【「0店舗」商店街の再興を目指し、あたらしい生業・文化を創造する。】
釜石市のランドマーク、釜石大観音の門前町として昭和52年ごろに完成し、平成4年ごろには釜石大観音の来場者が年間20万人となるなど、多くの観光客で賑わいを見せていた「釜石大観音仲見世商店街」。しかしその後、徐々にお店が減り、2017年12月には一時期稼働店舗は「0」になってしまいました。
そんな商店街で、「空き店舗をリノベーションしてお店を開く人を集め、まちを再生しよう!」と2015年に始まったのが、「釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト」です。
代表である一級建築士の宮崎達也さんをはじめ、地域の経営者や、まちづくり団体の職員、大学の助教授などのメンバーがイベントの開催などに取り組み、2018年にお土産屋をリノベーションしたコワーキングスペース「co-ba kamaishi marudai」がオープン。その後もエリアマネジメント会社sofoが立ち上がり、ローカルベンチャーとして着任したメンバー達が空き家を活用してカフェやゲストハウスを始めたりと、観光客が横目に通り過ぎる場所から、起業を目指す若者が集うインキュベーションエリアにもなりつつあります。
プロジェクトの土台が固まったリノベーションプロジェクトは、次のフェーズを迎えようとしています。この商店街に「こんなお店を開きたい!」という方が全国から集まり、空き店舗を活用してその夢を叶えていく…そんな、新たな生業と文化が生まれる場所を創る動きに、本格的に取り組んでいきたいと考えています。