『オセロ・将棋ロボット開発』
1.オリジナルのハンド
オセロ、将棋共に必要な動きがあります。
それは駒(石)を掴んで『ひっくり返す』アクション。
これまでの常識として産業用ロボットでこのアクションが必要な際には
対象物を別の場所に置いて、掴み直してひっくり返す動作が必要でした。
ワンアクションでひっくり返し可能な弊社が独自で開発したオリジナルハンドだけです。
※特許出願済み
2.画像認識
オセロの石は白と黒の2色で非常に簡単に見えます。
しかしプラスチックの表面に蛍光灯や外光が反射し簡単にはいきません。
さまざまな試行錯誤の上、あらゆる環境化で対局可能なシステムが出来ました。
現在は将棋駒の認識に奮闘中です。
3.ロボット制御プログラム
COBOTTAの専用言語でプログラミング。
オセロ、将棋の盤面は肉眼で見ると綺麗な正方形、長方形に見えますが
ロボット目線で見ると0.1mm単位で誤差があったりします。
この位置取りが致命的なエラーになってしまう事も多々あるため
実は1マス1マスに愛情をこめてティーチングしています。
4.AndroidOSでロボットコントロール
協調ロボットはティーチングペンダントや専用PCでコントロールするのが一般的です。
我々は将来を見据えてAndroidからロボットコントローラに指示をかけています。
オセロ、将棋、チェス、トランプ、ジェンガ・・・などアプリを増やしていき
お手持ちのスマホにアプリをインストールし、お手持ちの盤をセットするだけで
ロボットと遊べるようになるわけです。
5.ロボット台座
ロボットの固定には木製の台座を使用しております。
他にも盤や駒(石)に関してもいわゆる公式サイズを使用しております。
『ロボットに人が合わせるのではなく、人にロボットが合わせるように』
そんな想いからあえてこの仕様にしました。
後に湿気や乾燥によって木の伸縮することが発覚した時には
「鉄製にすれば良かったな・・・」と何度も呟きました。