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現役デザイナーが語るポートフォリオ作成術

こんにちは!デザイナーの遊木(ゆき)です。
最近はスマホゲームのイベントに夢中になり過ぎてついつい時間を忘れてしまいます(汗)。

今回は企業で働くほとんどのデザイナーが作ると言っても過言ではない「ポートフォリオ」についてお話したいと思います。

私自身も過去に数回ポートフォリオを作る機会がありましたが、さまざまな記事や実際に採用担当をされている先輩デザイナーの意見を経て、「これは絶対に意識したほうがいいな」と思う点をお伝えできればと思います。

1. そもそもポートフォリオって何?

ポートフォリオ作成にありがちなのが、「私はこれだけの作品を作りました!見てください!」というような、単なる作品集になってしまっているケースです。
一見良いように思えるのですが、選考の際に見るポートフォリオは「見せる相手に合わせて見せる内容を工夫する」ことが大切です。

これは極端な例ですが、応募する企業はWEBサイト制作に強みを持つ会社なのに、実績はグラフィックデザインのものばかり…というポートフォリオだと、企業はその人が入社したら本当に活躍してくれるのかが見えづらいと思います。

せっかくスキルは持っているのに、アピールするポイントが企業の求める人材像と違っていたらとても勿体無いことです。

またポートフォリオの媒体についていうならば、WEBデザイナーやUI/UXデザイナーの採用の場合、PDFや紙媒体ではなく実際にコーディングしたポートフォリオサイトにすることで、「この人はコーディングもできる人なんだな」ということをアピールできます。

私がエイシスを受けた時は、エイシスが「すべての二次元オタクを幸せにする」ということをミッションに掲げ、二次元を楽しむユーザーとクリエイターのためのサービスを開発している企業であることを調べた上で、「自身も二次元が大好きであり、二次元ユーザーとしての視点を生かしてオタクが楽しめるプロダクト開発に携わりたい」ことを意識してポートフォリオ制作に臨みました。

ポートフォリオはいわば自分を売るための「営業道具」でもあるので、その点を意識して作るだけでもグッと良いものにできると思います。


2. ポートフォリオを作る前に整理しておきたい「現在・過去・未来」

ポートフォリオを作る前に自分がやりたいことを「現在・過去・未来」に分割して整理しておくと、制作やその後の選考でも内容に一貫性が生まれ、自分のことを企業に伝えやすくなります。
採用担当は「応募者が今までどんなことをしてきて、これから何をやっていきたいのか」を把握した上で、会社のビジョンと応募者のやりたいことの方向性が一致しているかも見たいはずです。特に領域が細分化されているデザイナーは「未来」の部分をより具体化しておくと良いと思います。


3. 担当者は案件についてどこまで見ているの?

これもありがちな例ですが、成果物のキャプチャー画像だけを貼り付けただけで説明が一切ないポートフォリオになっているケースです。
採用担当は「デザイン力」だけを見ていると思いがちですが、見ているのは成果物の「デザイン力」だけではありません。

着手した案件に対して主に見ている内容は以下の項目です。

(1) いつ行った案件なのか?
(2) どのくらいの期間で行ったのか?
(3) どこまで担当したのか?(デザインだけ?コーディングも含めてなのか?)
(4) どんな内容の案件だったのか?
(5) リリースまでのプロセスは?
(6) デザインの意図は?(どうしてこのデザインにしたのか?)

(1)〜(3)に関しては、案件の制作期間や担当領域を見ることで応募者の実際のデザイン力・コーディング力を見ています。(※デザインとコーディングを分業化している企業であればデザイン力に注力して良いと思います)
(4)〜(6)については案件について深掘りした内容になりますが、ここではデザイン力だけではなく伝達力(デザインを言語化できる力)問題解決能力(案件の課題について適切に解決に導けているか)を見ています。
特にUI/UXデザイナーの場合はこの点がとても大事になります。それは作るデザインが個人の主観ではなく、ユーザーの視点に立ってデザインを考える能力が求められているからです。(UXデザイナーであればUIだけではなく、サービスに触れる以外のユーザーの体験までも考慮する能力)

リリースまでのプロセスを知ることで、応募者が案件のどのような課題に対してどのように解決に導いたのか、またそれが適切に行えているかを判断することができます。
またデザインの意図を見て、その人の人柄やデザインに対する考え方も理解できます。


4. ポートフォリオを見る人のことを考えよう

ここまででも結構な量の内容を載せましたが、実は実際に採用担当がポートフォリオを見る時間は1人あたり5分〜10分程度です。
なぜなら採用担当は通常業務の時間を割いてポートフォリオを見るため、膨大な情報量を少ない時間で見ることが求められているからです。

採用担当は企業が募集している職種にマッチしている案件を中心的に見たいはずなので、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」戦法で案件を沢山載せるのではなく、案件の情報をよく整理して見せ方を工夫することが大切です。

デザイナーであれば見る人が理解しやすいように見た目・内容を整理する力は必要不可欠になるので、この点が考慮されたポートフォリオは採用担当にも好印象を与えられると思います。

まとめ

大事なポイントをまとめると以下になります。

1. ポートフォリオは相手に合わせて見せる内容を工夫する。
2. 作る前に自分のやってきたことを「現在・過去・未来」に分割する。
3. 採用担当は伝達力問題解決能力もみている。
4. 見る人が理解しやすいように情報を整理することが大事

最後に

ポートフォリオ作りはかなりの労力が必要になるかと思います(実際私もポートフォリオ作成でとても悩みました…)。
しかしこの過程を丁寧に行うことで、その後の選考も大きく変わってくるはずです。
これから採用試験に向けてポートフォリオを作成する全てのデザイナーを応援しています!

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