データ分析と社会シミュレーションで社会の課題を見つけ、モデリング&シミュレーションで意思決定をサポートするコンサルティングを行っています。
目に見えていないものをカタチにするのが、私たちの役割です。
難しい印象を持った方も少なからずいるかと思いますが、
実は意外とみなさんの身近にも私たちの仕事は多く潜んでいます。
◆高速道路SAのトイレ
サービスエリア/パーキングエリアのトイレは、どの様に設計されるべきでしょうか?
多くの利用者は入口から見えやすい位置にあるトイレを多く使うため、見えにくい位置にあるトイレは使われません。
この「利用の偏り」が課題です。
せっかく沢山のトイレを用意しても、設計によっては効率的に全てが使われれず、混雑が発生してしまいます。
また、特定のトイレだけが使われてしまうと、そこだけ多くのメンテナンスが必要となります。
全てのトイレを使うようにできれば混雑は解消し、維持管理の観点からも利用の偏りを減らすことが重要となります。
それらを解消するような設計を実現するため、2015年頃からトイレの空間計画に関する共同研究と、人流シミュレーション技術を活用した空間評価システムの開発を行ってきました。
どのような設計ならば利用の偏りを減らせるのか、設計段階からシミュレーションで評価できる環境をNEXCO中日本、中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京、KKEの3社で構築しました。
これがトイレの空間評価システムです。
最近テレビでも取り上げられたシミュレーションの結果画像をご覧ください。
・四角アイコンは個室:赤が利用中、緑が空室を示します。
・丸アイコンは利用者:青が用を足していない人、オレンジが済ませた人を示します。
画像①では左右が赤、中央部が緑になっており、利用に偏りが見られます。一方で画像②では全体的に赤になっており、利用の偏りが少なくなりました。
これはほんの一例です。
私たちの仕事は業界を問わず社会の課題を発見すること。
そしてその課題解決のためのサポートをするのが、私たちコンサルタントです。