僕が高校生や大学生だった頃、
仕事はつまんないものだと思ってました。
「バイトなんてラクして稼げればいいんでしょー?」とか
「サラリーマンなんか絶対なりたくないぜー」とか。
でも、幸い、dipという会社に拾っていただき、
求人広告の制作に8年間携わってきたなかで
僕の想いはすこしずつ変わってきました。
「仕事、ぜんぜんつまんなくないじゃんか」
それは、自分自身の仕事が
楽しかったからというのもありますが、
求人広告の制作にあたり
たくさんの企業やお店に取材するなかで、
とても楽しそうに働く人たちに
たくさん出会ってきたから、というのもあります。
自分のお店について、本気で語ってくれる店長さん。
「学校よりバイトに来る方が楽しみ!」と語ってくれるスタッフさん。
ワクワクしながら働いてる人って、
実は世の中にたくさんいるんです。
じゃあ、「仕事なんてつまんない」というイメージは
一体どこから生まれたんだろう?
マンガやドラマのせい?
ニュースのせい?
周りの大人のせい?
それもあるかもしれません。
だけど、僕はこう考えました。
「それって、ぜんぶ求人広告のせいなんじゃないの?」
たとえば、
時給やシフトしかメリットが書かれていない広告。
仕事の内容が一行しか書かれていない広告。
はたまたなんだかウソくさい広告まで…。
そんな広告しかなければ、
「仕事なんてどれもいっしょでつまんないんでしょ」
「結局は条件だよねー」
と思う人が増えても仕方ありません。
でも、実際にはちがいます。
たとえば同じ事務でも、
PCを駆使して1人でテキパキ作業する事務と、
営業さんとコミュニケーションをとりながら
アシスタントをする事務とでは、
やりがいはぜんぜんちがいます。
(だけどたいていの求人広告では、
「一般事務」の一行で済まされています)
同じチェーンのコンビニでも、
勤務地がちがえばやってくるお客さんはちがいますし、
一緒に働くスタッフがちがえば
そこにピッタリな人や仕事のやりがいは当然変わります。
(だけどたいていの求人広告では、
「コンビニスタッフ」の一行で済まされています)
「おもしろい求人広告」と書きましたが
それは“おもしろおかしく笑える”という意味ではありません。
その企業やお店の魅力、仕事のやりがいがイキイキと伝わってくる、
仕事を探している人たちがワクワクしながら仕事を探せる、
そんな求人広告のことです。
残念ながら、今のバイトルやはたらこねっとも
すべての広告がそうなっているわけではありません。
(散々エラそうに言っていたくせに、なんだかすいません…)
だけど、僕たちは、
少しずつそういう広告を増やしています。
まだまだ時間はかかるかもしれないけれど、
そんな求人広告がもっと増えれば、
「仕事なんてつまんない」と思う人が減ると思うんです。
「仕事って楽しー!」と思ってくれる人たちが
増えてくれると思うんです。
つまりは、おもしろい求人広告が増えれば、
世の中がもっと楽しくなると思うんです。
(なんて言うと、言いすぎですか…?)
だけど、dipの企業理念は
「夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」こと。
そんなカンタンにあきらめてたまるもんですか。