居酒屋で泣いたあの日―非・キラキラ系ディレクターのAbemaTV奮闘記

新卒:加納謙吾 ボス:長瀬慶重

3月、暖かい日と寒い日を繰り返しながら少しずつ春に近づいていく季節。

社会人1年生の若者たちにとっては、「新卒1年目」という初心者マークがもうすぐ外れるという焦りとともに、慣れない社会人生活をなんとか乗り越えた1年の出来事を思い起こす時期でもある。

サイバーエージェントに2016年に入社した新卒たちとその上司たちはこの1年をいかに過ごし、いま何を思うのか?

その心の中をちょっぴり覗いてみるシリーズです。

今回は新卒でAbemaTV開発局に配属された加納謙吾と、その上司でAbemaTV開発局長 サイバーエージェント 執行役員 長瀬慶重のお話。

【新卒・加納謙吾の場合】エンジニアとの板挟みに苦しんで、飲み屋で泣いた

もともとクラウドファンディングサービスのMakuakeで大学2年からディレクターのバイトをしていて、そのときにものづくりの楽しさを知った。配属もディレクター志望。

AbemaTVに入ったのは、開局からわずか一週間後くらいのタイミング。ずっと開発し続けてようやくリリースして、さあいろんな組織の仕組みを整えていくぞっていうときだった。組織課題は100個くらいあったかも(笑)。新卒をちゃんと育成します、っていうよりかは現場でひたすら経験して学びつつ、自分も組織の仕組みづくりに関わる感じだった。

自分に大きく変化があったのは、AbemaTVの番組検索をできるようにする大きな機能の開発ディレクションを任せてもらって以降かな。初めて担当した重要な機能開発だったから、最初は「自分がやってやるぜ」って変に意気込んでた。でもすごくレベルの高いエンジニア勢と仕事をしていくなかで、だんだんそういう自分のプライドみたいなものが削れていって、いつしかエンジニアの顔色をうかがうようになっちゃったのね。誰かに頼ることもまだできなくて、1人で理想とする実装と現場の意見の板挟みになって。結構悩んでいた時期もあった。チームの飲み会のとき、「加納はもっとこうしたほうがいいよ!」っていう先輩の言葉を聞いて、楽しい飲みの席なのに居酒屋で泣いたり(笑)。そんな時に長瀬さんに「エンジニアを見るな、ユーザーを見ろ」って言われてハッとした。「俺このままじゃ駄目だわ」って。この経験で本当にたくさんの反省と学びがあって、そこから少しずつ意識が変わっていったかなあ。

いま一番有り難いのは、長瀬さんが自ら現場に入って開発ディレクションをしたり仕様書を書いたりしてるところを近くで見れられること。毎日背中を見て学ばせてもらってる。


これから目指したいのは、サービスのより良いユーザー体験を設計できるディレクター。開発ディレクションだけじゃなくて、サービスのプランニングとか、ものづくりにおいて自分のできることをもっと増やしていきたい。最近はUXディレクション室っていう社内サービスのUX向上の横軸組織にも入れてもらってて学びが多いよ。サイバーの中ではまだ開発ディレクターという職種は多くない分、自分が若手で活躍してるディレクターになっていきたい。長瀬さん、これからも背中追っかけます!

【ボス・長瀬慶重の視点】「お前、良いサービス作りたくて来たんじゃないの?妥協していいの?」

AbemaTV開局直後、2016年4月の新卒配属を決めるとき、本当は新卒を入れるつもりはなかったんだよね。なにしろ開局してすぐのカオスな状態だったから新人育ててる余裕も無さそうだったし。だけど1人くらいはAbemaTV草創期を経験させてあげた方が良いんじゃないかって思い直して。そしたら「加納ってやつがディレクターやりたいらしんですよ」って話を聞いたの。それで、じゃあ1人くらい入れてみるかってなったわけ。

最初の加納の印象は「なんかモテなそうな奴来たな」って感じだった(笑)。俺の仕事のデキる奴の基準の一つが「細かい気配りができるマメさがあるか」なんだけど、それってモテとイコールみたいなとこあるから。加納はプレゼンも上手いし一見まともそうなんだけど、最初はプライドの高さが節々に感じられて、仕事におけるモテとはちょっと程遠かったな。「こいつの育成は骨折れるかも」って思ったね。


AbemaTVは、俺がこれまで見てきたサイバーエージェントの組織のなかでも一番プロデューサーやディレクターにとって厳しい環境かもしれない。エンジニアやデザイナーから求められるディレクションの水準がすごく高いから。最初ちょっとプライドこじらせてた加納も、例に漏れずそこで揉まれたね。ものづくりをしている人間は常にユーザーに心を向けていないといけないんだけど、加納は最初、エンジニアの顔色をすごく気にしてしまっていた。「この仕様、開発難しいなら変えます」みたいな。そんな加納を見て俺は「お前、良いサービス作りたくて来たんじゃないの?妥協していいの?」って言ったの。そりゃもう理想と開発陣の意見との板挟みになるよね。苦しかったと思う。

でもそこでさらに俺が加納にやらせたのは、「ディレクション以外の業務も同時にこなす」こと。新卒にはいつも、メインの業務以外に細かい運用とかカスタマーセンターの対応とか、多岐に渡る業務を同時進行でいろいろ任せるようにしてる。その理由は2つあって、一つはマルチタスク能力を身につけさせるため。もう一つは「サービスづくり」に付随するいろんな仕事を理解させるため。ディレクターとかプロデューサーやってると「自分が一番偉い」みたいな気持ちになりがちなんだけど、サービス運用ってほんとに色んな人の仕事に支えられて回ってるから。それを早いうちに体感してほしかった。仕事が多くて大変だったと思うけど、加納はそこから逃げなかったね。ほんとに偉かった。そこですごく成長したと思う。

ディレクターっていう役割は、AbemaTVのような大型のサービスを運営していくには絶対に必要。とくに、ディレクションだけじゃなくてサービス運用に関わる色んな泥臭い仕事をきちっとこなせる人間が。そういう点から言えば加納はすごくディレクター向きだと思う。いつか、飲み屋で泣いた話も武勇伝にできるくらいすごい奴になれよ!楽しみにしてる。

ユーザーの求めるものから逃げないこと、地味な仕事をおろそかにしないこと

「AbemaTV、新卒は配属しないらしいよ。育成する余裕がないから」そんな噂がまことしやかに囁かれるほど、開局直後のAbemaTVは毎日が文化祭前夜のようだったという。結局そんな噂はただのデマで何人かが配属されたのだが、慌ただしい状況だったのは事実。そんな草創期のAbemaTVで、熟練のエンジニアたちに対して重要機能開発をディレクションするのは相当のプレッシャーだったはず。それをなんとか乗り切ってリリースまでこぎつけた経験は、加納の大きなターニングポイントとなったようだ。

しかし大きな仕事を新卒に任せる一方で、長瀬さんはカスタマーセンターの対応やプッシュ通知の運用といった、地味だが重要な仕事もきちんと経験させることで、サービスを運用するとはどういうことなのかを体で覚えさせた。この経験もまた、加納がこれから目指す「より良いユーザー体験の設計」を体系的に学んでいくうえで必要な血肉となったに違いない。

16新卒が2年目になると同時に、AbemaTVも開局1周年を迎える。加納と、そしてAbemaTVの戦いはここからが本番だ。



【本日の取材スポット】

▼天空の月(てんくうのつき)

サイバー社員なら誰しも一度は行ったことのある定番ランチスポット。女性はアボカドと湯葉の丼を頼む率高し。個室もあるのでランチミーティングにも使いやすい。

https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13019370/



【この記事も16新卒がつくっています】

文・企画:月岡愛里(左)

写真・企画:高木佐代子(右)





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