北口翔

「かわいい」という言葉の言語学的観点とその心理的効果について調べ、それについてイギリス・アメリカ人学生に講義を行ったプロジェクト。準備として書籍や論文から情報を集め、英語の資料（パワーポイント）を作成しました。 言語学的観点では意味の変遷に焦点を当てました。「かわいい」はという言葉は平安時代から使われていましたが、現在では「きもかわいい」などの派生系が生まれるまで意味が多様化しています。そこで現代における「かわいい」の意味をもう一度捉え直すことにしました。 心理学的効果は主に大阪大学の入戸野宏教授の研究から多くを学びました。心理学的効果を利用したマーケティング事例からその活用性を考えました。 このプロジェクトにおいて工夫したことは、英語と日本語のズレ、言葉の定義の仕方とその理解のさせ方、知的に面白い授業を行うことの３つでした。英語と日本語のズレはネイティブスピーカーや英語修得者に聞き訂正を繰り返しました。定義の理解や知的に面白い授業を行うためにワークショップを講義の後に開き、視覚・感覚的に"かわいい"を理解してもうことに成功しました。