アートや伝統文化を深く愛する会計士、淺井さん。なんと2度も山内会計の門戸を叩き入社してくれました。入社から半年たった今の心境を聞いてみました!

―いきなりですが、淺井さんは最近、絵画作品を買われたみたいですね。油画に見えますが・・・、2本の刷毛が白い絵の具をたっぷりとキャンバスに滑らせた後を、小さなスキーヤーが1人颯爽と滑走している、立体的で面白い作品ですね。

はい、今回購入した作品は、山内会計での仕事にも慣れてきて、「この領域でこのまま突き進んでいくぞ!!」という想いをスキーヤーの滑走が鼓舞してくれているような気がして購入に至りました。

Golsa Golchini《The Moon Rider》2020年 Mixed media on canvas 30cm×30cm

・・・ちなみに、同じ作家の作品を山内会計に入る際にも購入しています。

―入る際に購入した作品は、段ボール地に、これまた刷毛でひと塗りしたような青い水の流れがあって、飛び込み台に上った水着姿の男性がその流れを覗き込んでいますね。

この作品も入社時の環境が変化することへの不安と期待を表しているようで。「思い切って飛び込め!そして、荒々しくも美しい流れに乗って、お前にしか描けないキャリアを切り拓け!」と言われているような気がしました。

Golsa Golchini《A Fresh Tongue》2019年 Mixed media on cardboard 45cm×45cm

僕は、4~5年くらい前からアートを購入するようになった新米のアートコレクターなんですけど、この2つの作品からもわかる通り、僕が蒐集している作品は、自分自身と向き合うための装置としての役割が強い。アートって色んな役割があると思うんですけど、みんなそれぞれ捉え方が違って面白いですよね。

―なるほど!淺井さんと作品の歴史が垣間見れた気がして面白いです。そんな淺井さんが山内会計に入社したきっかけは何だったんでしょうか?

事務所を知ったきっかけは、テレビ番組の『情熱大陸』に、水野祐弁護士が出ていて、士業の方が文化・芸術分野を専門に仕事をしていることを知り関心を持ったのがきっかけです。こういう生き方もあるんだなって気付いて。それで、もしやと思って「会計士、芸術」で検索して調べたら、山内会計のHPに行き当たりました。

―いつから芸術には興味を持ったんですか?

幼いころからです。実は僕は双子の兄なんですけど、どういうわけか両親が僕たちを別々の方向に育てたんですね。弟には野球やサッカーなどのスポーツをやらせて、一方、僕にはピアノ、和太鼓などの芸術方面の習い事を。そのせいか自然と小さいころから音楽が好きだったし、美術館や博物館にも親しんでいました。

―そんな中、なぜ会計士を目指したんでしょう?

やりたいことを見つけるためでしょうか。実は、大学を選ぶ際も、学ぶ前に学部や専攻を決めることができなくて、リベラルアーツを掲げ、広く色々なことを学べるICUを選んだという経緯があります。それと同じで就職活動の時期になったとき、色々な仕事がありすぎて選べない!となったんですね(笑)
そんな時、会計士の監査業務は、監査人という立場ではありますが、色々な業種の会社に携わることができると知って、だったら会計士になって、いろんな会社を見て、やりたいことを探そう、と。
それでも、文化芸術という領域はそのころから頭の中にありました。大学を卒業して会計士試験の受験生の時もギャラリーでアルバイトをしていましたし。受からなかったらこのままでもいいかもと思ったこともあります(笑)。

―なるほど(笑)。試験に合格したあと、山内会計に来る前はどんなお仕事をしていましたか?

まず大手監査法人で監査業務に従事しました。大手製薬会社をメインで担当していましたね。ちょうどIFRS導入時期で、慌ただしくもとても充実した毎日でした。他にもレコード会社なんかも担当していて、「文化・芸術領域×会計士」という道を意識したきっかけだったかもしれません。
そんな時に、山内会計を見つけて応募に至りました。しかし当時は、税務未経験だったため残念ながら不採用となりました。「だったら税務経験積んでもう一回応募してやる!」と思い、税理士法人への転職を決意しました。昔から負けず嫌いで(笑)。
将来的には山内会計へ応募することを見越した税理士法人への転職だったのですが、僕が所属していたのは、M&Aと国際税務をメインに行う部署でした。M&Aの際の税務デューデリジェンスや、グローバル企業の海外進出の際の税務スキーム、タックスヘイブンの検討など色々なアドバイザリー業務を経験させてもらえました。タイトな案件だと、連日タクシー帰りが続くということもザラでしたが、海外メンバーファームと連携しながらプロジェクトを進めていくという経験はとても有意義でした。
そして、そういった税務経験を積んだのち、もう一度山内会計に応募し、入所が決まりました。

―おぉ~、弊所に来るまでの淺井さんの道のり、とても熱意を感じます・・・!その当時のお仕事と、山内会計の仕事の違いはありますか?

まず、仕事のスピード感ですね。山内会計ではメッセンジャーやslackなどを使っているのでクライアントやメンバーとのコミュニケーションがスピーディーです。前職では形式的な手続きも多かったので、この点は非常にやりやすいです。クライアントにスタートアップが多いので、迅速なレスポンスはクライアントの価値にもなっていると思います。
あとは、クライアントとの密な関係性。前職の監査法人及び税理士法人は規模の大きいクライアントが多かったのですが、そういった会社は当然専門の会計・税務部隊がいます。そういう場合、コミュニケーションは会計・税務の話のみを求められ、また僕たちもそこだけを考えれば良かったのですが、今は直接経営者と接することが多いので、会計・税務の枠を超えてビジネス全体を俯瞰する視点が重要だと感じます。また経営者自身がアーティストやクリエイターであることも多いので、クリエイティブに対する圧倒的な熱量を日々感じることができます。そういった方たちの思考に仕事を通して触れられるというのは他では得難い経験ではないでしょうか。

―山内会計の所内の雰囲気はどう感じていますか?

メンバーは本当に面白い人ばかりです。色んなバックグラウンドの人がいて、プロフィール見ただけじゃ、会計事務所だと思えないくらい。もちろん文化・芸術を愛するという点ではみんな共通しているけど、ファッション、音楽、アート、映画、漫画など、みんな好きな分野が違うので日々新しい刺激も受けています。職場の何気ない雑談でそういう話ができるのってすごく幸せなことだと思いますね。



―淺井さんは一方で、仕事の傍ら、大学院でアートマネジメントの勉強もされてますよね。

はい。現在、慶應大学大学院の修士2年でアートマネジメントを専攻しています。芸術経営において必要とされる諸領域の知識やスキルを身につけることを目標とした分野です。授業は、非営利組織論、組織理論と組織行動論、マーケティング、ファンドレイジング、文化政策、芸術関連法規、ケース・メソッドなどから構成されていて、各領域で活躍する学者や実務家の方々に指導いただいています。この文化・芸術という領域でキャリアを形成していく上で、体系的にアートマネジメントを学びたいと思ったのが進学のきっかけです。
専攻の特徴は、非営利組織に焦点が置かれていることですね。なので、仕事も大学も文化芸術領域を対象にしているという点では同じですが、仕事は現状営利企業が大半なので、営利・非営利という軸で見れば全く別物です。
営利企業の究極的な目標は株主価値向上ですが、非営利組織の場合、それは「ミッション」です。例えば美術館の役割を考えたとき、収益最大化はミッション達成につながらないケースもあります。ミッションが「広く国民に文化・芸術を広める」ことであれば、来館者数の増加が目指すべき戦略になるかもしれません。そういったミッションドリブンな視座は大学院に進学する前の自分に欠落していた部分です。教授にも「それでミッションは考えた?また利益のことばっかり考えてるよね」と何度言われたかしれません(笑)。
今後の目標としては大学院での研究と実務を融合して行きたいですね。特に美術館をといった非営利組織の運営へのサポートに関心があります。

―研究とお仕事と・・・熱意に頭が下がります。ほか、今後やりたい仕事はありますか?

そうですね、あとは旅館やホテルが好きで。だからそういった仕事にも携わりたいという夢もあります。実は、会計士受験生のころ軽井沢の星野リゾートで住み込みアルバイトしていたこともありました。

―その話は、はじめて聞きました。どうしてそこでアルバイトしようと思ったんですか?

モダンな外資ホテルもかっこよくて好きですけど、地方の歴史ある旅館やホテルに、より心惹かれます。星野リゾートは、「星のや」のように一から開発を手掛けるブランドもありますがが、「界」のように伝統ある旅館を買収して、新しく生まれ変わらせているブランドもあります。僕は、特に後者の伝統や文化をどう引き継いで、どう新しくしていくのかということに興味がありました。

―「文化」ということで山内会計の領域と重なるわけですね。

はい、そう考えています。例えば、一番好きな宿は?と聞かれたら修善寺の「あさば」を挙げます。500年以上続く日本最古の旅館です。数寄屋の手法による建築、水面に浮かぶように配された能舞台、そこで行われる能楽、狂言、文楽などの伝統芸能、当主の蒐集した骨董・美術品、地産の食材にこだわった料理、修善寺の豊かな自然や地域の人々との共生、あるいはそこで働く人のもてなし、そのひとつひとつに文化が息づいています。
そういう意味で、「宿」は、単に宿泊するという機能を超えて、様々な文化が集積している場所だと考えています。その文化を守り、受け継いでいくために、僕たちのような専門家ができることってたくさんあるんじゃないかなぁと思いますし、その担い手のひとりになっていければと。

―淺井さんのこれからが楽しみですね・・・!では最後に、いま弊所に興味を持ってくださっている方にメッセージをお願いします!

僕の気に入っている理論にサイモン・シネック氏の提唱したゴールデン・サークル理論というものがあります。「人は”how”(どのように)や”what”(何を)ではなく、”why”(なぜ)に心を動かされる」というものです。まず”why”がないと、いかに優れた”how”や”what”を持っていても人には響かない。
山内会計で言えば、「会計・税務」の手法で(=how)、「文化芸術領域」をサポートする(=what)です。でも、一番大事な部分はなぜやるか(=why)、です。山内会計のメンバーはみんながそれぞれの”why”を心に持っています。”why”があることで、自分の軸ができますし、クライアントに対しても説得力が増すと思います。僕もこのインタビューでは自分の”why”の部分を意識したのですが感じていただけたら嬉しいです。
次はみなさんの心に秘めた“why”をぜひ聞かせてください!


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