【社員インタビュー】互いに支え、互いを活かす──ノースショアの現場が成り立つ理由
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皆さん、こんにちは!
ノースショアショア株式会社 人事の良沢です。
今回のテーマは、「プロデューサーとプロダクションマネージャー(以降、PM)」。
プロデューサーとPMの各2名をお呼びして、インタビューを実施しました。
似て非なる職種同士。現場のリアルな声にご注目ください。
ぜひ、沢山の方にご覧いただけると嬉しいです!
【社員紹介】
K:新卒でノースショアに入社し、今年で4年目を迎える。別業界を志望していた中で広告業界にも興味を持ち、ノースショアに入社。今年の4月からは初のOJT担当として新卒研修にも携わる。
A:大学のダンスサークルの発表会で映像制作を担当したことをきっかけに、PMに興味を持つ。新卒でノースショアに入社し、今年で9年目を迎える。現場に出る傍ら、サブマネージャーとして労務管理なども兼務している。
T:プロデューサーユニットのマネージャーを勤める。上京後、新卒で少人数規模のプロダクションに入社。その後大手プロダクションを経て、4社目としてノースショアに入社。
D:高校時代に小さな旅を描くドキュメンタリーに興味を持ち、大学では広告業界に目を向け経験を積む。CMディレクター志望だったが、制作の面白さに惹かれ制作職を継続。
【現場を動かす二つの視点と、仕事に対するスタンス】
それでは、まずはそれぞれの仕事についてお伺いします。ずばり、働きながらどのようなお仕事だと感じていますか?
T:プロデューサーは、全体を統括するプロデュースの役割である前に、営業職でもあります。営業職とプロデュース業のハイブリッド型と言えますね。
案件を取って見積もりを作る、という案件が始まる前の活動が営業職としてあり、その案件が始まったらスタッフの采配や進行管理などのプロデュース業務を行っています。
PMの延長線上に見える部分もありますが、実際には違う仕事だな…と、プロデューサーになって思いました。
ありがとうございます。案件を“取る”ところから、すでに仕事が始まっているんですね。PMの仕事についてはいかがでしょうか?
K:現場でご一緒したスタッフの方に、「文化祭みたいな現場だね」と言われたことがあります。
沢山の人がいて、全部自分たちで予算の管理や企画の進行などをしなければいけない。
まさに、文化祭の実行委員長みたいなポジションなのではないかと思っています。
A:部活動で例えるなら、マネージャーのような存在だと思います。チーム全体の予定や状況を把握して、うまく調整していくのが役割です。
なるほど、PMがいかに現場を支える重要な役割か、よくイメージできました。案件でプロデューサーとPMがタッグを組んだとき、最初に握る話や認識を合わせるものはありますか?
D:大きく分けると「企画・予算・スケジュール」の3つですね。
企画が先に決まっている場合は、そのあとに見積もりを作ってスケジュールを調整していきます。
逆に企画はまだ決まっていなくても、予算やスケジュールだけ先にある、というケースもあります。
もう1つ大事なのが、スタッフィング(スタッフのアサイン)です。
映像案件では、まず監督をどうするかが最初の大きな決め事です。監督が決まるとスタッフの全体構成も固まり、案件の進行が一気に具体化していきます。
案件の概要というのは、どれくらいの粒度で最初に握っているものなのでしょうか?
A:概要としては「このメーカーのCMです」や「説明動画です」「インタビュー動画です」のように大まかな情報は来ますが、具体的に“何の商品で、何を作るか”までは知らないこともあります。
そのため、最初はかなり抽象度の高い状態からスタートして、進めながら詳細を詰めていくことが多いですね。
ありがとうございます。それでは次に、プロデューサー/PMの仕事をする上で一番心がけていること、重要だなと思うことを教えてください。
D:様々なプロダクションやプロデューサーがいる中で自分を頼ってくれたからには、やはり喜んでもらいたいし、次につながるようなものを作りたいと思いますね。
多少の利益には目をつぶってでも「続くものを作る」ことが大事かな、と個人的には考えています。
T:僕も同じで、お客さんと持続的な関係ができるような納品物や進行ができたらいいなと思っています。
あとは「信頼を生むこと」だと思います。
スケジュール通りに進行できるという安心感も大事ですし、最終的な仕上がりに対する期待感や納得感も大事です。その両方を理解してもらうことが、次につながる信頼になるのかなと考えています。
最終的に良いものが仕上がったとしても、その途中で大きなトラブルがあれば次につながらないし、逆に進行は問題なかったけど仕上がりに不満を抱かせてしまうと、同じく次にはつながらない。
だからこそ、持続的な関係を築くためには信頼が必要なんだな…と、今話しながら改めて思いました。
お二人とも、信頼関係や次につながるものづくりをすごく大事にされているんですね。それでは次に、PMの仕事をする上で一番大切だと思うことは何ですか?
K:大きなトラブルになりそうな状況だと感じたら、すぐ周りに相談することですね。
プロデューサーやスタッフ、監督など相手は様々ですが、然るべき方にすぐ連絡します。一人で抱え込むよりも、早めに相談して事故を防ぐ方が安心です。
状況によっては自分でも少し踏ん張って対応しつつ、相談しやすいタイミングを見つけて連絡します。
どうしても不安になったことがあって、夜中Dさんに電話をした際に「わかった、どうにかするよ」と返してくれたときは本当に心強かったです!
A:そうですね。報連相は本当に大事だと思いますし、それに加えてスタッフとの関係作りも欠かせないと思います。
失礼にならない範囲で親しみを込めて接し、いわゆる“懐に入り込む”ことが、現場を円滑に回すポイントです。
特別なことをする必要はなく、何度か会って相手のことを理解していくことや、明るく接することだけでも、自然と距離が近づくのではないかなと思います。
【“助け合い”で見える、プロデューサーとPMの本当の関係性】
現在、ノースショアにはプロデューサーが8人、PMは12人の方がいらっしゃいますよね。やはり、プロデューサーとPMで意見の相違があるときもあるんでしょうか。
K:よくあります!(笑)
ただ、仲はとても良くて、プロフェッショナルとしてそれぞれの意見が衝突することがあるというのが大前提です。
PM目線で言うと、プロデューサーがお客さんに優しすぎると感じることがあり、はっきり言ってほしいタイミングなのに…とヤキモキしてしまう瞬間もあります。
ですが、やはり最終的に道を示してくれるのはプロデューサーですね。その判断に何度も救われています。
T:プロデューサーの立場からすると、クライアントや代理店に強く言いづらい場面は確かにあります。相手との関係性や今後の進め方を踏まえて、どこまで踏み込むか慎重に判断しているんです。
ただその一方で、ここぞという場面ではしっかり意思を伝えて案件を前に進めるのもプロデューサーの役割だと思っています。
PMと意見が違うこともありますが、PMが現場の視点で背中を押してくれるからこそ、踏み込み方を調整できる。最終的には同じ方向を目指しているので、意見の違いも“より良くするためのプロセス”だと感じています。
プロデューサーとしてお仕事をされる中で、PMに助けられたなと感じた瞬間はどんなときですか?
D:制作進行がスムーズに回ったときですね。PMが現場の情報をきちんと把握してくれていると、プロデューサーとしても安心してクライアント対応や企画の調整に集中できます。
メインPMにほぼ全スタッフの情報が集まるので、プロデューサーが直接話す機会の少ない技術スタッフの状況もよく把握してくれていると思います。だから現場が円滑に回っているのを見て、「ああ、進行がうまくいってるな、次の仕事もこの調子でうまく行きそうだな」と安心できます。
PMの親しみやすさや距離感の取り方がすごく大事で、いないと現場は回らないなと実感します。
T:スタッフではなく、代理店やクライアントに褒められたときに「勝ったな」と思いますね。(笑)
例えば「ノースショアの制作部は撮影現場で素晴らしい動きをしますね」「あの方はすごいですね」と言われたり、撮影前のやり取りで個別に「優秀ですね」と評価されると、現場がうまく回っているなと実感します。
それが次の仕事につながる予感にもなりますし、やはり円滑に回せているなと感じられる瞬間ですね。
PMの方から見て、プロデューサーに支えられたなと思う瞬間はどんな時ですか。
K: 調整や確認で迷っているときに、すぐフォローしてくれたり、決められないことを先に判断していただける時は、本当に助かってます。特にクライアントや代理店とのやり取りで迷ったとき、方向性を示してくれるのがありがたいですね。
予算やスケジュールで悩んでいる時、「こうしたほうがいい」とプロデューサーが判断してくれると迷わず動けますし、現場で迷ったら、プロデューサーの判断に頼ることができるのは心強いです。
円滑な現場運営や情報把握はPMの強みですが、プロデューサーがそれを支えてくれることで、外部やクライアント対応に集中でき、案件全体がスムーズに進むと思っています!
A:トラブルが続き、スタッフへ何度も連絡しなければならない場面で自分から伝えるのが難しいと感じていたところ、プロデューサーが「俺から話そうか」と引き受けてくれ、「最終責任は自分が持つ」という覚悟を感じました。
また、外部スタッフとの調整で「ここまではできたが、ここは難しかった」と報告した際にも、「分かった、残りは任せてください」と対応してくれ、その姿勢がとても頼もしかったです。プロデューサーが前に出ることで、スタッフ側の受け止め方や重要度も大きく変わるのだと思います。
プロデューサーにとってのPM、またPMにとってのプロデューサーとは、どのような存在ですか?
D:案件を前に進めるための“もう一つの頭脳”であり、安心して挑戦できるパートナーです。
僕がノースショアに入った理由の一つは、PMを大切にする文化があると感じたからなんです。売上重視でプロデューサーばかりを増やし、PMが軽視されるというケースもありますが、PMがいないとプロデューサーの負担が大きくなり、持続的に働ける環境にならない。だからこそ、PMを大切にするというノースショアの姿勢には、とても共感しています。
プロデューサーはPMがいてこそ成り立つ。その実感が強まるばかりですね。
では、PMの視点ではいかがでしょうか?
K:戦友に近い存在だと思っています。
友達ではないけれど、同じゴールを目指して並走するパートナー。進め方が違って衝突することもありますが、その違いごと乗り越えられる関係でありたいです。
最前線で共に挑むからこそ、お互いを高め合える、そんな存在ですね。
【ノースショアという場所で得られるもの】
最後に、ノースショアで働く魅力について、各職種ごとに教えてください。
A:“協力し合える文化”がしっかり根づいていることです。
自走できるメンバーが多い中で、困っている人がいれば自然と助けに入る。その空気が現場にも伝わって、「雰囲気がいいね!」と外部のスタッフさんから言われることもあります。
PM同士も仲が良く、プロデューサーにも相談しやすい。さらに、働き方の管理や制度もチーフ陣がきちんと整えてくれているので、安心して働ける環境なのも魅力です。助け合えて、話しやすくて、働きやすい。それがノースショアの良さだと思います。
K:チーム制ではないのも、ノースショアの面白さですね。案件ごとに組む相手が変わるので、Tさんの次はDさんと組む…というように関わる人が広がり、仕事の幅も自然と広がります。
関わるメンバーが固定されないので、意見が食い違っても関係をこじらせにくく、ちょうどいい距離感を保つことができます。
案件を決める際、「やりたいです」と立候補することもできるし、プロデューサーに対して「それは違うと思います」と素直に言える関係でいられるのも魅力的ですね。
プロデューサーのお二人はいかがでしょうか?
D:PMと同じくですが、“話しやすい関係性”ですね。人が多いとギスギスしがちなものですが、ノースショアはそうならない。プロデューサー同士もよく話しますし、会社の文化として、オープンな雰囲気があると思います。
T:プロデューサーとPMが個々でつながっているのも、強みだと思います。
案件ごとに組む相手が変わることで色々な線が繋がり、組織としてしなやかで強い構造になっているのではないでしょうか。
加えて、ノースショアは“対等な関係”が基本になっているなと思うんです。上下関係が強いプロダクションもありますが、年次や職種を問わずフラットに話せる雰囲気があるというのは、ノースショアの魅力であり、強みでもあると感じます。
ありがとうございました!
【最後に】
いかがでしたでしょうか?
今回のインタビューでは、プロデューサーとPMという異なる立場から、現場を前に進めるための考え方や仕事への向き合い方について語っていただきました。
意見が食い違う場面でも相談し合い、最終的には同じゴールを見据えて判断する。
その積み重ねが、現場の安心感や信頼につながっているのかもしれません。
対話と助け合いを軸に進んできたこのカルチャーに共感いただける方はぜひ、次のノースショアを一緒につくっていける仲間としてジョインいただけると嬉しいです。
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