こんにちは、秋田です。
私も元ITエンジニアです。
私たちのNPO法人には、ITエンジニア経験者がたくさんいます。
職員全体のうち、約30%くらいでしょうか。
そのITエンジニアたちと何をやっているかと言うと、
「働くことに困難を抱える人に対して、IT知識・技術を学ぶ機会を提供し、
働く力を身につける事業」を行っています。
一般的に働くことに困難を抱える人、例えば障がいを持った方とかが働く場は、
「パンやお菓子の製造」「リネン関連の仕事」「袋詰めや部品組立などの内職作業」
が一般的した。
しかし、それらの仕事では収入は少ないため、
自分で生活していく(自立すること)はできません。
自分で家を借りることすら、ままなりません。
そこで、今からちょうど10年前、
福祉の取組みに力を入れていた世田谷区と協働して、
「IT特化型就労移行支援事業」をスタートし、福祉業界の常識に風穴を開けました。
なぜ、働くことに困難を抱える人に対して、IT知識・技術を学ぶ機会を
提供しようと思ったのか?
それは、彼らがITを使って、生産性高い仕事ができるようになることで、
収入が増え、自立することができるからです。
働くことに困難を抱える人にとっては、
「自分が人の役に立っている」とか、「世の中から求めらている」
「自分は必要な存在なんだ」と感じることは少なく、疎外感を抱いています。
だからこそ、ITを使って、生産性高い仕事ができるようになり、
自立することができれば、「自分は世の中から求めらている」と感じる
ことができます。
ITエンジニアとして、これまで培ってきた知識・経験を様々な企業のシステムの
ために使うのではなく、「働くことに困難を抱える人」「働きたくてもそれが
適わずに苦労している人」のために使ってみませんか?
苦労して身につけてきた自分の技術・経験を本当に求めている人たちのために
使いませんか?この仕事を通じて、人の人生を変えるお手伝いができます。