「夢と事業が育ち合う森でありたい」をビジョンに、今後20年間で100社を立ち上げ、社長を生み出すことをめざす、Team Energy株式会社(以下、Team Energy)
https://teamenergy.co.jp/。
今後は、Team Energyの地域創生部門を立ち上げ、全国の地域創生事業に腰を据えて取り組んでいきます。
地域の特徴や魅力と、これまでに数多くの事業アイデアを形にしてきた当社の強みをかけあわせて、「地元の皆さんと共に、斬新なアイデアで、持続可能な地域創生」を実現する、新たなチャレンジの幕開けです。
■きっかけは地熱発電
Team Energyが地域創生に携わるようになったきっかけは、当グループの基幹事業である中央電力株式会社(現レジル株式会社)が、日本有数の温泉地域である熊本県阿蘇郡小国町わいた地区で「地熱発電×地域創生事業」をスタートさせたことでした(後のふるさと熱電株式会社)。
「観光客減少に悩む日本の温泉街を、地熱発電の力で復活させたい。この温泉地域に、地熱発電という新たな収益の柱ができれば、雇用も生まれ、地域活性化に繋がるはずだ!」
そんな強い想いを持って事業をスタートさせましたが、
「深く井戸を掘ることで、温泉が枯れてしまったらどうする?」
「地熱発電所が建設されることで、景観が損なわれたらどうする?」
と、地元の皆さんの中でも、賛成派と反対派が真っ二つに分かれる状況に。
そんな中、「開発事業者ではなく、地元の皆さん主体で、地元のために地域活性化を進めていきたい」という思いで、地元の皆さんと何年もかけて話し合いを重ね、合意形成を図っていきました。
そして2015年、ついにわいた地熱発電所の商用運転を開始。
その後も、地熱発電事業のみにとどまらず、発電の熱を活かしたグリーンハウス事業や、掘削によって得られた温泉湯を家庭に提供する分湯事業など、地元の皆さんと共に、地域活性化事業の幅を広げています。
このように、地域に新しい会社を立ち上げ、地域の皆さんにとって新たな収益の柱となる事業を創り出し、その収益で地域活性化に繋がる取り組みにチャレンジする。
この好循環を作り出すのが、私達の地域活性化事業の特長です。
■強みの資金力を活かした「弟子屈モデル」を全国へ広げていく
「後継者がいない」「観光客が来ない」といった理由で継続が困難になった地元のホテルオーナーから相談をいただくことの多い当社では、資金力を活かしてホテルや施設を買い取り、それを拠点として地元の皆さんと協力して経営の再建を行いながら、地域創生を進めています。
その一例が、北海道・弟子屈(てしかが)町の、ホテル「レラ摩周」。
弟子屈町は、日本でも有数の地熱資源が豊富な地域であり、数年後には弟子屈町にある川湯温泉に大手高級リゾートホテルグループが進出し、開発に乗り出すことが決まっているという注目の地域。
そして、今私達も、最も力を入れている地域です。
もともとのご縁は、創業者・中村誠司が、2012年に弟子屈で開催された「100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路」に参加したことから始まりました。
当時から電力事業に取り組んでいたこともあり、地熱発電事業の可能性も含めて、地元の経営者や町長と交流を深めてきた中村。
そんな中、弟子屈町にあるホテルを買い取ってほしいとの相談が。そこで、弟子屈町を活動拠点とする弟子屈チャレンジ株式会社を立ち上げ、ホテルの名前も「レラ摩周」と改め、2022年に運営を開始しました。
「レラ摩周」は摩周湖のすぐそばにあり、摩周ブルーを目前に堪能できるホテルです。川湯温泉が大きく注目されがちな弟子屈町で、摩周湖の大自然の魅力を発信しています。
弟子屈チャレンジでは、まずはレラ摩周を多くの観光客が訪れる活気あふれるホテルに蘇らせ、その先に、地熱発電事業などの地域活性化へと繋げていきます。
豊かな事業経験とアイデアを持つ私達が運営する組織だからこそ、他社の地域創生事業とは異なる斬新な切り口から、地域活性化に取り組むことができると確信しています。
■「真の地域活性化」のため、地元の方々の合意形成に真剣に向き合う
私達は「都会から来た自分達の手で地域を活性化させてあげよう」などと、おこがましい目線で地方創生に取り組むつもりは全くありません。
大切なのは、地元の皆さんが主役となり、外部の私達だからこその目線やアイデアをうまく活用して、地域活性化を進めていくこと。
そのためには、地元の皆さんとの深い絆や信頼関係が必要不可欠です。
今後も「弟子屈モデル」を皮切りに、地元の皆さんの思いを受け止めた、サスティナブルな地域創生を実現してまいります。