海の砂漠化とも言われる“磯焼け”。
ウニノミクスは、この磯焼け対策をビジネスとして行う、環境改善のスタートアップです。
◆“磯焼け”とは?
地球温暖化などの環境変化が主な原因となり、増えすぎたウニによって藻場が食い荒らされることを指します。藻場は生態学的にも天然漁業上も、魚介類やその他多様な生物にとって不可欠な生息場です。磯焼けは今、日本を含め世界各国で深刻な環境・社会問題となっています。
◆“磯焼け”対策の現状
磯焼けの解消には、定期的な間引き活動などによるウニ個体数の管理が不可欠です。しかし、磯焼け地域に生息するウニは身入りが悪く売り物にならないため通常漁獲されず、十分な駆除や移植などの管理を行うには、潜水士の人件費など多大な費用がかかります。十分に間引きがされず放置されたままのウニは繁殖を続け、健全な海の生態系に不可欠な藻場をどんどん食べ尽くしてしまうのです。
◆ウニノミクスのソリューション
まずはウニを漁業者から買い取り、磯焼け対策活動を促進させます。買い取ったウニは痩せてしまい商品価値がありません。そこでこのウニを養殖し美味しく育てることで、地域に新たな産業、特産品を生み出します。こうして海の環境保全と地域漁業、経済の持続的発展を同時に叶えるのが、ウニノミクスのビジネスモデルです。
◆事業を支える3つの技術
ウニの陸上養殖を行うには、高い技術力と設備が必要です。私たちはヨーロッパで培われた技術を用いて、これを実現しています。
・美味しいウニを育てる、ウニ専用の飼料技術
・大規模生産を想定した、効率的なウニ陸上畜養システム技術
・約2ヶ月程の短期間でウニを育て、通年出荷を可能とする畜養ノウハウ