釜石市のメンバー もっと見る
-
採用広報担当
ライター -
せいとう みほ
セールス -
釜石リージョナルコーディネーター 協議会
-
釜石市総合政策課オープンシティ推進室の佐々木です。
興味のある方、ぜひ一度お話しませんか?
なにをやっているのか
三陸の大地に光輝く岩手県釜石市は、鉄と魚とラグビーのまち。近代製鉄の先駆けとなった「たたら製鉄」の時代から、打って叩いて強くなる鉄のように、幾たびもの大きな災害に見舞われながらも、その度に復興を成し遂げ、街に灯りをともし続けてきました。海と生き、ラグビーを愛する不撓不屈の精神が今も息づく釜石には、世界遺産の橋野鉄鉱山や常設のミッフィーカフェまで、それぞれの時代を映した新しい魅力が次々と生み出され、受け継がれ続けています。
当市では「オープンシティ釜石」をキーワードに、多様な企業・団体・ひとと協働することで地域に新たな活動のきっかけや可能性を生み出し、人口が減少していく中でも様々な取り組みを行っていくことによって地域の活力を維持することを目指しています。そうした取り組みの一つが、今回募集する”「担い手型」地域おこし協力隊”です。地域に飛び込んで外部の視点で見つめるからこそ気づくことのできる地域の魅力や強みを発掘し、住民の皆さんとともに地域の課題の解決に向けた取り組みを行っていく。あなたもそんな釜石のまちづくりの担い手に挑戦してみませんか?
なぜやるのか
【支えあえる地域コミュニティが失われつつある】
釜石市は「近代製鉄発祥の地」として、かつて最盛期には人口9万人を超える東北有数の重工業都市でした。その後の鉄鋼業の縮小に伴って人口は減少の一途を辿り、2011年に発生した東日本大震災は人口減少にさらに拍車をかけました。現在では3万人強となった人口の39%が高齢者で、その割合は年々増えてきています。中には震災によって長年住み慣れた地域を離れ、なじみの薄い地域で新しい暮らしを始めた方も多く、こうした状況で、顔の見える関係の中でお互いに声を掛け合い気を付けあう、”支え合える地域コミュニティ”の維持が難しくなってきています。
そのような状況の中、人と人が繋がり、日々誰かと話して身体を動かして笑って過ごす。そんな、見守りあい、健康に暮らせる地域づくりへの取り組みが必要になっています。
どうやっているのか
【チームで取り組む体制】
釜石市から地域おこし協力隊として委嘱を受け、地域の中に入って住民の方々と一緒に「健康な地域づくり」に向けた取り組みを行います。各地区の生活応援センター(※1)や、活動のサポートを担う釜石リージョナルコーディネーター協議会(※2)が活動をバックアップし、時には一緒に地域に入り、同じ目線で考えながら継続的に伴走支援しますので、安心して活動することができます。
こんなことやります
【地域の健康力・支えあい力をUP!】
いま、まちの中で心と身体の健康を願って実践的に活動する「コミュニティナース」という存在が注目を集めています。人口減少などにより、地域の包摂力が弱まったり、公助の取組にも限界が出てくる中、病を防ぎ健康を維持していくための、地域における未病対策への取組が必要とされています。支援を必要とされる方々が一日でも長く住み慣れた場所で自分らしく暮らしていけるようにするため、すべての方が社会とつながることができるようにするため、人と人を繋いで地域を元気づける様々なコミュニティナースの取組が全国各地で行われています。
コミュニティナースの活動内容は多岐にわたります。暮らしの身近な存在として『毎日の嬉しいや楽しい』を地域の人とともにつくり、役割や立場を越えたつながりを育むために、畑での日々の農作業を通した健康づくりや、地域の中に「暮らしの保健室」を設置して健康相談や生きがいづくりのサロン活動を行ったりと、地域やそこに暮らす住民の皆さんのニーズに合わせた様々な取り組みがあります。地域のなかでともに暮らし、日々の生活の中に新しい楽しさや嬉しさを生み出しながら住民たちの心と身体の健康を支えるお仕事です。
地域の環境やニーズと自らが挑戦してみたいことをかけ合わせ、多様で自由な活動を通した健康なまちづくりにコミュニティナースとして挑戦してみたい方を私たちは心からお待ちしています!
● 募集人数(複数名。市内2地区で活動予定)
● どういう仕事なのか
○ 自分に関心のある活動(サロン活動、農作業、住民とつながる場づくりなど)に
取り組みながら、その中で住民の健康管理や健康維持をしていく
○ 地域住民が気軽に健康や身の回りの相談ごとができるような関係をつくり、
必要な支援につなげる
○ 地域住民とともに活動する中で住民主体の地域づくりや関わる人たちの
生きがいづくりにつなげ、自助・共助のコミュニティ作りに取り組む
○ 地域や住民の日々の暮らしの中に眠る自然・文化や地域ならではのライフスタイル
といった様々な魅力を発信し、関心を持つ仲間を増やす
● なにをするのか(例)
○ ”住民とつながる場”の立ち上げー運営
■ 地域住民が気軽に立ち寄ってお茶っこや健康相談ができる居場所をつくり、
病気の予防や健康維持をする
○ 市生活応援センター※との連携事業
■ センター職員と連携をとり、サロン活動等を展開することで、広く地域住民との
接点を増やして顔の見える関係をつくる
○ 地域資源の発掘と魅力発信
■ 日々の暮らしや地域資源を発信することで、住民の地域への愛着を高めるとともに、
地域外からの人材の呼び込みにつなげる
…など。取組内容については地域を見てもらった上で、また、本人の関心のあることと合わせて検討して決定します。
● こんな方を募集しています
○ コミュニティナースの活動に関心がある方
○ 暮らしの保健室に関心がある方
○ 健康なまちづくりに取り組んでみたい方
○ 田舎暮らしに興味がある方
○ 住民とのコミュニケーションを楽しめる方
● 必須の資格
○ 普通自動車免許
● 推奨する経験
○ 地域での活動経験
○ 医療専門職としての勤務経験
○ 介護専門職としての勤務経験
*「コミュニティナース」は資格の呼称ではありませんので、看護師免許保持者であることを応募条件としていませんが、地域での活動において、他職種との役割分担、連携を必要とする場面が想定されておりますので、「看護職として、看護に必要な知識・技術に加え、身に付けた知識に基づき思考する力、その思考を基に臨機応変に行動する力などがあればなお可」としています。
※1:市内には8つの地区ごとに「生活応援センター」という市の施設があり、保健師などの職員を配置し、保健・医療・福祉・生涯学習(公民館)の仕事のほか、住民票の発行などの行政窓口を一体化した総合的なサービスを行っています。
※2:釜石リージョナルコーディネーター協議会とは、2013年4月~2021年3月まで釜石市の復興支援員組織として活動し、コミュニティ形成や産業再生等の支援を行ってきた団体です。復興支援としてのミッションを完了し、2021年4月からは震災復興に携わる中で培った社会課題解決のノウハウを活用し、地域おこし協力隊の事務管理及び隊員の伴走支援の環境構築といった業務を行っています。