貸し借りのシェアリングプラットフォーム「Alice.style(アリススタイル)」の開発・運営を行っております。
モノの貸し借りを通して、体験が平等に提供される社会をつくりたい
東京・渋谷にある株式会社ピーステックラボ(Peace Tec Lab, Inc.)は、シェアリングプラットフォーム『Alice.style(アリススタイル)』を開発・運営している会社だ。2018年にサービスリリースし、「ちょっと貸してを、もっとみんなで」をコンセプトにした、個人間、または企業・個人間でモノの貸し借りができるサービスを展開している。
モノの貸し借りだけでなく、借りてみて良かったら購入できる「フリマ機能」や、不動産向け事業『アリススタイル・ルーム』、手ぶら旅行事業『アリススタイル・トラベル』等、順次サービスを追加してきた。メーカー、小売、不動産、観光業等の法人が一体となって、生活のシーンに合わせて貸し手と借り手を繋ぐプラットフォームを構築してきた。
代表取締役社長を務める村本理恵子氏は、大学卒業後、総合メディア企業で世論調査・市場調査分析に従事。大学の経営学部教授を経て、1998年、オンラインゲームサービス等を提供する会社の代表取締役会長に就任した。その会社はナスダックジャパン(現:東証JASDAQ)への上場を果たし、村本氏は「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2001」(日経WOMAN)のネット部門1位にノミネートされた。
2009年からはモバイル向けの会員制映像配信事業を手掛ける会社に移り、モバイル動画配信事業の立ち上げに参画。2014年に同社の取締役に就任し、デジタル事業を推進してきた。ピーステックラボの創業は2016年6月で、『アリススタイル』のヒットにより「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2021」に選ばれた。
村本氏が『アリススタイル』を着想したのは、「日本経済はこの先どうなるのか」という懸念だった。格差がさらに広がるのではないかと考えた村本氏は、起業を考え始めた時に「2020年頃に20世紀型経済から21世紀型経済への転換点がくる」と考え、「所有」から「シェア」への消費トレンドの転換を予測。また、動画配信サービスを手掛けた経験から、モノでも同じことができると確信し、時代背景とそれまでやってきたサービスが繋がると確信した。
累計50万DLを突破。スマホ一つで利用できる『アリススタイル』
『アリススタイル』は、美容家電やキッチン家電、最新の生活家電等をお得にレンタルできるシェアリングプラットフォームサービスだ。商品を無料で試せるサンプリングキャンペーンや、通常よりもお得な金額かつ往復送料無料で長期レンタルできる『Aliceサブスク』といった、新しいレンタル体験も提供している。
商品やサービスのつくり手がより多くのユーザと接点をつくることを目的に、ピーステックラボは様々なパートナー企業と『アリススタイル』のプラットフォームを活用した事業開発も行っている。その一例が一部のトヨタの販売店で提供を開始している「Tポケット」で、様々な商品をサブスクリプションで使い放題のサービスをOEM提供している。
ピーステックラボの強みは沢山あるが、整理すると以下の四つだろう。
(1)事業着想力…「データ+思いやる力」を源泉に、まだないサービスを生み出す。ユーザやモノのつくり手等、様々なステークホルダーの気持ちを理解し、新しい事業を展開する。
(2)マーケティング企画力…モノの価値がどうしたら伝わるか。オンラインのみならず、リアルなイベントや場所を通し、モノと人とを繋げるユーザコミュニケーションを企画・運営する。
(3)アジャイルサービス開発…サービスの使い勝手はアプリだけでなく、倉庫、物流、出品等“モノを滑らかに届ける”仕組みを常に見直し、開発し続けることで担保される。
(4)データ集積・分析…モノへの興味関心や使い方等、多くのデータを分析し、サービスを磨き込むと共にパートナー各社との事業展開にも活かす。
今後のビーステックラボは、循環型の経済システムを提供する『アリススタイル』を、日本を代表する「SDGsインフラ」に育てていく。あらゆる業種の企業やそのアセット、サービス、プロダクトと連携し、ユーザのライフスタイルに寄り添う多角的なサービスを展開し続け、モノの貸し借りによる体験の平等を実現し、豊かな社会を目指す。