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【前編】動機械担当者が抱える悩み。静機械との違いと根本的な悩みとは

これまで数々の「プラント業界が抱える問題」を赤裸々にお伝えしてきました。ピークだった1990年〜2000年を経て、業界全体が衰退しています。

ひき続き、現状をあなたに共有できればと思います。今回は「お客様のお悩み編」です。お客様の中でも「動機械担当者」に焦点をあてていきます。

今回はプラント業界をまだよく知らない方にも現状を知っていただくために、前提情報を長めに書いています。そのため「前編」と「後編」に分けています。

前編では「動機械と静機械のちがい」と「動機械担当者の1番の悩み」をお伝えしていきます。


後編:動機械担当者が抱える悩み。さらに4つに深掘りしました


動機械と静機械のちがい

ではまず、「動機械と静機械のちがい」についてお伝えします。かんたんな図解を準備してみました。


・静機械:主に タンク・配管・塔槽類など
・動機械:主に 回転機・タービン・発電機など

プラントには大きく「動機械」と「静機械」に分けられます。

静機械は文字どおり「静止している機械」なので、タンク・配管・塔槽類といった、基本的には重くずっしりとしています。

一方で動機械は「動く機械」なので、回転機・タービン・発電機といった、基本的には動機械に比べたら小型なのが特徴です。

動機械担当者の1番の悩みは「予算が取れないこと」


動機械担当者は静機械に比べ、生じる悩みがたくさんあります。悩みの根本は「予算が取れない」ことです。

その原因を、まずは箇条書きにてお伝えしますね。下記の理由が大きいなと感じます。

・静機械に比べて少ない人数で担当できる
・プラント業界の柔軟性の欠如

静機械に比べると軽いので、どうしても作業員の担当人数が少なくなります。そのため、下請け企業は派遣する人数がぐっと減るので、その分売上も下がっていきます。

しかし「動機械が静機械よりも業務がかんたん」というわけではないのです。動機械は小さい分、機械の構造が繊細でより注意を払う必要があります。

またネックなのは、予算の算出を前年を参考にしていることです。

つまり「動機械担当者の負担が重いので人数を増やしたいです」とお伝えしても、「前年も今回の人数で足りていましたよね?」と聞けてくれないケースがほとんどです。

プラント業界は柔軟性が欠如しています……。今回の悩み以外でも、変えようとしないことで生じる課題が山ほどあるのです。

まだまだある、動機械担当者のお悩み。長くなりすぎてしまうので、前編の今回は「動機械と静機械のちがい」と「動機械担当者の1番の悩み」に絞ってみました。

後編では今回の内容をふまえ、さらに深い課題をお伝えしていきます。ではまた後編でお会いできればと思います。

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