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グローバルな環境で働きたいソフトウェアエンジニア求む。世界中に拠点を持つトプコンならではの成長環境

「『医』『食』『住』に関する社会的課題を解決し、豊かな社会づくりに貢献する」を経営理念に掲げるトプコン。今年創業90周年を迎える当社は更なる事業拡大をはかるため、近年キャリア採用を活発に行っており、直近3年間のキャリア入社者は100名を超えています。

そのなかでも、積極的に採用しているのがソフトウェアエンジニア。ハードウェアメーカーのトプコンがなぜ?と思われるかもしれませんが、実はトプコンは近年ソフトウェア開発を強化しており、2020年、2021年と2年連続で経済産業省が定める「DX銘柄」に選定されています。

そこで今回は、『住』『食』領域のソフトウェア開発を担うスマートインフラ製品システム部のソフトウェアエンジニア3名にトプコンで働くやりがいや魅力をインタビュー。スマートインフラ製品のソフトウェア開発を率いる部長の三島に加え、2人のエンジニアに語ってもらいました。


それぞれがトプコンへのジョインした決め手とは

―まずは三島さんがトプコンに入社した経緯を聞かせてください。

三島:私は学生時代に電気科で光学を専攻しており、ものづくりの仕事に携わりたいと思い測量機器を扱っているソキアという会社に入社しました。後にソキアが同業のトプコンに統合されて転籍し今に至ります。トプコンに入社後しばらくは電気設計の仕事をしていましたが、米国での海外赴任中にソフト開発も経験し、帰国後にソフトウェア開発部長を任されています。

―佐藤さんはいかがでしょうか?

佐藤:私は新卒でSIerに入社し、2020年にトプコンに転職しました。転職を考えたきっかけは2つあり、一つはワークライフバランスを見直したかったこと。より自分に合った働き方ができる会社を探そうと思ったのです。

もう一つは、より上流の仕事にチャレンジしたかったため。前職では開発しかできなかったので、企画や要件定義など仕事の幅を広げたいと思ったのです。上流の仕事にチャレンジできる会社はいくつかあったものの、その中でトプコンを選んだのは、面接での三島さんの話に惹かれたから。

「トプコンにおける上流の仕事というのは、お客様から要望を引き出して、それを分析するところからだよ」と。企画や要件定義が最も上流だと思っていた私は、その話を聞いた時に「この会社なら自分の期待以上の仕事ができそうだ」と転職を決めました。

また、会社のニーズが私のキャリアとマッチしたのも大きな要因です。私は前職でIoT技術の開発をしていて、トプコンがいま注力している測量機器と繋げるアプリケーションの開発に自分の経験を活かせると思えたことも転職を決める後押しになりました。

―実際に入社してから期待していた仕事ができているか教えて下さい。

佐藤:期待していた通りの仕事ができています。私は開発の立場として、現場でお客様の声を聞いたり、企画部と連携しながら仕様検討を担っています。お客様の声をもとに、どんな製品を作るか考えるのが面白いですね。

―小松さんはいかがでしょうか?

小松:私は2020年4月に新卒でトプコンに入社しました。トプコンに入社したのは「ものづくり」に興味を持ったからです。

私は大学院で地理学を専攻しており、研究では測量にも携わるので、測量機器を開発しているトプコンの社名は知っていました。研究室の同期の多くは、測量機器を「使う」会社に就職したのですが、私は測量機器を「作る」側になってみたいと思ったのです。

学生時代に使っていたトプコンの測量機器はプロ向けで、初心者にとっては扱いにくいもの。「もっと気軽に使えるものがあればいいのに」と考え、トプコンで製品開発に携わりたいと思ったのです。


急速にデジタル化が進む建設業界。トプコンの現状は?

―トプコンがソフトウェア開発に注力している背景を聞かせてください。

三島:まずは業界全体の現状からお話します。これまでハードウェアを中心に進められてきた測量・土木・建築業界のデジタル化が、昨今のスマートフォンの普及と共に、より実現に近づいている事を実感しています。今や誰もがスマホを使うようになり、生活のなかでもアプリやソフトウェアを使うのも当たり前になりました。ITに疎い人でも、簡単なアプリなら使えますよね。そのような変化のおかげで、測量・土木・建築業界でもイノベーションが急速に進んでいるのです。

現在、トプコンはソフトウェアの売上を伸ばそうと取り組んでいますが、現状はソフトウェアの売上比率はまだ低い状況です。ただ逆に捉えれば、大きなポテンシャルを持っているということができます。今後更にソフトウェア開発が進めば、会社の売上を飛躍的に拡大することができるのですから。そのような目標を持って、ソフトウェアエンジニアの採用に注力しているのです。

―「建設現場のデジタル化」があまりピンときていないのですが、例えば現場はどのように変わっているのでしょうか。

三島:例えば、建設現場で図面に基づいて地面に杭を打つ際に、従来はコンベックス*1やトランシット*2を使って手作業で指示をしていました。しかし、当社のソフトウェアとハードウェアを使えばデジタルに精密な計測ができますし、また計測した後の現場のデータもソフトウェアで様々な加工ができるようになってきています。

これまでは「点」の情報でしかなかった座標を、ソフトウェアによって「図面」や「立体モデル」に起こすことができるようになり格段にワークフローが効率化されています。これはあくまでも一例ですが、当社の製品は建設現場のあらゆるシーンにおいてデジタル化を実現し、生産性の向上に繋げていくことを目指しています。

*1 メジャーの一種。主に工事現場などで物のサイズや、距離などを測定する際に使用する。

*2 角度を計測する測量機器の一種。https://www.topcon.co.jp/positioning/products/product/level/


メンバーのやりたいことを重視した教育。最近は「社内コンペ」の取り組みも

―社員の教育環境についても聞いていきたいと思います。特に文系出身の小松さんは、どのように開発技術を習得してきたのか教えて下さい。

小松:私はプログラミング未経験で入社してから、3ヶ月に渡る研修を経て実装作業を任されるようになりました。入社時はソースコードを見てもさっぱりわからなくて、プログラミングができるか不安でした。ただ、先輩たちに「わからない」といえば優しく教えてくれるので成長することができました。「わからない」と言っても許される環境に随分救われましたね。

今では、空間や構造物を3Dスキャンして点群データを取る「3Dスキャナー」という製品で取得したデータを加工するソフトウェアの新機能開発を担当しています。

―未経験からわずか2年でそんな仕事を任されているのですね。そんなに早く成長できるトプコンの教育環境について、大事にしていることがあれば教えてください。

三島:小松さんがそれだけ成長できたのは、自身の努力と熱意の賜物だと思いますが、会社としてもメンバーが成長しやすい環境づくりを意識しています。最も重要視しているのは、本人の希望をできる限り叶えてあげること。

入社したときから、メンバーがどんな特性や志向を持っているのかを細かくヒアリングし、出来る限り希望に沿った業務を行えるよう、コミュニケーションを取っています。キャリア入社の方は、異業界から入社する方のほうが多いので、1~2人がトレーナーとして業界知識を習得できるようサポートしながら細やかな指導ができるような環境を整えています。

―プログラミング経験のある方なら、すぐに活躍できるものでしょうか。

三島:プログラミングを習得する時間は省けますが、いきなり活躍できるわけではありません。プログラミング経験はあっても本当に現場で求められるものを作るのは難しいからです。

そのため、私はエンジニアもできるだけ現場に足を運ぶよう話しています。製品がどのように使われているのか自分の眼で見れば、何を作ればいいかイメージが湧きますし、現場の方たちは忌憚のないフィードバックをくれます。現場によく足を運ぶ人ほど、早く成長しているように感じますね。

―メンバーの希望を大事にしているとのことですが、どんな希望を持って入社する人が多いか教えて下さい。

三島:最近はAIや画像処理技術に興味を持って応募いただく方が多いですね。しかし、私たちもAIや画像処理技術は扱っているものの、AIだけをやりたい人だと希望に応えるのは難しいかもしれません。

それでも、メンバーそれぞれのやりたいことをできる限り叶えるためにも、昨年から「アプリコンペ」を始めました。今のところは年2回、有志が集まってチームを組み、自分たちの好きなテーマでソフトウェアを作ってプレゼンを行うのです。

取り組みを始めてから1年しか経っていないので確かな実績はありませんが、面白いテーマがあれば企画部門とシェアして製品化に向けて動く予定です。今後、コンペ発の事業が立ち上がるようになると面白いですね。

ちなみに佐藤と小松もコンペに参加してくれました。

―お二人はどんなテーマで発表したのでしょうか。

佐藤:私は光学技術を使って、簡単に垂直に測量する機能を作りました。測量の際に2点の距離を測るには、地面から垂直な点を測らなければいけないのですが、棒を垂直に立てるのは意外に難しいもの。その作業をデジタルの力で簡単に行えるようにしたのです。

小松:私は2回参加していて、1回目はARを使って農作物の生育状況を確認するアプリを開発しました。既存製品では衛星写真で合成された地図に生育状況のデータを反映させてPCで確認するのですが、私が開発したのは農場でスマホをかざすとARで農作物の状況を把握できるアプリです。

2回目に発表したのは「3Dマウス」。PCを操作する際にマウスを使うと思うのですが、私が開発したのは体の動きでマウスを操作するアプリです。ウェブカメラで体の動作を画像認識して、それぞれ決まった動きに対して決められた操作が行えるというものです。

先輩や同僚と3人のチームを組んで、意見を交わしながら開発していきました。


世界に数多くの拠点を構えるトプコンならではの、刺激的な働き方とは

―トプコンでは海外でも経験を積めるそうですね。どのような仕事ができるのか教えて下さい。

三島:トプコンはアメリカを中心に、スペイン、イタリア、オーストラリア、ロシア等、海外に10を超える開発拠点を持っており、頻繁にコミュニケーションをとっています。

それぞれの専門性の高い技術開発を行っていますので、その技術を共有することで、お互いの技術力を高めあっているのです。

オンラインでコミュニケーションする以外にも、実際にメンバーが海外拠点に出向することも珍しくありません。2~3年に渡って海外のチームと一緒に開発し、帰ってからも共同開発の際にフロントに立ってもらいます。私もカリフォルニアの拠点にいたことがありますし、そのおかげで大きく成長できました。

―なぜ海外で働くと成長できるのでしょうか。

三島:海外では最先端の開発手法やツールを取り入れていますし、様々な国の事情についての情報を取り込むことができるからですね。例えば私がいたカリフォルニアは、シリコンバレーの会社から技術提案されることも多く、常に新しい技術の情報が入ってきます。私も提案を聞くことがあり、自分の専門以外の話を聞くことで視野が大きく広がりました。

また、海外の働き方を見ることで、仕事への姿勢も変わります。アメリカでは年俸制が一般的なので、時間の使い方が自由な一方で、成果を出さなければ給料が下がったり、仕事を失うことも珍しくありません。そのため、誰もが自分のスキルを磨くのに意欲的で、それを見て私も触発されました。

―どうすれば海外で働けるのか聞かせてください。

三島:意欲のある人を優先して海外に出向してもらっているので、まずは「海外に行きたい」と宣言することです。あとはチーム次第ですね。チームによって海外との交流が多いチームとそうでもないチームがあるので、交流の多いチームにいた方が行ける確率は高くはなります。

そのため、もしも海外に行きたい人がいたら、海外と交流の多いチームに異動するなどして調整しています。今後はしっかりローテーションを組んで、行きたい人に平等にチャンスが回るようにしていきたいですね。

―最後に、トプコンに興味を持った方へのメッセージをお願いします。

佐藤:トプコンの仕事の面白いところは、お客様の声を生で聞き、自分で解決策を考え、それを実現できるところです。職場の空気としてもその取り組みを全面的に応援してくれるのも嬉しいですね。

例えば、自分のアイデアを製品にするには、いろんな部署にプレゼンをしなければなりません。トプコンではどの部署に話をしにいっても、嫌な顔せず話を聞いてくれますし、真摯にフィードバックしてくれます。それによって新しい人のつながりも増えます。「あの部署のあの人に話を聞きにいくといいよ」と繋いでくれる人が多いのも特徴だと思います。

また、トプコンは本社に製・販・技の一通りの機能をおいていて、お客様の要望を聞くコールセンターも同じ敷地内にあるので、そこはアイデアの宝庫。自分たちでは引き出せないお客様の要望を吸い出してくれるので、自分では気づけない発見がたくさんあります。BtoBでそのような取り組みをしている会社は少ないと思うので「自分で何か作りたい」と思っている方にとっては、とてもやりがいのある会社だと思います。


小松:私は当初就職活動でメーカーは見ていなかったですし、トプコンという会社も知りませんでした。正直、第一印象は古くさい会社なのかなと思っていました(笑)ただ選考を通して、海外に約70社のグループ会社があって英語で仕事ができて、色々とチャレンジを後押ししてくれる環境であることを知って、入社を決めました。

実際に、海外とのやりとりは多く「朝出社してすぐにアメリカのチームとオンラインで会議し、夕方にはスペインのメンバーと話す」なんて日も珍しくありません。それはとても刺激的なので、グローバルに働きたいと思っている方はぜひ話を聞きに来てみてください。

佐藤:僕も小松さんと同じように入社前は考え方が古そうな印象を受けていましたね(笑)ただ実際は在宅勤務やフレックスタイム等の働き方にも柔軟に対応していて、魅力に感じています。

三島:通常、メーカーがソフトウェアを作るとなれば、ハードウェアの仕様に合わせて作るのが一般的です。しかし、トプコンなら「こんなソフトウェアを作りたいので、こんなセンサーを作ってくれませんか」とソフトウェアありきでハードウェアを作ることも可能です。

特に私のチームでは、メンバーに「ソフトウェアからハードウェアを変えていこう」と日頃から言っています。これまではハードウェア側から「こんなソフトウェアを作って」と言われてきましたが、これからは私たちから「ハードウェアはこうあるべき」と提示していきたいのです。それは結果的に、ハードウェアの事業を飛躍させることにも繋がるでしょう。

文系理系関係なく、自分のアイデアで世の中の仕組みを変えたいと思っている方はぜひ参画してほしいと思います。特にトプコンは建設業界における国際規格の標準化にも関わっています。何か業界で新しい動向があれば海外チームと最新情報を共有しながら、切磋琢磨できます。世界をフィールドに活躍してみたい方にとって、これほど刺激的な環境はないのではないでしょうか。

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