はてなインターンの記憶

Kazato Sugimoto

- Engineer/programmer

About my work experience

WantedlyのUIによると、インターン体験談を投稿すると求職活動が有利になるらしい。本当かどうかわからないけど、せっかくの機会なので書こうと思う。

はてなのインターンに参加したのは、僕が京都大学の2年生のときで、今からもう4年前になる。当時は、4年後もまだ大学の学部生だとは思ってなかった。

4年前の当時のことを思い出して書くので、会社の現状とはかなり違うだろうし、記述は正確でなかったりすると思う。その辺のことをわかってもらえると仮定して、できるだけ素直に書く。

はてなインターンは、Webサービス開発に興味のある大学生にとっては憧れの存在だった。はてブのホットエントリーを読んでいると、毎年のように楽しそうなインターン体験談が目に入ってくる。高校生の頃からはてなダイアリーやはてなブックマークを使っていたし、生まれてはじめて同世代のプログラマーと知り合ったのははてなグループでだった。当時はいわゆるWeb 2.0の時代だったけど、その仲間の一部とはいまだに交流が続いている。

そういうわけで、大学に入学して少しプログラミングを覚えた僕が、はてなのインターンに応募するのは当然だった。無事に書類選考だけで通って、2012年の8月から一ヶ月間のインターンに参加することになった。

はてなインターンのプログラムは、前半2週間の講義と後半2週間の現場でのサービス開発という構成だった。参加者は、高校生(!)から大学院生まで、日本の各地から来ていて、色々な感じだった

前半2週間では、社員によるPerlやJavaScriptでのWeb開発などの講義を聞いて、課題のWebサービスをそれぞれで作って前半最後で発表する。課題テーマは「ブログの拡張機能」だった。

僕のメンターだったのは hitode909という人で、本当に色々とお世話になった。講義の課題でブログの記事を書くボタンを作っていると、hitode909さんがビールを飲みながら背後にやってきて、「marqueeというタグを使うともっといい感じになりますよ」などとアドバイスをくれる。アドバイスに聞くうちに、記事を書くボタンは水平方向に異常なスピードで高速移動する楽天の三木谷社長の画像になった。上の見出しには「俺をクリックしてグローバルなオポチュニティを発揮しろ」と楽天カラーで書かれている。

「ブログの拡張機能」の課題に取り組んでいたときには、僕がはじめに考えてたアイデアが良くなかったので、ひとでさんからアドバイスをもらって一緒にイチから考え直そうということになった。ブレインストーミングの形式で、ユーザーの持っている課題を話しながらホワイトボードに書いていった。

その結果、できあがったのは「人間性ワンダーランド」というサービスで、三木谷社長のような"面白人間"になりきって発言を投稿できるものだった。発表したところ割と評判は良かったのだけど、「『ブログの拡張機能』ではない」という意見もあった。個人的にはブログの究極系というつもりだったのだけど、たしかに見た目は面白なりきりチャットだから気持ちはわからなくもない。

発表資料はここにある。 https://speakerdeck.com/uiureo/ren-jian-xing-wandarando

前半の感想をGIFアニメで表現してブログエントリを書いた。こうした一連の行動はあとで色々と問題になる。 http://uiuret.hatenablog.com/entry/2012/08/24/185125

後半2週間は、はてなブログチームではてなスターなどのUI改善の開発をした。実際のWebサービス開発は経験がなかったので、とても新鮮な体験だった。あのとき比較的綺麗なコードベースに接したのは良い経験だったと思うし、ABテストの概念は当時の僕にとっては衝撃的だった。今でもはてなブログに、当時開発したUIの名残があるのを見ると感慨深い気分になる。

まぁ、とにかく楽しい一ヶ月間だった。平日夜はインターン仲間と一緒に毎日のようにごはんに行って話したし、休日も鴨川で遊んだりした。休日の昼に北海道出身の人間にわざわざ遠いびっくりドンキーに呼びつけられてイラつく、ということもあった。びっくりドンキーは本社が札幌でとにかく素晴らしくて最高便利、と一方的に語られた。

What I learned

実のところ、学びはそれほど多くなかった。技術的な点をみれば、前半の講義は簡単で楽だったし、何か特別な学びはなかったと思う。JavaScriptがそれなりに書けるようになったのは良かったけど、それは教わったというより課題で量をこなすことで勝手に学んだことが大きい。そのほかの点でも、サービスの企画設計に関して何か深い考察や知見があるかと思って期待していたけど、特に何もなかった。

それでもはてなインターンに参加して本当に良かった、と思えるのは優秀な人間との交流があったからだ。インターンをきっかけに出会った人たちとの交流は続いている。今の知り合いの多くは、元はてなインターン生などはてな関係者で、ことあるごとに一緒に飲みに行く。その翌年にクックパッドのインターンに参加したのだけど、そこでお世話になった人の結構な人数が元はてな社員だったりした。大学の後輩がはてなインターンに参加したりして、繋がりは年を経るごとに深くなってきているように感じる。

もし仮にはてなインターンに参加してなかったとしたら、今ごろ人間との繋がりはとてつもなく希薄なんじゃないかと思う。想像するだけでくしゃみが出そうになる。

終わったあと、僕の書いたGIFアニメの感想エントリがはてブ数で一位になったので、CTOから賞がもらえると思ってたのだけど、色々あって失格になった。理由は「感想エントリとしてはやや不適切」であった。 http://uiuret.hatenablog.com/entry/2012/12/08/134512

僕の行動には「やや不適切」な点が多かったので、はてなでアルバイトとして入社するときにも面接を三回する羽目になった。まぁ、僕に色々と問題があったので特に不満はない。

技術的な点で学びが大きかったのは、はてなで一年くらいアルバイトしていたときだった。そのあと、休学してスタートアップに入社することになるのだけど、そこで導入した仕組みのほとんどはバイト時代に得た知見が元だった。コードレビューを含めたワークフローや社内の情報共有システムを整えたりなどである。

というわけで、はてなインターンの記憶は僕のなかの大切な一部になっている。学生でチャンスがある人にはすごくお勧めできます。募集は終わっているけれど今年も開催されるみたい。

http://hatenacorp.jp/recruit/intern2016/

https://twitter.com/uiureo

京都大学在学中に動画キャプチャソフトGifzoを開発し、Nota Inc.に売却。その後、2年間休学してNota Inc.にリードエンジニアとして参加。退職後、京都大学に復学。
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