奏太 田中 - Wantedly Profile
1991年、共働きの両親のもとに一人っ子として生まれ、幼少期から孤独に過ごす時間が長かったため「家族の意味」に関心を抱く。 「結婚する前と後。見た目は何も変わらないのになぜ結婚するんだろう」 という疑問を持ちづつけながら学生時代を過ごし、2014年に大阪府立大学 ...
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こんにちは、マーケティングディレクターの疋田です。
「いま、結婚式の本質を問う」をコンセプトに、結婚式の本質を追求するオウンドメディア zero wedding way 。今回は社運をかけたメディア立ち上げへの決意と構想を、事業責任者である田中にインタビューさせていただきました。
ー オウンドメディアの立ち上げは、今回が3回目と聞きました。
入社して1年目の2014年に skina wedding というウェディング情報サイトを、2020年に好きなことに没頭するメディア skina inc を立ち上げました。100時間以上かけて約70記事ぐらい作りましたかね。
ですがいまはどちらも閉鎖して、zero wedding way に集中しようと思っています。覚悟が持てなかったんです、特に収益化に執着できなかった。
初めてのオウンドメディア skina wedding はずっと手探り状態で、必死で記事を書いても 2~3カ月は訪問数も伸びない、目の前には既存事業の仕事の山。結果、コンテンツづくりは後回し。
目先の仕事でいっぱいで、兼任には限界を感じましたね。いまは30名ほど社員がいますが、当時は15名もいなかったですから。
6年後に挑んだメディア skina inc でも勢いがあったのは最初の2カ月だけ。ほかの仕事の合間に記事を書くって、無理なんだなと気づきました。
その反省から「やるからには社運をかけてやる」と決めたんです。中途半端なことはしない、ちゃんとチームをつくって予算もつけて、必ず収益化するんだと。
ー なるほど、ちなみに過去のメディア運営はなぜ失敗したんでしょうか?
根本的には「覚悟がなかった」ことですが、具体的には「使命とチームワークが弱かった」ことです。
zero wedding way の記事作成をしていて気づいたのは、ユーザー心理への圧倒的な理解不足でした。
・なぜそのキーワードで検索したのか?
・どうすれば120%の満足に至るのか?
・何に悩み、憤りを感じているのか?
・我々だから提案できることは何か?
・なぜこのメディアは存在するのか?
つまるところ私たちのメディアは存在意義が不在でした。僕自身も漠然としたイメージしかなく、他のメンバーに使命は伝わらず目の前の仕事の優先順位に負けてしまった。
特に skina inc は2020年、1度目の緊急事態宣言により婚礼事業がほぼ運営できなくなったために急ごしらえのメディアでした。ミッションもヴィジョンも何一つ決めず、とにかく勢いだけでしたね。
また、当然いいコンテンツづくりには時間はかかります。メンバーの協力をひき出せなくなると記事づくりは一気に停滞しました。
弱小野球部が志を掲げる一人の名監督によって生まれ変わるように、メディアづくりはチームづくりなんだと痛感しました。ゆるぎない使命と強いチームワークが、強いメディアを育てるんだろうと思います。
ー 今回のメディアづくりでは具体的にどんな取り組みを?
大きくは三つあって、一つ目は「広告を使わない」ことです。
新ブランド zero wedding の集客目的の本メディアですが、SEO対策だけでの収益化を決めました。広告を使うと「最悪、広告を打てばなんとかなる」みたいな甘えがどこかにできてしまう。
だから、すべてのコストは人材とクリエイティブへの投資に回す決断をしました。宣言して、コンテンツの力だけで戦わざるをえない状況をつくる。
また、業界TOPのバズ部さん( https://bazubu.com/ )に1年間のSEOコンサルを依頼。初期投資や人件費も含めると1000万円以上の投資です。もうどこにも逃げ道がなくなってしまいました。
二つ目は「メディアの使命」を社員全員で決めたこと。僕と社長だけでスピーディに決める方法はやめて、すべての社員に情報を公開して「これなら、人生をかけてでもやりたい」と誇れる言葉を全員の意思で決めました。
三つ目は「強いチームワーク」をつくること。
全社員から公募した13名で毎週3回の企画ミーティングを行っています。「もちろん、俺も書くよ」と、社長の一言もとても心強かった。バズ部さんとの打ち合わせも、社外パートナーとは思えないほどいつも白熱してます。
ちなみに、社員の前で「社運をかけて、このメディアをやりたいんだ」とプレゼンした結果、2年目のメンバーが手を挙げてくれたことがとても嬉しかったんです。
小さな背中で必死に会社を背負ってくれてるんだと。だからこそ、是が非でも成功させる決意も強くなりました。
ー 最後にこれからの意気込みをお願いします。
スキナで7年やってわかったのは、ほんとの差別化はかっこ悪いの先にしかないってことです。マーケティング手法って流行り廃りが非常に激しくて、聞こえのいいテクニックに飛びついたことは何度もあります。
でも結局のところ、高い成果につながるのは王道のやり方だけなんですよね。地道な努力をこつこつと、決めたことを愚直に淡々とやり続けられるか。見た目にはかっこよく映らないことばかりですが、ここが本質だと思います。大きく遠回りしましたが、やっと入口に立てた気がします。
zero wedding way は6月中旬のリリースを目指していますが、正直ペースは悪いです。ウェディングプランナーが執筆をしていたり、兼任でライターをしているメンバーが大半だからです。
いまはメディア事業の専任チームをつくるべく、マーケティングディレクターやコンテンツライターの採用が課題です。
社運をかけたこの挑戦、参加してくれる方には僕が7年かけて培ったマーケティングノウハウ、すべてを託して会社を背負う存在となってくれることを期待したいですね。
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