就活生にとっても自分の道を決める上で重要視してもらいたいポイントですね。
三浦:
夢を持つとそこから逆算できるので今の行動も変わってくるとぼくもよく言われていました。
堀内:
そうですよね。
ぼくの夢は恥ずかしくて詳しく言えませんが、その夢に向けて逆算するとエンジニアとして活躍し社長になることが夢に近づけることなんです。だからこそ徳島という環境に甘えず自分自身を貫くことができました。
三浦:
地方格差と言われていますが実際今はネットでなんでも調べることのできる時代なので私たちが地方ということを言い訳にしているだけなのかもしれませんね。
堀内:
そうですね。本当に自分のブレない夢があるならば地方なんて言い訳にしない。
まずは自分がそれを体現し、もっと多くの後輩に伝えていきたいです!
三浦:
この記事を通して多くの学生に堀内さんの思いを届けてみせます!
本日はありがとうございました。
堀内:
ありがとうございました。
まとめ
今回の記事で、筆者は「エンジニアは独学でも学習できる」ことを伝えようと考えていました。
しかし、堀内さんを取材すると、
地方だからと言って言い訳なんてできない。自分の夢を見つけろ。そこから逆算しろ。
と、就活生にとって必要な考え方や行動について聞くことができました。
今のあなたに夢はありますか?
バカにされるようなものだっていいんです。あるのならその夢までの最短距離を、なければまずは夢を見つける努力をしてみてはいかがでしょうか。
年明け1発目の大好評記事はこちら
[ライター紹介]三浦拳利(ミウラケント):なんと堀内くんとおなじ徳島県徳島市出身。2019年春にサイバーエージェント入社予定現在は大分の立命館アジア太平洋大学に通っており「すだちよりもかぼすの方が美味いやん。」と最近ブレまくりな男。夢は"仕事にも採用にも全力を尽くせる人間になる"こと。