株式会社TORIKO代表の佐古です。
何をやっているかといいますと、
①大阪で絶滅してしまった肉養鶏業を復活させるだけでなく、
②その事業で過疎化・限界集落化の進む中山間地域を活性化させる。
そういう事業を進めている会社です。
そこには強い想いがあります。
当社は堺市北区なかもずで「鶏小屋」というやきとり屋と「さかい大谷漁港」という海鮮料理店を経営している会社です。「鶏小屋」というお店は私が脱サラをして開業したお店で、素材や調理法などに徹底的にこだわり、誰にも負けない努力と情熱、さらにプライドを持って経営してきました。おかげで12年目を迎え、私もすっかり現場を離れて経営に集中しています。
開業から3年で法人化。生意気にも「将来IPOを目指す」と意気込んでの法人化です。
最初は店舗を拡大する計画でしたが、経営を続けているうちにもっとやりたいことが出てきました。
それは・・・。
「鶏小屋」「さかい大谷漁港」ともに仕入れにもこだわっていて、産地を訪ねて納得してから仕入れを行っています。「鶏肉」も「魚介類」も共に鳥取県からの産直です。
「さかい大谷漁港」は『日本野菜ソムリエ協会認定レストラン』として指定していただいており、その関係もあって農家さんの元に直接お伺いし、やはり素材や農家さんの思いに納得してから直接仕入れを行っています。
そしてある時気づきました。
養鶏業は赤字経営が多くますます廃業が続いていること。
農業も価格が低廉で収益が低いこと。
これに疑問を覚えたのです。
飲食店の仕事も楽ではありませんが、
半日仕事で週1日は休めました。それで利益が上がります。
反面、農畜産業はどうかといえば
こだわりを持ってそれこそ年中無休で働かれています。
養鶏はエサや水の管理がありますし、オフシーズンもないので特に休めないのです。
それだけ一生懸命働いても利益が出ないばかりか、赤字を計上してしまうのです。
仕入れている我々が儲けを出しているのに
仕入先は苦しんでいる・・・。これはおかしい。
それなら当社が自ら農畜産業に参入しようと決意しました。
「農畜産業(1次)から加工(2次)・販売(3次)までを手掛ける6次産業化。
それが私がやりたいと思っていることです。
インキュベーション施設に本社を移転し、
マネージャーの協力を得ながら事業化に努めています。
やるべきことは
養鶏業、農業の六次産業化により
「儲かるビジネスモデル」を構築しその仕組みを作る事です。
持続可能性といいますが、これらを持続可能なものにするには
①利益を確保する
②働きやすくする
さらに
③社会に貢献する
この3つが伴わなくてはなりません。
食料や食材を提供するだけでなく
事業を行う場所が潤い、活気を取り戻し、活性化するところまで突き詰めていきたい、
そう願っています。
この2年間。
多くの学びと挫折を繰り返してきました。
M&Aによる養鶏事業の譲渡案件もありましたが
最終局面で頓挫する、ということも…。
今は行政を通じて
限界集落化しつつある地域に事業提案しながら
活動の場所を探っています。
いよいよ行動に移す時です。