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甲斐田 晴子
■原点 私が小さいころ、唐津のまちなかは、活気に溢れ夢のような場所でした。 ですが、バブルが崩壊し、貿易の自由化に伴って日本の産業構造が大きく変化し、少子高齢化も相まって、私が高校生になる頃には空き店舗が増え、地域全体が音を立てて崩れていくかの様に衰退していきました。 これから、私達のまちはどうなっていくんだろう、どうしたらいいんだろうと、漠然とした、でも、とても大きな疑問がありました。 そして頭の片隅には、中学生のころ、家族で訪れたイタリアのクレモナという小さな町での風景がありました。少子高齢化が進んだ街でしたが、夜な夜なおじいちゃんたちがお決まりのバーに集まり楽しそうに歌っている、地元の食文化を守ろうと、マックの出店の反対運動をして、スローフード活動がされている…。 経済の鈍化や人口減少=暗く悲しい街の姿はそこにありませんでした。 産業構造の変化や少子高齢化という大きな時代の流れの中で、 幸せであるとか、豊かであるって何だろうか、そんな問いを胸に、大学ではNPO活動をしたり、留学や研究に精を出しました。 その後、都市と地方の格差はますます進みましたが、IT技術の発達やシェアリングエコノミービジネスの台頭は、新たな地方の可能性を開いています。 これからは地方の時代だと確信しています。 どこでも働ける時代、いろんなところに旅できる時代、豊かに生きるとは何かを問われる時代、地方にある豊かな自然や伝統文化は、それそのものが付加価値と再認識されるはずです。 ■ソーシャルビジネスのベンチャー企業の醍醐味 実際にまちづくりに携わってみると、想像の100倍くらい大変です(笑)。 特に大変なのは、まちの課題を解決するためのビジネスの創造と、そのことに対する地域の皆さんとの合意形成。 社会に必要な良いことでも、会社である以上、ビジネススキームが必要です。一方、まちづくりの多くの分野が”公”が実施してきた事もあり、まちづくり=無償、ボランティアという地域の意識が根強くあります。しかも儲かるフィールドで、全うにベンチャーするより、ずっと難しい。まちづくり会社は、まちの課題を解決しながら、いろんなソーシャルビジネススキームを産み出すベンチャー企業の側面を持っています。 固定観念を取払い、自由に発想し、新しいビジネスモデルに果敢に挑戦しないといけません。でも、だからこそ面白いし、地域をつくる実感が湧いてきて、とてもやりがいを感じます。 片手に理想、もう片手にはそろばんを持って、私自身が、自分の大切な人たちが、唐津が、地域が、日本が、世界がハッピーで持続可能な社会を実現していきたいです。 ■プロフィール 1981年唐津生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。政治行動論を専攻、社会調査やマーケティング分析の手法を学ぶ。学部在学中に学生NPO団体を立上げ、専門家とともに日本経済や地域活性化に関する研究会やシンポジウム、地方の高校で進路を考える総合学習の授業などを企画。フランスグルノーブル政治学院に交換留学。早稲田大学法科大学院中退。 大手広告会社で求人広告の企画営業、様々な学習塾・予備校で講師や授業プログラムの作成などに携わる。2011年いきいき唐津(株)入社。 「オデカフェ」、「唐津シネマの会」、「カラツ大学」を立ち上げ、「IMAKARA」をはじめ自社の様々な事業機関紙を発刊、プロデュース。まちづくり会社が持続可能に活動するための収益事業の確立と経営基盤整備を行い、2014年よりいきいき唐津(株)専務取締役。 大林宣彦監督古里映画『花筐/HANAGATAMI』(2017)を唐津に誘致し、唐津映画製作推進委員会の事務局長として約40ヵ所の撮影地や延べ3000人のエキストラ・ボランティアを調整など、映画製作を全面的にマネジメント。また、1年で1億1400万円の映画製作資金の調達に成功。2017年には全国公開に先駆けて唐津での先行上映会を開催し、約1万人が鑑賞した。 ■まちづくり会社で手がけたプロジェクト ・まち全体がキャンパスに。学びプロジェクト「カラツ大学」 http://karatsudaigaku.com/ ・ガイド&体験付き・まち歩きサービス案内「歩唐」 http://arukara.jp ・カフェ&バール「オデカフェ」 http://odecafe.jp ・古民家リノベ&テナントミックス事業「中町CASA」 http://nakamachicasa.com ・映画館のないまちに映画を届ける「唐津シネマの会」 http://karatsucinema.com ・オール唐津ロケ!大林宣彦監督・唐津映画「花筐」を実現 http://hanagatami-movie.jp http://karatsueiga.com
坂本 武政
花木 沙織
◆プロフィール 1982年生まれ。大阪府出身。福岡市育ち。福岡大学経済学部卒業。 元々『まわりの人を喜ばせたい気持ちが人一倍強く、お客様の希望をどうしたら最大限カタチに出来るかをプランニングすることが大好き』です。 卒業後は、海外旅行コンシェルジュとしてオーダーメイド旅行のご提案を。 またハワイウエディングのプランナーを経て、2019年いきいき唐津株式会社に入社。 これまで、お客様が求めているものは何なのかを深く感じていき 一組一組のお客様にふさわしいプランニングを心がけてきました。 ◆転機 結婚を機に唐津へ移住するも、職場がある福岡と唐津を往復する日々。 商店街アーケードを通って通勤していましたが 唐津くんちや花火大会などの大きなイベント時には大勢の人で活気がみなぎるけれど 普段は人通りが少なく空き店舗が多いことが気になっていました。 出産を機に、第二の故郷である唐津で 腰を据えて長く働きたいと前々から思っていた矢先。 再開発プロジェクトメンバー募集を見て、ずっと引っかかっていた思いが再燃。 「50年後、未来を担う子供たちが、生まれ育ったまちが好きで沢山の夢や希望を感じることができ、おじいちゃん、おばあちゃんになった私たち自身も生きがいや楽しみを 見いだせるような まちづくりへの挑戦」というビジョンに共感し転職を決意しました。 県外から移住した私が感じる唐津の魅力を多くの人に発信し、興味を持ってもらい 唐津の街と人を元気にできる広報として貢献していきたいと思っています。
坂田 光輝
◆プロフィール 1990年生まれ。佐賀県唐津市育ち。慶応義塾大学総合政策学部卒業。 九州大学大学院統合新領域学府修士課程修了。現在、同大学院博士課程に在学中。 2009年より俳優・タレント活動を開始。2012年いきいき唐津株式会社に入社。現在、九州大学大学院博士課程に在籍しながら、まちづくり会社に勤務。九州を拠点に俳優・タレントとしても活動中。 三足の草鞋です。 #まちづくり 学部在学中に「まちづくり」を専攻し、関心の高かったまちづくり会社・いきいき唐津株式会社へインターンを直談判。現在はオデカフェ現場スタッフ、会社の広報PR・総務、まちづくりコンサルティング業務を担当。 #大学・大学院 学部時代は「まちづくり」を専攻、SFCの飯盛義徳研究室に所属し、全国各地の事例・実践を通して、地域における効果的なプラットフォーム設計の手法について学ぶ。 大学院修士課程では「ユーザー感性学」を専攻。デザインを行うために実施するデザインリサーチのさまざまなメソッドやクオリティカルテについて学ぶ。 研究分野は、消費者行動、若者行動、ミレニアル世代など。 #俳優・タレント 中学時代に映画監督の故・塩屋俊氏にスカウトされ、アクターズクリニック東京校・大阪校に特待生として通い、メソッド演技理論に基づいた芝居を学ぶ。2009年より活動を開始、2013年より九州に拠点を移す。 活動詳細はこちら:https://activehakata.com/talent/sakata_hiroki/
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会社情報
2010/03に設立
34人のメンバー
佐賀県唐津市京町1783 KARAE内