慶應義塾大学 / 経済・経営・商学系
サークルの組織構造変革
私の所属していたサークルは、私の代が54年目であり、サークルを存続させるという事が運営側のミッションでもありました。ただ、サークルという組織は代々運営メンバーが変わってしまうので、サークルの色や文化を残していく為のルールが数多く存在していました。ただ、逆説的にそうしたルールが人を縛る事で運営陣に非常に大きな負担がかかっていたり、運営陣と運営以外との意識や目的の乖離が生まれていました。運営陣は、サークル活動を提供する側となり、運営以外のメンバーはサークル活動を享受する側として機能しており互助的で支え合うサークルという形ではありませんでした。そうした形に、1年生の頃から疑問を抱きサークル運営における組織構造の変化を行いました。その際に心がけたのはルールを撤廃するという直接的な方法ではなく、ルールによって人を縛り制限をかけるのではなく存在していた負担感におけるインサイトを深めて明文化した新たなルールを作るという過程を共有する事による組織の一新でした。そのルールを作り直すという過程自体が、メンバーの帰属意識とホスピタリティを高める事に繋がり、メンバーの意識のアップデートを行いました。また、意識のアップデートを運営が代替わりする度に行いやすいように調整を行いました。