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ある認識が欠けると人事のTwitterは炎上する

※本記事は採用担当者の主観が多分に含まれています※

こんにちは!ゼンシン人事部の川岸です。

最近は社員インタビューや社内のイベントについて投稿していましたが、
今回は題にもある通り採用担当者の炎上について思うことを記載できればと思います。

というのも、炎上した中には僕自身がお世話になった方もいまして。

その方の人となりを思い出すと色々と考えさせられるところも多くあったので
アウトプットできればと思い、投稿することにしました。

(こういったセンシティブな話題は触れるのが怖くしばらく書けなかったですが意を決して。)

炎上事例紹介

そもそも炎上したことすら知らない方もいらっしゃるかと思うので、
簡単にこれまでの炎上は何があったか紹介します。

①就活生へのメールの内容で炎上
└2011年東日本大震災があった際に就活生のことを考えていないメールを送り、炎上

②面接での質問で炎上
└面接中に「ごめんそのままだと落とすけど、どうする?」と質問して炎上

③Twitterの投稿で炎上1
└Twitterへ採用は採ってはいけない人を見極める仕事とつぶやき炎上

④Twitterの投稿で炎上2
└Twitterへ給与や待遇にこだわりのある人とは働きたくないとつぶやき炎上

ざっと紹介するとこんな感じです。

詳細の記載ははばかられるので、もっと知りたい方はググってみてください。
秒速でヒットします。

同じ採用担当として何を思うのか

色々炎上について調べている中で同じ採用担当として率直に思ったことは
「それぞれに正義があるよね」でした。

これは人事限らずセールスでもマーケでもそれぞれが自身の正義をもとに
仕事をしていると思います。

この炎上に関しても、それぞれの正義がよくわかる内容だなぁと思い、
むしろ色々と人事観みたいな部分は勉強になりました。

ただ、ここでいう正義とは「主観正義」です。

これって誰がみても正しいよねという「客観正義」ではなく、自身の立場として絶対的に正しいと思う「主観正義」です。

この正義についての話をしだすと色んな解釈があるのでここでは割愛しますが、
ビジネスパーソンである方々は何かしらの主観正義を持って仕事をしているのでは?と思っています。
(あくまで僕はそう思っている。)

なので、他社の人事の主観正義を知れるのは勉強になりますし、
それをみながら色々自分に落とし込んで考えたりもしています。

例えば、「採用は採ってはいけない人を見極める仕事」というつぶやきで炎上した件については、
人材採用が企業経営においてどのような役割を担っているのか、
じゃあ採ってはいけない人を採ったらどうなるのか。
この人は何を考えてその発言をしたのか。

みたいなことをぼーっと考えたりしました。
(結論、言わんとしてることは理解できました)

このようにそれぞれが正義を持って仕事をしている表れだと思いましたし、勉強になる良い機会でした。

じゃあ何が問題だったのか??

さて、ではなぜ炎上したのでしょうか?

個人的には人事という職種の性質が大きな原因かと思います。

おそらくああいったツイートをみて「何様?」と思う方が多く、
それが大きくなって炎上したのかと思いますが
まさにそこが人事という性質かと思います。

面接ってなぜか自然と上下関係みたいなのつきません?

でも面接は本来はお互いの見極めの場です。

それなのになぜか企業側が上の立場みたいな雰囲気になってしまうことが多々あるかと思います。

ここがすげえ良くないんじゃないか?と睨んでます。

もちろんどの人事も上下関係作ったろうなんて気持ちで面接しているわけではないですが、
自然と上下関係がつきがちな状況に慣れると感覚が麻痺してあたかも
自分は偉い
という錯覚に陥ってしまうのかなと思います。

そして偉いと思い込んでツイートしてしまい、読み手が「何様やねん」と思い
炎上に発展するのかなと。

ただ先述した通り、面接は本来お互いを見極める場であり、対等な関係です。

なのになぜ上下関係に慣れて自分は偉いと錯覚してしまうのか。

これはとある認識が欠如しているかと思います。

人を選ぶとは

人事の中でも採用は良い方を自社に採用する。
つまり人を選ぶという仕事です。

そう、人を選ぶんです。

でも同じ人間が人を選べるほど偉いんですかね。

ちなみにこの教えはずっと上司の寺田さんから言われ続けました。

僕自身も全くもってその通りだなと思っています。

人間が同じ人間を選ぶなんておこがましいよなぁと。

この認識が欠如したら傲慢になりやすいと思いますし、
炎上した方ももしかしたらこの認識が欠けてたんじゃないかなぁと思ったりしてます。


でも企業として人材採用は必要ですし、規模が大きくなれば人事専任、採用専任の社員も必要になります。

つまり、人を選ぶことを専門とした社員が必要ということです。

ただよくよく考えてみてください。
人材採用ってなんなんですかね。

採用担当って何?

結論、採用担当は採用という役割を課された人に過ぎないと思います。

セールス、マーケ、経理などと同じく役割、機能というだけであり、それを課された人が偉いというわけではないです。

なので、採用担当者だから面接官だから偉いではなく、
役割として人を選ばないといけないことをしているというわけです。

人事って意外にも残酷な仕事ですよね。

僕も人事になる前はこんなこと考えたこともなかったです。
でも冷静に考えたらそらそうだよね。と思いますし、気が引き締まります。

もし人事になりたいという方がこの記事を読んでいたらぜっっったいに人事になる前に認識しておいてください。
けっこう人事は残酷です、そして偉くはないです。


ちなみに。

ここまで散々色んなこと書いてきましたが、僕も偉いと勘違いしてしまったことあります。

猛省しましたし、今思い返しても何してたんやろ自分と思うのですが、
23卒採用で内定辞退が発生した際に、すごく悲しんだんです。

一緒に働きたい!と思って面接通過、内定を出したけどお断りされて、、、
すごく悲しかったのですが、その時に上司から

「君は今すごく悲しがっているけど、でも君は何人不採用にしたの?」

と言われて目が覚めました。

多くの人に不採用通知を出しておきながら、自分が辞退されると悲劇のヒロインですみたいな雰囲気出すのは違うなとなりました。

もちろん悲しい気持ちはありますが、その何十何百倍もの人に悲しい思いをさせてきたのは紛れもなく自分自身であり、その事実は忘れてはならないなと当時胸に刻み、

そこからは悲しむのではなく、全力で辞退した方を応援しようと決意して
エールのメールを送りました。

今このストーリーを書きながら当時を思い出しても非常に良くない考えを持っていたなと思います、、、。


おわりに

今回は人事が炎上した件を同じ人事が分析するということで色々考察を進めてみました。

ちなみに、僕は炎上事例②の方に学生時代非常にお世話になったことがあります。

とても仕事に対して熱い思いを持っている方で、
何度かセミナーを見学させていただいたり、ご飯に連れて行っていただき直接お話しを聞くこともありました。

そのような方でも慣れてあったり認識不足によって本来良くないよね。ということを発言してしまうくらい人事は危険な職種だと個人的には思っています。

主観正義を持つことは素晴らしいと思いますが、
そもそも役割として人を選ぶ仕事をしているだけであり、人間として全く偉いわけではない。
ということをもう一度認識し直して仕事をしないといけないなと思いました。

※色々と考察してみましたが、全て川岸の考えであり、想像の域を超えないような状態であるということはご認識ください。


かわぎし

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