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1000人とキャリア面談してわかった、ベンチャーで活躍する人の共通点とは?

はじめに

こんにちは、X Mile株式会社COOの渡邉です。

X Mileは「令和を代表するメガベンチャーを創る」というミッションの下、
ノンデスク産業をDXする社会貢献性の高い事業に軸足を置いて事業を展開しています。

今回の記事では、”キャリア選択の仕方”に関するコラムを書かせていただきました。
というのも、これまでの人事面接やキャリア面談の経験から、以下のような問題意識を痛烈に感じています。

・義務教育の機能不全による、日本全体のキャリア観醸成度の低さ
・キャリア醸成度の低さにより、転職市場自体の流動性の悪化
・転職市場の流動性の低さによる、日本全体の雇用環境の悪化及び停滞
・上記による、新産業の深刻な人材不足と、それによるGDP悪化及び停滞

要約すると、「キャリアに対する考えが日本全体で深まっておらず、そうであるが故に日本全体のGDPや雇用環境が改善されていない」ということです。

別の言い方をすると、「キャリアを考えられていない人は、足元を見られる」ということです。相場への理解がないと見られれば、給与も下げられてしまう、という力学が常に資本主義では働いています。

大手の方がベンチャーより安月給なのに、大手の方が採用がうまくいっているのは、そういう背景があります。キャリアを考えられていない人は、「なんとなく、大手」という選び方をしますので、大手側としてはその中から選びさえすれば良い、という状態です。なので、給与を下げても採用できてしまう、ということです。

これは、労働者側にとっては明らかに良くないことです。
そして中長期で言えば、日本全体にとって良くない。

私たちは私たち自身の力で、キャリアを選び取り、雇用をもぎ取らなければならない。
それができないと、いつまでも「安く買われてしまう」ことになりかねないのです。

これまで私は、人材系のキャリアを中心に歩んで来ました。

その中で大手・メガベンチャー・スタートアップ、すべての企業規模の会社での経験して、人事・キャリアアドバイザーとしてキャリア面談を数多くしてきました。その中で感じたことをまとめた記事になっていますので、ご一読いただけると嬉しいです。

P.S. ツイッターでもキャリアや組織に関することについて呟いていますので、興味のある方はご覧くださいませ。https://twitter.com/watabe0610


目次
はじめに
1. 毎年1000名キャリア面談をして気づいた日本全体の「キャリア観不足問題」
2. ベンチャーで活躍する人の共通点とは?
3. 同時に変えなければならない「選択肢の少なさ」という社会問題
さいごに - キャリア分析しませんか?

1. 毎年1000名キャリア面談をして気づいた日本全体の「キャリア観不足問題」

私は、学生時代を含め、毎年1000名の学生さん、社会人の方とお話をしてキャリアの相談を行ってきました。

18歳から70代の方まで、年齢も性別も経歴も様々でした。ご相談されたい悩みも千差万別です。

「転職活動をしても、どの会社が自分に合ってるかよくわからない」

「実は最近結婚したから、より安定して稼げる仕事に就きたい」

「体が結構弱いんですが、私でもベンチャーにチャレンジできるでしょうか……」

「成長したいと思っているものの、実際ベンチャーは労働環境的に問題ないのか」

私が対応させていただくキャリア面談では、相談者の方のお話を聞きながら、その方のスキルや経験はもちろん、人となりや今後の展望、描きたいライフスタイルなど、あらゆる観点からその方のご要望を伺うようにしています。

こうしてキャリア面談をする中で、あることに気づきました。

それは、将来的にベンチャーで活躍するには「ある共通点」のようなものがあるということです。


X Mile株式会社(クロスマイル)
X Mile株式会社のコーポレートサイトです。X Mileへのご応募をお考えの方や投資家の方向けに情報公開をしています。
https://www.xmile.co.jp/
キャリアアドバイザー
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◆会社のMission/Vision X Mile (クロスマイル) は「令和を代表するメガベンチャーを創る」というMissionを掲げ、「社会生活の基盤、ノンデスク産業を支える」というビジョンの実現を目指し、事業拡大しています。 ◆X Mile について Forbes代表紹介記事:https://forbesjapan.com/articles/detail/46467 採用ピッチ資料:https://speakerdeck.com/xmile/recruit カルチャーブック:https://speakerdeck.com/xmile/culture-book ◆サービス内容 □SaaS事業部 100兆円の巨大なノンデスク産業の様々な課題を解決するVertical SaaSを事業推進するチーム □HRプラットフォーム事業部 ノンデスクワーカーの働き方を支える転職支援サイト「X Work」を全国運営中 https://x-work.jp/ □新規事業部 ノンデスク産業のDXを推進するプロダクトを立案・事業開発を行う ※現在、5つの新規事業を展開中
X Mile株式会社

2. ベンチャーで活躍する人の共通点とは?

毎年1000名以上の方のキャリア面談を経験して思ったのは、ベンチャーに向かう人はなんだか共通点があるということ。

ベンチャーにいくような人は、「何かしらの目的意識」を持っている人が多いです。

「いつも人より劣っている気がしてしまう。周りよりも速く成長したいんです」

「前職は年齢が離れている年上の人が多く、安定思考で成長欲求が薄い環境でした。もっと若い組織で成長を重視して働きたいんです」

「僕はアートが好きだから、アートをもっと日本文化として根付かせたい」

「私はマーケターとして、もっとSEOのスキルを重点的に学んで成長したい。そのためには裁量がある場所で、自分が考えた施策を会社のお金を使ってスピーディに実践したい」

いろんな方と会ってお話ししますが、明確な目的意識を持っている方もいれば、自分のあり方を探そうと模索している途中の人もいます。中にはふわっとベンチャーいいな、と考えている人もいます。

個人的には、自己実現の方法として、ベンチャー(あるいは起業)という選択肢があった方が良いと思っています。漠然とでも「こうありたい」という自分があれば、カジュアルにベンチャー転職という選択肢をとっていいんじゃないでしょうか。

ベンチャーについて詳しくなかったとしても、それほど大きな問題はないというのが、これまで人事をやってきての実感です。

重要だと思うのは、「何かしら、自分の中で明確に目的(=思考の方向性、ミッション)を持つこと」だと思っています。

ベンチャーでは常に、スピーディな成長を求められます。スピーディな成長とはつまるところ「自身の課題に向き合う頻度が、他の人よりも多い」ということです。誰しも自分の課題に向き合うのは、一定のストレスがかかることなので、自分の中で何か自分なりに信じられるものがないと、これに向き合うのが大変になります。

自分の中の目的がない人は、やたらと愚痴が多くなるか、過剰に悩んだりビクビクしたりする傾向にあると感じます。自分で自分のことを評価する基準を持たない人は、どうしても他者からの評価に過剰に一喜一憂するような構造になってしまうからです。(人はなんらかの自身に対する評価を咀嚼して、自己認識・自我を形成しているため)

だから、変にブレないためにも、

何か自分なりの目的を持つというのは非常に大切です。

なので、客観的な自己理解がある人は、自分の転職の目的や方向性について、自分なりの答えを持っています。

なので、転職を考えている方は、「自分は何がしたいんだろう」「何が解決したくて転職しようと思っているんだろう」と、一度立ち止まって考えてみてください。

また、こうした目的理解・自己理解は、自己分析的な思考フレームワークを使ってセットすることが可能です。「Will Can Mustシート」などは非常に整理に役立つフレームワークなので、騙されたと思って一度試してみていただければと思います。

【ビジネス用語】Will・Can・Mustとは?【ビジネスパーソンの考え方】 | 株式会社日本若者転職支援センター
「Will・Can・Must」という言葉を聞いたことがありますか? それぞれの単語は中学校で習う簡単な英単語ですが、「Will・Can・Must」をワンセットとしたビジネス用語が存在しています。 今回は、この「Will・Can・Must」についてご紹介します。 「Will・Can・Must」とは、ビジネスにおける一つの考え方(=フレームワーク)です。 ...
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誤解がないようにあえてお伝えしますが、こうした自分なりの目的も「入社してから決める」というのでも、自分としてはありだと思っています。結局のところ、目的を決めることの目的は「迷わないため」だからです。

そのように割り切れているのであれば、全く問題ありません。目的理解は、どんな環境でもストレスなく働くための第一歩です。

3. 同時に変えなければならない「選択肢の少なさ」という社会問題

ここまであたかも、日本人全体の「キャリア観不足」が全ての問題の根源であるかのように書かれているかに見えますが、同時に、いやそれ以上に問題なのは、社会におけるキャリア的な選択肢の狭さ、少なさです。

学歴による雇用の差、ジェンダーによる雇用の差(雇用機会均等法はあるものの)、人種や信条による差別、また、両親の世帯年収や社会資本の保有状況による埋められない雇用の差などが、道徳的には論外であるにもかかわらず、統計数値を見ると事実、存在しているように見えます。

多様性や雇用機会の均等は、真の意味で、経営者としての度量が試されるトピックだと考えています。

誰にとっても働きやすい会社を作る。その上で、どの会社よりもビジネスとして成功させる。
自社の利益だけでなく、全てのステークホルダーや周辺の地域にまで還元していく。

これはやはり現状、多くの経営者にとって「綺麗事」と鼻で笑われるようなフレーズになっているのではないかと思います。

でも、綺麗事ではなく、真の意味でのサステナブルなDE&Iをどうやって実現するかを考えていかなければなりません。グローバルに入り混じり合う社会の中で、どう人と人とがその違いを正しく認め、コラボレーションしていくかデザインする。特に、人口減少社会に置かれている日本は、そのことについてよくよく真剣に考えなければ未来はないと思います。

我々は、向こう10年、20年かけて取り組んでいきたいと思っています。

そして、我々がその代表として、次世代型企業のロールモデルになる。成功事例を失敗事例も含めて資産とし、もっとインクルーシブな会社を増やし、キャリア的な選択肢の幅も広げ、自在に選び取れるようにする。

自分はこれをX Mileでやりたいと思っています。皆さんにも助けてもらえると、とても嬉しいなと思っています。

X Mile株式会社(クロスマイル)
X Mile株式会社のコーポレートサイトです。X Mileへのご応募をお考えの方や投資家の方向けに情報公開をしています。
https://www.xmile.co.jp/

さいごに

まず、長文にも関わらず最後まで目を通していただきありがとうございました。

結論としては、自己理解が高い人は、ベンチャーで活躍しやすいしブレない、ということでした。
そして、自己理解は後から底上げできる、ということについても触れました。

最後には日本全体の問題と、渡邉がやりたいことについても少しだけ触れさせていただきました。

一番言いたいのは、「キャリア教育が少ないからこそ、キャリアと真剣に向き合ってくれる会社は超貴重」だということです。

X Mileでは入社後も継続して、メンバーのキャリア育成の助けとして、1on1やキャリア面談を定期的に行っています。この記事で紹介させていただいたフレームワークも実際に活用しているものです。

X Mileにはまだ興味があるかわからないけど、カジュアル面談はしてみたいという方は、以下からご応募くださいませ。

また、X Mileに興味をお持ちいただけた方もこちらからご応募いただけるようになっています。

面接でも、カジュアル面談でも、何かしらの形でお話しできるのを楽しみにしています。

よろしくお願いいたします。

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