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COMPUTEX/InnoVEXに行ってきた話

新事業開発室のヒキダです。

6月5日〜9日に台湾で開催されたコンピューター見本市、COMPUTEX/InnoVEXに行ってきたので、社長に指示されていたレポートも兼ねて報告したいと思います。

COMPUTEXとは

1981年に設立されたCOMPUTEX TAIPEI(略称 COMPUTEX)は世界有数のICTとIoTに関するイベントで、ICTとIoTに関するサプライチェーンとテクノロジーエコシステムを兼ね備えています。2018年のメインテーマはAI、5G、ブロックチェーン、IoT、イノベーション&スタートアップ、ゲーミング&VRの6つ。

http://www.computextaipei.jp/index.html

InnoVEXとは

世界中の最先端のITテクノロジー、ビジネストレンドを紹介するフォーラム、革新的アイデアにあふれるスタートアップ企業によるピッチコンテスト、世の中を大きく変える可能性を秘めた様々な先端技術の展示などを通じビジネスマッチングの機会を提供。新たな市場の創出を図ります。

http://www.computextaipei.jp/InnoVEX.html


PCパーツ、周辺機器を製造する企業からIoT、AIなど流行りの技術を扱ったソリューションを展開する企業などが出展していました。多くは台湾・中国系の企業ですが、欧米や日本の企業もちらほら見かけました。日本人は説明員に中国語で話しかけられるのはお約束ですね!

最近よく見かける翻訳機です。このTravisはGoogle翻訳を使うのですが、SIMを入れられるので単独で使うことができます。

「じゃあこの翻訳機を使ってこの製品を説明してください」と頼んだら会場の騒音のせいで全く声を認識しなかった時の説明員の表情は想像に難くないでしょう。

まだまだ課題がありそうですね。


こちらはスマホアプリやWebアプリをコードを書かずに作れるシステムだそうです。

この手のシステムは自由度と制約とのトレードオフですが、場面によっては威力を発揮するかもしれませんね。


日本企業の方が基調講演をされていました。色んな意味で話題のVTuberについてのお話でした。

当然ですが英語でスピーチされていました。すごいですね!いつか私もあの場に立ってみたいものです。

さてここからはジークスでも事業としてやっている無線技術関係のブースを紹介します。

これはSigfoxという中距離無線規格を使ったIoTセンサーです。ビーコンやモーションセンサーなどが取得したデータをSigfoxネットワークに飛ばすものです。Sigfoxは携帯キャリアのネットワークと違って安価で利用できるサービスとして、日本では京セラ社が展開しています。安い代わりに遅かったり送信可能データ量に制限があったりするのですが、センサーデータを送るのには十分です。

ちなみにジークスでは同じ中距離無線規格であるLoRaを使ったサービスを展開しようとしています。


RFIDのアンテナを作っている企業もありました。このアンテナ、RFIDタグから数メートル離れていても認識します。車やトラックにタグを付けるだけで入庫管理ができそうですね。実際にそういった事例も紹介されていました。

温度センサーや湿度センサー付きタグです。ほぼシールです。

体に貼っておけば常に自分の体温をモニタリングできそうですね!


続いてジークスも展開している屋内位置情報測位システムの展示です。近距離無線を使った位置情報測位は精度が低いことが多いのですが、これはなんと1メートル以下の精度を実現していました。デモもやっていたので実際に触らせてもらいました。

デモ会場はせいぜい5mx5m程度の範囲ですが、丸の位置が事細かに動いているのが分かります。

このBluetoothタグを人が持ちます。

肝となるのは天井に設置されたこのアンテナです。タグから発せられた電波を拾った際の角度から位置を算出することによって1メートル以下の精度を実現しているようです。

アンテナくれって言ったら単体では販売していないそうです。残念。


というわけで初COMPUTEX/InnoVEXは無線技術関係の新たな発見がありました。ジークスのIoTへの取り組みは無線技術から入りかれこれ5年くらい経ちましたが、まだまだ奥が深いなと実感しました。色々な可能性を見出せた展示会でした。

写真はホテル前の風景です。台湾はバイク率がかなり高く、電動バイクもちらほら見かけました。

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