好きなものはお笑いと音楽とお酒。だから、ディレクター業は楽しい。

 吉田正樹事務所には多くのクリエイターが所属しています。クリエイターインタビュー第1回目はディレクターとして活躍している渡會恒太さんにディレクターという職業、モノ作りについて総務の島尻が伺いました。

渡會 恒太

映像ディレクター

企画立案から撮影・編集(最近では、なぜか作詞作曲も)までを担当する、

笑いと音楽とお酒を愛する映像ディレクターとして活動中。

「弟の一言で大きく路線変更」

 大学3年の時、普通に就活して順調に最終面接までいったんです。それで、家族で夕飯食べてる時に「明日最終面接なんだ」って言ったら、当時11歳だった弟が「えー、お兄ちゃんサラリーマンになるんだぁ……」って言ったんですよ。「お兄ちゃん面白いのになぁ」って。確かに俺、他の人より面白いわって思って(笑)。

 それで身近にあったテレビとか映像とか音楽とか、そういうのをやっていきたいなぁって思うようになったんですよ。

 作家の倉本美津留さんの塾に入った後に制作会社に入って、そこで突然倉本さんに「おまえはディレクターやな」って言われたんです。それでたまたま銀杏ボーイズの峯田君と倉本さんがCDを出す時に、音楽なら渡會だって指名してくれたんです。「できるだろ?」って言われて、できないのに「できます!」って言って作ることになったんです。

 その時作った『つたわり』『つたわれ!』っていうミュージックビデオがディレクターデビューになりました。


「29歳、『やばい』」

 29歳の時、俺が思ってたのと違う!やばい!って、焦るようになって30歳前にしっかりディレクターやってますって言えるようになろうと思ったんです。ちょうどその時に吉田正樹事務所でディレクター募集してたんですよ。

 行ってみたら何か変わるんじゃないかって来てみたら上手いこと変わりました。

 もちろん入る前から吉田さんのことは凄い人っていう認識はありました。ある時僕の作った映像を吉田さんがチェックするというのがあって、アドバイスやフィードバックをくれたんですけど、ディレクター業を離れて随分経っているのに全てが的確でさすがだなって思いました。吉田さんの凄さを垣間見ましたね。


「教室の隅で身に付けたもの」

 技術的なものっていうのはいくらでも学べると思うんです。それは基礎体力な気がして、そこからスタートなような気がします。それ以上のことは中高のモテなかった、スクールカーストの下にいてグツグツとしてた時に身に付けた漫画とか音楽とかお笑いがいっぱい活きてると思います。

 その延長っていうか、学生の時に好きなものがずっと好きだから勉強って言われたそれが勉強かもしれないですね。

 それで今、自分がやりたいことやってお金をもらうってわがままなことができてありがたいです。

「ディレクターとは」

 ざっくり言うと、企画に対して取材、撮影、編集をするのがテレビディレクターです。

 ディレクターは映像で対象者の魅力を引き出す仕事ですかね。映像で人だったり音楽だったり商品を喚起させて引き出してあげる、っていう気がします。なので、どうやったら面白く紹介できるか、人が興味を持ってくれるかな?ってことを考えながらやっています。

 ディレクターをやっててその相手が喜んでくれた時はやっぱり嬉しいです。純粋に相手が喜んでくれるようにしなきゃと思います。


「あの時の自分と弟に捧げたい」

 今作っている『往復書簡』はゼロから自分で発信した企画なので、感覚が全然違いますね。企画を考えるっていうことだと学生時代の自分に向けてっていうのはあるかもしれないです。あの時の自分が見て「うわっ、つまんねー」とか「大人になってそんなことやってんの?」って思われないように。あの11歳だった弟が「お兄ちゃん面白いのに」って言ってくれたあの時の弟にも「ほら、やっぱり面白いでしょ?」みたいな感じになればいいと思っています。

「楽しいものを作るっていうこと」

 吉田正樹事務所での作品作りは、プロデューサーとディレクターの意思疎通や共有が早くて楽だなと思います。みんなで同じ方向を向いて作れているので楽しいですね。

 例えば、『家事ラップ』っていう作品を作ったんですけど、弟子も含めてみんながこれをやったって言えるような環境作りをして、そういうチームになれたと思ったので、最後のスタッフロールに関わった人の名前を全員載せました。

 企画会議でも種みたいなものは僕が持って来ているかもしれないんですけど、そこからみんなで喋って笑って作っていきます。薄めずに純度が濃いまましっかりと出せていると思いますね。

 楽しいことをやっているんだから、みんなで企画考えている時も撮影の現場でも楽しい方がいいなぁって思っています。ここではみんな、にこにこしながら出来ているのでわりと理想に近い感じがありますね。


「『何これ?』が多いほど世界は楽しい気がする」

 作品作りで大変なこと?なんだろう?ずっと楽しいですよ(笑)。基本的にやりたいことですからね。ラッキーだと思ってやっています。強いて言えば、寒い日とか雨の日の撮影くらいかなぁ。

 ディレクターに必要なことは面白いことをゲラゲラ笑うこと。ちゃんと面白いって捉えられること。それに面白いと思えることが多い方がいい気がするんです。あとは好きなものがあること。好きなものは何でもいいと思うんです。好きより強いものはないと思っているので。僕はお酒とお笑いと音楽が好きで、それが映像を作る時も活きてくるような気がします。「好き」は強いですからね。

 色々興味を持っておくのも大事ですね。1個のことを深くグッといくみたいな。基礎体力作り。素振りですね。大事です。

「夢がなければ好きなことを見つければいい」

 将来について悩んでいるなら好きなことを見つけたらいいと思うんです。好きなことを見つけて楽しいって思えるようにすればいいんじゃないんですかね?

 自分が楽しかったら周りもちょっと楽しくなれるような気がするんです。

 僕は何年か前に大それたことを宣言したんですけど、知り合い全員が幸せになればいいなぁって思って。知らない人は無理だから(笑)。だから知り合いは全員幸せでいてほしいって思ったらやれることは多い気がするんです。

 夢がない人はとにかく素振り。

 僕も夢がなくて素振りだけしてたので。あとはコンプレックスとか嫌なこととかをグツグツとため込んでおけば、そしたらある日、僕の時みたいにちょっとそれを求める人が出てくるかもしれないです。

 僕はたまたまディレクターっていう肩書きなだけで、周りの人が肩書きを判断して決めてくれることだと思うので、好きなことがあるなら一生懸命突き詰めたらいいんじゃないかなぁ、と思います。

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