日本大学 / 生物資源科学部食品生命学科
超臨界二酸化炭素による微量成分の抽出方法の検討
物質の状態には固体・液体・気体の三種類が一般的に知られています。これから一定以上の温度・圧力条件に調整すると、物質は超臨界流体という状態に変化します。この超臨界流体は、液体溶解性、気体の拡散性質を併せ持つ特徴を持ちます。 超臨界状態となった二酸化炭素を、超臨界二酸化炭素と呼びます。この超臨界二酸化炭素の特長として、無毒性、安価、無味無臭であるということが挙げられます。また、超臨界流体となる温度・圧力条件は物質によって異なりますが、二酸化炭素は他の物質と比べ温和な条件で超臨界流体となる利点もあります。 物質は水の親和性によって、親水性と疎水性に分類されますが、超臨界二酸化炭素は後者の疎水性の物質に親和性を持ちます。この特性を活かし、カンゾウという漢方のうち、微量に含まれる、グリチルレチン酸という物質の効率的な抽出の検討を行うことを行っています。 カンゾウの調査は夏ごろまでを予定しており、同実験器具により他の植物の微量成分の抽出を試みることが検討されております。