私たち伊藤電機株式会社は、「明日を読む確かな技術と共に未来と共生する」を企業理念に、エレクトロニクスの発展を通じて社会に貢献する会社です。半導体をはじめ、あらゆる電子部品を扱う商社として、さまざまな業界でお役に立っています。
■伊藤電機の新たなる挑戦■
伊藤電機では、2018年にロボット業界に参入。人協働ロボットCOBOTTA®(コボッタ)へゲームプログラムを実装する取り組みをはじめました。
【「Robot Sprout(ロボットスプラウト)」とは】
ロボットサービスアプリケーション事業・Robot Sproutとは、ロボットと人とのアナログゲーム対戦を実現し、エンタメ領域でロボットと人のつながりを生み出すサービスです。
現在COBOTTA®はオセロを習得。今は将棋やチェスを練習中です。ゆくゆくはトランプやジェンガにも挑戦したいと思います。
【あらゆる専門領域の結晶!】
COBOTTA®はデンソーウェーブ社が開発した、人協働運転が実現可能な産業用ロボット。Robot Sproutでは、このCOBOTTA®に、オセロ盤と黒白のコマを正しく認識する画像認識の技術、コマを器用にひっくり返すオリジナルハンドの技術、COBOTTAの専用言語でプログラミングしたロボット制御システムなど、さまざまな先端技術を詰め込み、人と楽しくゲーム対戦が楽しめるロボットを開発しました。
ここには、私たちが長年培ってきた商社としての人脈と知見が活きています。画像認識は日立製、アプリ開発はシステム会社など、それぞれの専門領域に特化した企業や人を集結させ、あらゆる技術の結晶として、Robot Sproutのサービスは実現しました。
【Robot Sproutで生まれるさまざまな楽しみ】
私たちのロボットは、2021年4月~6月には蔦屋家電+にてオセロ対局体験を展開し、多くの方に楽しんでいただきました。やはりゲームは楽しんでいただいてこそ価値があるもの。これからもさまざまな場所で皆様と触れ合う機会をつくっていきたいと思います。
私たちが想定しているのは「ロボットが一般家庭に普通にある風景」。子どもたちがロボットとわいわい楽しく遊ぶ様子です。そのため将来的には一般販売を実現したいと考えていますが、まだまだ開発費が下げられないため、それは少し先の話です。今後は、有料対局サービスの展開を中心に、商業施設、医療機関、介護施設などへの販売、イベント会場などにおける集客ツールとして、マネタイズをしていきます。
■今後の展望■
私たちが目指すのは「ロボット×ライフスタイル」の実現です。
先進国を中心に人口減少が進む現在。ロボットの開発は人類にとって、大きな課題であり希望になっています。産業用ロボットの進歩が目覚ましいように、現在はロボットを労働力に置き換えようとする動きが盛んです。しかし、私たちが見据えるのはそのさらに先の未来。労働力としてのロボットが普及した後にやってくるのは、ロボットが人間の娯楽になってくれる時代です。各家庭に普通にロボットが存在する時代になれば、自然とロボットは人間の遊び相手として重要な存在になると考えています。「夢みたい」だけど、「よく考えれば現実的」な、もう間もなくやってくる時代に必要とされる技術を、これからもつくっていきます。