クラウドシフトの勢いは留まることを知らず、国内大手SI企業さまも人月単価ベースのスクラッチ開発ビジネスモデルからの変革を望まれています。一方でITを提供する側にとって、クラウドはビジネスの複雑さと難しさを格段に引き上げています。そのため今後提携すべきSaaSプロバイダの選定とポートフォリオ管理の実現に向けたご支援を行いました。（大手ファームの懇意にしているパートナーからの要請で案件に参画）

ただ机上調査をするだけであれば、Gartnerなどの調査機関レポートをつぶさに分析すればよいのですが、エンタープライズの世界ではSaaS一つとっても、様々なコンフィグやアドオン開発、お客さま社員への研修等が発生するので、ビジネスにするまでには営業活動しかり提供者側の採用やトレーニングしかり多額の投資が発生するため安易に選択はできません。

そのため実際に導入した経験者にインタビューを行ったり、プロバイダにデモを依頼したりとやることは尽きません。本案件では「本当にお客さまが多額の投資を行ってまでビジネス化すべき相手なのか」という経営者目線をベースに置きながら、ITコンサルタントとしてのITの専門性を奮うことに、コンサルティングの価値と醍醐味がありました。